公爵閣下のご息女は、華麗に変身する

下菊みこと

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魔法使い専門治安組織

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「お師匠様、今通報したのって…」

「うん。オンブル宛だよ」

オンブルは、魔法使い専門治安組織である。影のように街に潜み、魔法犯罪者を取り締まる組織だ。その魔法犯罪者の検挙率はものすごく高い。

「じゃあきっと、捕まってしまいますね」

「犯罪者が捕まるのは良いことだよ。そうすれば、ファルマンもすぐに帰って来られるし」

「…でも」

アルスラーンとアリアに同情していたニノンとサラの表情が曇る。

「ニノン、サラ。同情する相手は間違えるなよ」

「オノレの言う通りだよ。あいつらは悪魔とその契約者。同情したって良いことないよ」

「…うん」

オノレとユベールの言葉に、サラは頷いた。ニノンは未だに複雑そうな表情だが、ガエルが話を切り替える。

「ともかく。魔法犯罪者達は通報したし、改めて薔薇茶とマドレーヌを用意しよう!」

「そうだな!さ、師匠厳選の薔薇茶を楽しもうぜ!」

「ほら、ニノンもサラもそんなことで落ち込まなくていいから食べよ!」

ガエルとオノレ、ユベールに勧められて薔薇茶とマドレーヌを食べるニノンとサラ。

「…美味しい!」

「わぁ…!芳しい紅茶だね!」

美味しいものを食べて、少し気力が回復したニノンとサラ。アルスラーンとアリアのことは未だに心配だったが、気分は大分良くなった。












「ようやく、キメラ騒動の本星が見つかったな」

「通報者はあの三愚者ガエルだ。間違いのない情報だろう」

「どこに逃げても必ず見つけ出す」

オンブルのメンバー達は、ガエルからの通報を元にアルスラーンとアリアを探す。それぞれの担当地区を魔法でくまなく捜索する。アルスラーンとアリアが捕まるのは、時間の問題だった。それでも、アルスラーンはアリアの手を離さない。アリアも、アルスラーンの手を離さなかった。
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