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第一章

問題

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しかし、問題がある。
 それは、どうもスライム君達が弱いらしい事。
 それと、

 「はっくしゅん!」

 そう、寒いのだ。

 何せ、氷の家を保つ為にそこらじゅうに氷をばらまいているから。
 そりゃ寒い。

 どうしよう。
 特に後者は死活問題だよ。



 ここ数日、魔法で何とかできないかな、と思って色々やってみたんだけど、逆に暑すぎたりして。
 家の材料変えれば良いんだけど、これ作るのにけっこう時間がかかったから、思い入れがあったりして。


 うーん、うーんと悩んでいるところに、外で遊ばせていたスライム達が駆け込んで来た。
 まあ、足がないから駆けてはいないんだけど。
 



 「どうしたの?」
 スライム達に尋ねた瞬間、
 
 『ギャアアァァァァァァァァ!!』
 何処かで聞いたことのある声が。


 そのとたん、ひらめいてしまった。
 防寒方法が。


 まずはアイツ、ブラックベアーを狩りにいく。

 向かうまでに、けん師匠に質問。

 アイツをなるべく傷付けないで倒す方法はある?

 A,【電光ライトニング】でいきましょう。



 ではでは。
 始めましょうか、ブラックベアーの三分防寒!

 まずは、右手をブラックベアーに向けます。
そして言います。
「【電光ライトニング】!!」
その瞬間、右手から強烈な光が打ち出された。

 そして、ブラックベアーの断末魔さえ許さず、
一撃で他だの材料の塊へと変えた。

 そして俺はブラックベアーの毛皮を剥ぎにかかる。
 この数日、魔物を刈っては皮を剥ぐを繰り返したら、皮剥ぎなるスキルを手に入れた。

 どうやら、皮を剥ぐのが楽になるスキルらしい。


 んで、剥いだ皮を綺麗にして、殺菌して、少し縫えば、はい天然ブラックベアーの毛皮の着物の完成。

 ここまで所要時間は2分56秒。
 目標の三分を達成した。




 これで、当分の食料を確保できて、問題も、重大な方は解決できたので、俺はこれまでの事を整理すると共に、これからの予定を考えることにした。

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