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第一章

魔法

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ギシャァァァァ!!』

『グワァッ』

うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
 何、何!?
 なんかおっきいのとちっちゃいの二匹が出てきたんだけど!?

 よし、とりあえず逃げよう!

 こういうときは逃げるが勝ちだ!

 ふふん、これでも50メートル7秒6なのだ!

 って、速くねあいつら!?

 何か距離縮まないんだけど。
 何て種類なの!?

 A,おっきいのがブラックベアー、
   ちっちゃいのがゴブリン達です。

 「!?」

 誰!?

 思わず立ち止まってしまった。

『ギィヤァァァァァァ!!』

『ガアアァァァァ』

『ガァッ、ガァッ』


 「〇〃≧∞$¥≠!?」


 止まっちゃだめです。

 変な声出ちゃった。


 そういえばこの世界に魔法何てあるのかな、何て走りながら考える。
 走りながら。


 A,あります。
   しかし、使えない人の方が多いです。


 またでた!?

 でも、あれだね。
 声が聞こえるんじゃなくて頭の中に直接響いて来るかんじ。
 
 疑問を頭に浮かべると聞こえるのかな?

 やって見よう。

 俺でも魔法使える?

 A,使えます。
   ためしに右手をゴブリンに向けて【火球ファイヤーボール】と言って下さい。

 魔法使えるらしい。

 それでは。
 走りながら後ろを向き、ゴブリンに右手を向ける。

 「【火球ファイヤーボール】!」

 『ガァアアァァァ!』

 おお、何か青色の粒子になってゴブリンが消えていった。
 死ぬとああなるのかな。

 もう一度、
「【火球ファイヤーボール】!!」

『グアァァァァ』


 ゴブリン殲滅完了、ブラックベアー退治に移る。

 「【火球ファイヤーボール】!!!」

 『ギャアアァ』

 当たったんだけどそのまま走って来る。
 予想はしてた。
 ブラックベアーって、でかいし上位種だよね。

 こういうときこそ、
 どうしたらブラックベアー倒せる?

 A,【氷吹雪アイスブリザード】を使って下さい。

 OK、
 「【氷吹雪アイスブリザード】!!」

 『ギャアアァァァァァァァァ!!』

 よし、ブラックベアー退治完了。
 

 なんだけど、何か寒い。
 さっきの【氷吹雪アイスブリザード】、すごい冷気で攻撃してたからなー。

 逃げ疲れたし。


 忘れてた。
 何処で寝よう。

 A,【氷魂アイスブロック】で氷の塊をつくって、 
   【身体能力強化パワーアップ】で積み上げて下さい。

 ああ、成る程。


 そうやって作るんだね。
 魔法って便利だわ、本当に。
 では早速。

 「【氷魂アイスブロック】、【身体能力強化パワーアップ】!」


 氷魂アイスブロック一回だと1×1×1メートル位の氷が一つ出来る。

 なので、

 「【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂《アイスブロック》】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】、【氷魂アイスブロック】!!」









 出来た家で、とりあえず寝ます。

 今日は色々ありすぎた。


 「おやすみなさい」
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