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猿夢
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「ねえねえみっちゃん、猿夢って知ってる?」
「猿夢?」
「夢の中で駅にいてね、『まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~』ってアナウンスされるの」
「へー」
「で、電車に乗るとひどい殺され方するらしいよ!現実では突然の心臓発作とかになるけど夢の中では最悪な死に方するんだって!」
にこにこ笑顔でそんな怖い話を語られても。
「怖いとしか言えない…」
「ね、怖いよねー!」
怖い話が好きなまーちゃんは楽しそうだけど、私はただただそんな夢は見たくないなぁと思った。
夜、ベッドで眠る。
意識がふと浮上した。
目が覚めるとそこは無人駅。
あーあ、まーちゃんが変な話をするからだ。
『 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~』
そして電車が来た。
生温かい空気が不愉快だった。
どうしたらいいかわからない。
電車には乗らないでおこうと思った。
『早く乗ってくださいね~』
乗れと言われてどうしようか迷ったが、乗るまではもしかして目覚められないかもと何故か思ったので結局仕方なく乗る。
後ろの席に二人座っていて、私は後ろから三番目の席に座った。
電車は出発した。
そして、噂通りのことが起こった。
後ろの座席の人が、活け造りだの抉り出しなどと拷問のような処刑をされた。
次は私の番。
『次は挽肉~、挽肉です~』
血の気が引く。
やっぱり乗るんじゃなかった。
私はどうすればいいかわからなくて、その名前を呼んだ。
「助けて、ゆーちゃん!」
「はいよ!!!俺が良いっていうまで目を瞑っててくれな!」
突如世界一安心できる大好きな声が聞こえた。
目を瞑る。
『無賃乗車はお断りしております~』
「うるせぇ!みっちゃんに手を出すんじゃねえ猿風情が!!!」
ガンガンとモノを叩く音が聞こえる。
『妖殺し~妖殺し~』
「こいつで最後!!!」
最後にガシャーンと音がなった。
『妖身事故のため一時運休します~』
「よし、みっちゃん目を開けていいぞ!光に向かって走れ!こっちは振り向くなよ!」
「う、うん!」
停車していた駅で降りて、薄暗い中を光に向かって走った。
そこで目が覚めた。
「ゆーちゃん、いつもありがとう」
今日も今日とて私はゆーちゃんに花を供える。
ゆーちゃんのために週に一度あの公衆電話があったはずの場所に献花するのは恒例となっていた。
「本当に怖かった、ゆーちゃんがいてよかった」
背中に優しい気配を感じる。
「ゆーちゃん、大好きだよ」
背中の気配が揺れた気がした。
「猿夢?」
「夢の中で駅にいてね、『まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~』ってアナウンスされるの」
「へー」
「で、電車に乗るとひどい殺され方するらしいよ!現実では突然の心臓発作とかになるけど夢の中では最悪な死に方するんだって!」
にこにこ笑顔でそんな怖い話を語られても。
「怖いとしか言えない…」
「ね、怖いよねー!」
怖い話が好きなまーちゃんは楽しそうだけど、私はただただそんな夢は見たくないなぁと思った。
夜、ベッドで眠る。
意識がふと浮上した。
目が覚めるとそこは無人駅。
あーあ、まーちゃんが変な話をするからだ。
『 まもなく、電車が来ます。その電車に乗るとあなたは恐い目に遇いますよ~』
そして電車が来た。
生温かい空気が不愉快だった。
どうしたらいいかわからない。
電車には乗らないでおこうと思った。
『早く乗ってくださいね~』
乗れと言われてどうしようか迷ったが、乗るまではもしかして目覚められないかもと何故か思ったので結局仕方なく乗る。
後ろの席に二人座っていて、私は後ろから三番目の席に座った。
電車は出発した。
そして、噂通りのことが起こった。
後ろの座席の人が、活け造りだの抉り出しなどと拷問のような処刑をされた。
次は私の番。
『次は挽肉~、挽肉です~』
血の気が引く。
やっぱり乗るんじゃなかった。
私はどうすればいいかわからなくて、その名前を呼んだ。
「助けて、ゆーちゃん!」
「はいよ!!!俺が良いっていうまで目を瞑っててくれな!」
突如世界一安心できる大好きな声が聞こえた。
目を瞑る。
『無賃乗車はお断りしております~』
「うるせぇ!みっちゃんに手を出すんじゃねえ猿風情が!!!」
ガンガンとモノを叩く音が聞こえる。
『妖殺し~妖殺し~』
「こいつで最後!!!」
最後にガシャーンと音がなった。
『妖身事故のため一時運休します~』
「よし、みっちゃん目を開けていいぞ!光に向かって走れ!こっちは振り向くなよ!」
「う、うん!」
停車していた駅で降りて、薄暗い中を光に向かって走った。
そこで目が覚めた。
「ゆーちゃん、いつもありがとう」
今日も今日とて私はゆーちゃんに花を供える。
ゆーちゃんのために週に一度あの公衆電話があったはずの場所に献花するのは恒例となっていた。
「本当に怖かった、ゆーちゃんがいてよかった」
背中に優しい気配を感じる。
「ゆーちゃん、大好きだよ」
背中の気配が揺れた気がした。
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