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慈愛に満ちたキスは、心地よくて、僕は雪夜君の首に腕を回して、もっと深く今度は口にキスを受け入れた。重なりあった唇が、溶けそうなくらい長く御互いを求めあった。言葉を交わさなくても、好きだという気持ちが溢れるくらいつたわって。無言で僕は、雪夜君をベットへ誘った。
縺れあうようにして、ベットへ倒れ来んで、身体を絡め、キスを繰り返した。大好きだと、何度も呟き呟かれ、その度に、下腹がきゅっとひきつれる様な何ともいえない快感が走った。
雪夜君のフェロモンが甘い香りに変わって、僕を誘惑してくれている、僕からも発情期のような甘いフェロモンが駄々漏れ、自ら周期を狂わせたのは初めてだった。
「ゆきやくんはやく噛んで」
「なるみ……本当にいいの?」
「大丈夫、我慢できないよ、お願いだから」
「可愛いな」
ちゅ、ちゅと降り注ぐあめのようなキスを浴びて、気持ちがはやるのと、こんなこと本当に許されるのかで、涙が溢れる。僕なんかとツガイになったら、雪夜君が悪く言われないかな。家族は誰も祝福なんてしてくれないだろう、葉栗が怒って雪夜君になにかしたらどうしよう。少しも傷ついて欲しくないのに。今日、つがわなかったら、僕は葉栗のツガイにされるような気がした。目の前にこんなに好きな人がいるのに、他の人のものになるなんて嫌だ。もしも少しでも僕を望んでくれるなら、今日ツガイにして欲しい。
「雪夜、っくん、ごめんね」
「謝らないで、なるみ」
「首かんで、ツガイにして、お願いです、僕、貴方以外いやだ、本当に嫌です、こわい、葉栗がこわい」
ぺろりと、首筋を舐められ、ゾクッと背を震わせる。もっとなめて、もっと強く噛んでとせがんだ。僕を誰よりも先にツガイにして。
「お願い、噛んで」
「なるみ、君が好きだから噛むんだからね、解ってる?」
「解ってる、お願い、お願い、すき、雪夜くん」
「俺も大好きだよ、少し痛いかもしれない、なるみ……俺の腕噛んで良いから」
「大丈夫だよ、お願い、はやく」
ぐだぐだと甘えるように、雪夜くんの腕を甘噛みして、ねだった。
「かんでぇ、雪夜くん、お願いです」
「なるみ、噛んだら本当に俺のものになるんだよ」
「なりたい、雪夜くんじゃなきゃやです」
噛んで噛んでと、甘噛みを繰り返していたら、ぐいっと身体を反転されて、首筋にキスをされた。気持ちいい。
「噛んで雪夜くん」
「ん、解った、俺ももう我慢の限界だ、愛してる」
雪夜君の口がかぱりと開き、僕の首筋へ牙が食い込む。全身に電流が流れたみたいになって噛まれながら余りの快感に気がどうにかなりそうだった。何度もねだって、雪夜君が本心ではもしかしたら拒絶したかったかもしれないのに、ごめんなさいと思うけど、喜びの方がはるかに大きかった。僕たちは、身体の繋がりと心の繋がりを手に入れたのだ。
「ごめんね雪夜くん」
「何で謝るの」
「だって雪夜くん、僕とまだしたくないって言ってたのに」
「そうじゃないよ、一目惚れだったって言っただろ、出会ったその日のうちに自分のツガイにしたかったよ、だけどなるみが嫌だろうと思ったから、ゆっくり進みたかっただけ、いずれは絶対ツガウつもりだったから、早くなっても全くかまわない、今、嬉しくて死にそうだよ、幸せだ、許してくれてありがとう、なるみが、噛んでっていってくれて嬉しかった」
「雪夜くん、嬉しい」
ぎゅっと抱きついて、抱きつかれて、一つになる。僕の雪夜くん、なんてかっこ良くて素敵なんだろう。優しい人。僕なんかとツガイになっても、ありがとうなんて言ってくれる。僕のほうこそ、感謝しかないよ。貴方みたいな素敵な人とつがえて、心の底から嬉しい。あなたのツガイになれたことが、この上無く誇らしい。いやがられていた訳じゃなかった。僕を助けるために嫌々ツガイになるのかと心配していた。でも違った。心の底から望んでくれていた。
もうこれで誰も僕から僕のツガイを取り上げられない。一生の繋がりを持ったのだ。家族よりももっと強い絆で僕たちは結ばれたのだ。
縺れあうようにして、ベットへ倒れ来んで、身体を絡め、キスを繰り返した。大好きだと、何度も呟き呟かれ、その度に、下腹がきゅっとひきつれる様な何ともいえない快感が走った。
雪夜君のフェロモンが甘い香りに変わって、僕を誘惑してくれている、僕からも発情期のような甘いフェロモンが駄々漏れ、自ら周期を狂わせたのは初めてだった。
「ゆきやくんはやく噛んで」
「なるみ……本当にいいの?」
「大丈夫、我慢できないよ、お願いだから」
「可愛いな」
ちゅ、ちゅと降り注ぐあめのようなキスを浴びて、気持ちがはやるのと、こんなこと本当に許されるのかで、涙が溢れる。僕なんかとツガイになったら、雪夜君が悪く言われないかな。家族は誰も祝福なんてしてくれないだろう、葉栗が怒って雪夜君になにかしたらどうしよう。少しも傷ついて欲しくないのに。今日、つがわなかったら、僕は葉栗のツガイにされるような気がした。目の前にこんなに好きな人がいるのに、他の人のものになるなんて嫌だ。もしも少しでも僕を望んでくれるなら、今日ツガイにして欲しい。
「雪夜、っくん、ごめんね」
「謝らないで、なるみ」
「首かんで、ツガイにして、お願いです、僕、貴方以外いやだ、本当に嫌です、こわい、葉栗がこわい」
ぺろりと、首筋を舐められ、ゾクッと背を震わせる。もっとなめて、もっと強く噛んでとせがんだ。僕を誰よりも先にツガイにして。
「お願い、噛んで」
「なるみ、君が好きだから噛むんだからね、解ってる?」
「解ってる、お願い、お願い、すき、雪夜くん」
「俺も大好きだよ、少し痛いかもしれない、なるみ……俺の腕噛んで良いから」
「大丈夫だよ、お願い、はやく」
ぐだぐだと甘えるように、雪夜くんの腕を甘噛みして、ねだった。
「かんでぇ、雪夜くん、お願いです」
「なるみ、噛んだら本当に俺のものになるんだよ」
「なりたい、雪夜くんじゃなきゃやです」
噛んで噛んでと、甘噛みを繰り返していたら、ぐいっと身体を反転されて、首筋にキスをされた。気持ちいい。
「噛んで雪夜くん」
「ん、解った、俺ももう我慢の限界だ、愛してる」
雪夜君の口がかぱりと開き、僕の首筋へ牙が食い込む。全身に電流が流れたみたいになって噛まれながら余りの快感に気がどうにかなりそうだった。何度もねだって、雪夜君が本心ではもしかしたら拒絶したかったかもしれないのに、ごめんなさいと思うけど、喜びの方がはるかに大きかった。僕たちは、身体の繋がりと心の繋がりを手に入れたのだ。
「ごめんね雪夜くん」
「何で謝るの」
「だって雪夜くん、僕とまだしたくないって言ってたのに」
「そうじゃないよ、一目惚れだったって言っただろ、出会ったその日のうちに自分のツガイにしたかったよ、だけどなるみが嫌だろうと思ったから、ゆっくり進みたかっただけ、いずれは絶対ツガウつもりだったから、早くなっても全くかまわない、今、嬉しくて死にそうだよ、幸せだ、許してくれてありがとう、なるみが、噛んでっていってくれて嬉しかった」
「雪夜くん、嬉しい」
ぎゅっと抱きついて、抱きつかれて、一つになる。僕の雪夜くん、なんてかっこ良くて素敵なんだろう。優しい人。僕なんかとツガイになっても、ありがとうなんて言ってくれる。僕のほうこそ、感謝しかないよ。貴方みたいな素敵な人とつがえて、心の底から嬉しい。あなたのツガイになれたことが、この上無く誇らしい。いやがられていた訳じゃなかった。僕を助けるために嫌々ツガイになるのかと心配していた。でも違った。心の底から望んでくれていた。
もうこれで誰も僕から僕のツガイを取り上げられない。一生の繋がりを持ったのだ。家族よりももっと強い絆で僕たちは結ばれたのだ。
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