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第二章
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朝食が、窓際のテーブルへと並べられる。パンと米とお粥を選べたので、米にした。ほかほかの真っ白いお米が、おひつからよそわれて、湯気を立てていた。
目の前に置かれた朝食セットの中身は、レタスやラディッシュなどの綺麗な野菜の付け合わせに、オムレツ、サワラの塩焼き、生姜がまるまる1本乗ってて齧りたい。お刺身、小さいハンバーグ、お漬け物。付属で、海苔と納豆がついてるし、さらにデザートもあるみたい。
「豪華な朝食だー美味しそう!」
「朝から贅沢だね」
親に感謝と手を合わせる。葉月は、自分でも料理をするから、味付けなんかも真似するために味わって食べる習慣がある。
「このオムレツ、うま、チーズはいってる」
「作れそう?」
「こんなに綺麗に焼くの難しいけどなぁ」
「葉月君は料理をするの?」
光太ママが、光太にご飯を食べさせながら、葉月をみた。
「はい、うち、父子家庭なんで、簡単なものだけど」
「そっか、偉いね。俺はからっきし、でも、タケルは……あ、こいつタケルね名前」
光太ママが光太パパをチラッとみる。光太パパは、光太に、せっせと魚をみしって、お口へ入れてる。甲斐甲斐しい人だ。
「タケルは、シェフだからさ、何でも作れちゃうから、お任せなんだよね」
「シェフ! かっこいいですね」
「葉月ちゃん、僕もシェフになろうか」
「お前は産婦人科医になるって言ってただろが、コロコロ変えるな」
光太ママが、ふふって、また笑う。
「シェフ、本格的にやるなら留学とかするから離れ離れになっちゃうかも、それで俺達一時期、一悶着あったからね」
「えーー!別れちゃったんですか」
「だってタケルの夢、邪魔したくなかったからさ」
光太ママ、健気。そっかぁ、夢を追うタケルさんとそれを応援する光太ママさんと……色々あったんだなぁ。
「ナツキを置いて留学はかなりきつかったよ、こいつ、電話に出ないし、あんまりメールも返さないし」
「えーーだって、俺も頑張らなきゃって、忙しかったんだよ」
未だに、根にもってそうなタケルさんと、光太ママさん。名前、ナツキさんていうんだね。
「ナツキさん、モテそうですもんね」
「えーーそう? えへ、実は、モテます、でも俺も一途だからさ、浮気とかしないよタケルだけ」
「わぁ、のろけられた!」
ずっと、ラブラブなんだなぁ、この人達。素敵だ。俺と鉄堅は、ちょっと今までが色々有りすぎたから……これからは、平穏無事に付き合っていきたいと思う。
ただ、ちょっと鉄堅がなぁ。なんと言うか、色々暴走気味というか。まぁ、昔から極端なやつだったけど。
「お前、俺と別れたらどうなるんだろな?」
「えっ!」
気軽に聞いたのに、鉄堅がみるみる青ざめていく。葉月は、ぎょっとして、鉄堅の腕をつかみ、揺すった。
「あ、ウソウソ、別れるとかないから、ばか、そんな本気にとるなよ」
「う、うん……良かったウソで。葉月ちゃんと別れたらなんて、ごめんだけど本当に死別以外どうやって別れたら良いか解らない」
「重い」
こいつを置いて留学は出来ないなと思うが、まぁ、英語も喋れないのに留学なんて選択肢がそもそも有るわけがない。有るとしたら、鉄堅の方が……だけど、まさか、俺を置いて何処かへ行くなんて無いよな。
目の前に置かれた朝食セットの中身は、レタスやラディッシュなどの綺麗な野菜の付け合わせに、オムレツ、サワラの塩焼き、生姜がまるまる1本乗ってて齧りたい。お刺身、小さいハンバーグ、お漬け物。付属で、海苔と納豆がついてるし、さらにデザートもあるみたい。
「豪華な朝食だー美味しそう!」
「朝から贅沢だね」
親に感謝と手を合わせる。葉月は、自分でも料理をするから、味付けなんかも真似するために味わって食べる習慣がある。
「このオムレツ、うま、チーズはいってる」
「作れそう?」
「こんなに綺麗に焼くの難しいけどなぁ」
「葉月君は料理をするの?」
光太ママが、光太にご飯を食べさせながら、葉月をみた。
「はい、うち、父子家庭なんで、簡単なものだけど」
「そっか、偉いね。俺はからっきし、でも、タケルは……あ、こいつタケルね名前」
光太ママが光太パパをチラッとみる。光太パパは、光太に、せっせと魚をみしって、お口へ入れてる。甲斐甲斐しい人だ。
「タケルは、シェフだからさ、何でも作れちゃうから、お任せなんだよね」
「シェフ! かっこいいですね」
「葉月ちゃん、僕もシェフになろうか」
「お前は産婦人科医になるって言ってただろが、コロコロ変えるな」
光太ママが、ふふって、また笑う。
「シェフ、本格的にやるなら留学とかするから離れ離れになっちゃうかも、それで俺達一時期、一悶着あったからね」
「えーー!別れちゃったんですか」
「だってタケルの夢、邪魔したくなかったからさ」
光太ママ、健気。そっかぁ、夢を追うタケルさんとそれを応援する光太ママさんと……色々あったんだなぁ。
「ナツキを置いて留学はかなりきつかったよ、こいつ、電話に出ないし、あんまりメールも返さないし」
「えーーだって、俺も頑張らなきゃって、忙しかったんだよ」
未だに、根にもってそうなタケルさんと、光太ママさん。名前、ナツキさんていうんだね。
「ナツキさん、モテそうですもんね」
「えーーそう? えへ、実は、モテます、でも俺も一途だからさ、浮気とかしないよタケルだけ」
「わぁ、のろけられた!」
ずっと、ラブラブなんだなぁ、この人達。素敵だ。俺と鉄堅は、ちょっと今までが色々有りすぎたから……これからは、平穏無事に付き合っていきたいと思う。
ただ、ちょっと鉄堅がなぁ。なんと言うか、色々暴走気味というか。まぁ、昔から極端なやつだったけど。
「お前、俺と別れたらどうなるんだろな?」
「えっ!」
気軽に聞いたのに、鉄堅がみるみる青ざめていく。葉月は、ぎょっとして、鉄堅の腕をつかみ、揺すった。
「あ、ウソウソ、別れるとかないから、ばか、そんな本気にとるなよ」
「う、うん……良かったウソで。葉月ちゃんと別れたらなんて、ごめんだけど本当に死別以外どうやって別れたら良いか解らない」
「重い」
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