11 / 83
彼の行き先1
しおりを挟む
「その店は今ほとんどの女が出払ってるぜ。行ってもまともに女を買えない」
店主のローレンスさんから、セブさんの行き先だという店名を聞いたイアンは意外そうにそう言った。
「知らずに向かった可能性もある。その店に目当てがいなければ別へ行くかもしれんが、ひとまずはそこに
向かうしかないな」
「そうだな。そこに騎士様がいなけりゃ俺が馴染みに声かけて探してやるよ」
「ああ。そうしよう」
ローレンスさんの宿屋は本当によく行き届いていて、夜間においても馬車が常駐していた。簡素だが清潔な馬車は俺たち三人を乗せて順調に南通りに向かった。
「あの、娼館から女性が出払ってしまうことってよくあるんですか?」
そんな大繁盛していたら、働いている女の人たちは過労で倒れちゃわないんだろうか。性的な行為ってとても疲れるものなのかと思っていたんだけど。
「まあ、祭りでもあれば別だがそうあることじゃねえな。でも今はある意味祭りだよ。とんでもねえ太客が来てるから」
向かいの対面席に座っているイアンが答える。ちなみにローレンスさんは俺の左隣で腕を組んでいる。仕事だと割り切ってはいるのだろうけど、娼館に行くのは気が進まないのかもしれない。
「うときゃく?」
「ふ、と、きゃ、く。金払いの良い客だよ。本当にハバトは世間知らずだな。今までどうやって生きてきたんだよ」
言葉は荒いし、言い回しは嫌味だけど、イアンはとても楽しそうに話す。そのおかげで俺も話しやすい。ちなみにイアンの声がデカいのは元かららしく、酒は一滴も入ってなかった。それであんなに荒っぽいとか驚きだ。イアンこそ普段からあんな荒っぽいなら人から嫌われてそうだ。
「どうやってって、別に世の中お客さん相手にする仕事ばっかりじゃないじゃん。わたしは自分の飯代だけ稼げればいいからお客さんの金払いなんて気にしたことなかった」
「はあ?そんなんで薬屋なんて勤まるのかよ。商売は絞れるところから絞らねえと食いはぐれるぞ」
「薬屋はばあばの代わりに臨時でしてるだけで、わたしの仕事はカゴ編みと調味料作りだよ。わたしは商会に卸してるだけでお客さんとやり取りしない」
「カゴと調味料?そんなんじゃ大した稼ぎに……」
イアンが怪訝そうに言い淀み、そのまま小さく唸り始めた。
「イアン?」
何かあったのかと不安になって、少しだけ目線を上げる。イアンは口元に手を当てて、何か考えている風だ。紫の双眸をすがめているが、見ているのは何もない馬車の壁面だ。
考えごとの邪魔をしても悪いかと俺が馬車の窓外へ視線を移すとすぐに、イアンは「もしかしてさあ」と声をこちらに向けた。
「ハービル村のすみっこの森の中で一人暮らししてる変人ってハバトのことか?」
変人とは失礼だな。辺境だけどご飯はうまいぞ。
「なんでイアンがわたしの家のこと知ってるんだよ」
俺そんな目立つ生き方してないぞ。ドン引きしてイアンから出来る限り身を引く。
「卸先はディアス商会だろ」
「え!なんでわかるんだ?読心術?」
溜め息が二つ重なった。イアンだけじゃなく、ローレンスさんまで何で溜め息つくの。
ローレンスさんの方を見ると、少し眉尻を下げた苦笑いを返された。
「ハバト様。イアンはディアス商会のカガリナ支店の支店長です」
人の縁ってすごい。驚き過ぎた俺は、イアンにまで心配されるレベルで大いに噎せた。
目的地の娼館はとても大きかった。ローレンスさんの宿屋と同じくらいデカい。でも、入口から僅かに見える店内は薄暗くて少し怖い。
客引きなどもいないし、人が出払ってるっていうイアンの話は本当なのだろう。
「ハバト様はこちらでお待ち頂けますか。夜職に関わることの少ない女性にとっては、あまり気分のいい場所ではないでしょう」
俺も男なので興味がゼロってことはないが、正直前情報も心の準備も無しで突撃する度胸はない。微塵もない。ローレンスさんの言葉に一も二も無く頷いた。
「不本意だが、イアン、お前ハバト様と一緒に待て。いざとなればお守りしろ。お前が思っているよりずっと、ハバト様はかの方の大切な方だ」
「なんで俺があのいけ好かねえやつの為に女守んなきゃいけねえんだよ」
「取引先をなくすような真似をすれば、ディアス婦人も相当お怒りになるだろうな」
「うっわ。クソ地味な脅しだな」
「お前には一番効果があるだろう?」
「まあな」
不服そうな声色の承諾を確認すると、ローレンスさんはすぐに館内に入っていった。薄暗い店内に、その背はすぐ溶けるように消えていった。
それを見送っていたら、急に不安が頭をもたげた。
「ここまで来ちゃったけど、普通こんなところで水差されたらセブさんきっと怒るよね?」
ローレンスさんに後押しされたからセブさんへの口出しを許されたような気でいたが、冷静になればそんな訳がない。俺は昨日会ったばかりのただの薬屋だ。普通の薬より効果の強いものを取り扱うが、だからといって替えの利かない存在ということでもなく、雇用主に対して何の発言力もない。しかもよりによって私生活に口を出されたら腹が立つだろう。
「俺ならちんこイラつき過ぎてブチ切れる自信あるわ」
「そうだよなあ…」
自分の考え無し具合に、申し訳無さと恥ずかしさで胸がえぐれそうだ。両手で顔面を覆って嘆息する。
「ハバトがイラつき収めてくれんなら別に怒らねえだろ」
「いらつきをおさめる」
「抱かれるなりしゃぶるなりしろと」
「ううう」
意味も理解できるし、そうなる理屈もわかるが、羞恥心が振切れすぎて顔を覆ったまま唸る。
「本職の人間相手の方が断然楽だろうけど、お前結構可愛いし抱いてくれるんじゃねえか?」
「そ、れは、たぶん、むり」
「もったいぶるなよ。減るもんじゃねえし」
減るとか減らないとかそういう種類のものじゃないだろっていう話は、後悔でいっぱいの今の俺にはうまく出来ない。
こんなによくしてくれるセブさんに対して、恩を仇で返すような真似してしまって本当に心苦しい。どんなに器のデカい人でも、ここまで厚かましいことをされたらさすがに頭にくるだろう。
セブさんに嫌われるくらいなら、彼が誰と夜を過ごそうが我慢する方がいいのではないかとも思う。すごく悲しいけど。
「なあ、ハバト」
優しい声で名前を呼ばれて、視界を塞いでいた手を少しだけ下げる。でもいっぱいいっぱいな俺は、「何」とつっけんどんな返事をしてしまう。
「そんなに抱かれたくないなら俺と逃げるか?」
「逃げる?逃げたら、尚更怒らせちゃうんじゃないの?」
「イラついてる今より、落ち着いてからの方が許されるんじゃね?」
「そう、なのかな?でも…」
逃げるなんて卑怯な真似したら、それこそ完全に嫌われてしまうんじゃないか。鼻の奥がつんと痛む。
「めんっどくせえなあ。俺はもう口出ししねえから、何がマシかちゃんとお前の基準で考えろよ」
面倒くさい、なんて言ってるけど俺の判断を待ってくれるらしい。イアン本来の優しさなのか、取引先効果なのかはわからないけど。
「逃げずに怒られて、ちゃんと謝ろうと思う。イアン、ありがとう」
目を見てお礼を言うとそれが予想外だったらしく、「感謝されるようなことしてねえけど」とイアンの紫の瞳が少し泳いだ。
店主のローレンスさんから、セブさんの行き先だという店名を聞いたイアンは意外そうにそう言った。
「知らずに向かった可能性もある。その店に目当てがいなければ別へ行くかもしれんが、ひとまずはそこに
向かうしかないな」
「そうだな。そこに騎士様がいなけりゃ俺が馴染みに声かけて探してやるよ」
「ああ。そうしよう」
ローレンスさんの宿屋は本当によく行き届いていて、夜間においても馬車が常駐していた。簡素だが清潔な馬車は俺たち三人を乗せて順調に南通りに向かった。
「あの、娼館から女性が出払ってしまうことってよくあるんですか?」
そんな大繁盛していたら、働いている女の人たちは過労で倒れちゃわないんだろうか。性的な行為ってとても疲れるものなのかと思っていたんだけど。
「まあ、祭りでもあれば別だがそうあることじゃねえな。でも今はある意味祭りだよ。とんでもねえ太客が来てるから」
向かいの対面席に座っているイアンが答える。ちなみにローレンスさんは俺の左隣で腕を組んでいる。仕事だと割り切ってはいるのだろうけど、娼館に行くのは気が進まないのかもしれない。
「うときゃく?」
「ふ、と、きゃ、く。金払いの良い客だよ。本当にハバトは世間知らずだな。今までどうやって生きてきたんだよ」
言葉は荒いし、言い回しは嫌味だけど、イアンはとても楽しそうに話す。そのおかげで俺も話しやすい。ちなみにイアンの声がデカいのは元かららしく、酒は一滴も入ってなかった。それであんなに荒っぽいとか驚きだ。イアンこそ普段からあんな荒っぽいなら人から嫌われてそうだ。
「どうやってって、別に世の中お客さん相手にする仕事ばっかりじゃないじゃん。わたしは自分の飯代だけ稼げればいいからお客さんの金払いなんて気にしたことなかった」
「はあ?そんなんで薬屋なんて勤まるのかよ。商売は絞れるところから絞らねえと食いはぐれるぞ」
「薬屋はばあばの代わりに臨時でしてるだけで、わたしの仕事はカゴ編みと調味料作りだよ。わたしは商会に卸してるだけでお客さんとやり取りしない」
「カゴと調味料?そんなんじゃ大した稼ぎに……」
イアンが怪訝そうに言い淀み、そのまま小さく唸り始めた。
「イアン?」
何かあったのかと不安になって、少しだけ目線を上げる。イアンは口元に手を当てて、何か考えている風だ。紫の双眸をすがめているが、見ているのは何もない馬車の壁面だ。
考えごとの邪魔をしても悪いかと俺が馬車の窓外へ視線を移すとすぐに、イアンは「もしかしてさあ」と声をこちらに向けた。
「ハービル村のすみっこの森の中で一人暮らししてる変人ってハバトのことか?」
変人とは失礼だな。辺境だけどご飯はうまいぞ。
「なんでイアンがわたしの家のこと知ってるんだよ」
俺そんな目立つ生き方してないぞ。ドン引きしてイアンから出来る限り身を引く。
「卸先はディアス商会だろ」
「え!なんでわかるんだ?読心術?」
溜め息が二つ重なった。イアンだけじゃなく、ローレンスさんまで何で溜め息つくの。
ローレンスさんの方を見ると、少し眉尻を下げた苦笑いを返された。
「ハバト様。イアンはディアス商会のカガリナ支店の支店長です」
人の縁ってすごい。驚き過ぎた俺は、イアンにまで心配されるレベルで大いに噎せた。
目的地の娼館はとても大きかった。ローレンスさんの宿屋と同じくらいデカい。でも、入口から僅かに見える店内は薄暗くて少し怖い。
客引きなどもいないし、人が出払ってるっていうイアンの話は本当なのだろう。
「ハバト様はこちらでお待ち頂けますか。夜職に関わることの少ない女性にとっては、あまり気分のいい場所ではないでしょう」
俺も男なので興味がゼロってことはないが、正直前情報も心の準備も無しで突撃する度胸はない。微塵もない。ローレンスさんの言葉に一も二も無く頷いた。
「不本意だが、イアン、お前ハバト様と一緒に待て。いざとなればお守りしろ。お前が思っているよりずっと、ハバト様はかの方の大切な方だ」
「なんで俺があのいけ好かねえやつの為に女守んなきゃいけねえんだよ」
「取引先をなくすような真似をすれば、ディアス婦人も相当お怒りになるだろうな」
「うっわ。クソ地味な脅しだな」
「お前には一番効果があるだろう?」
「まあな」
不服そうな声色の承諾を確認すると、ローレンスさんはすぐに館内に入っていった。薄暗い店内に、その背はすぐ溶けるように消えていった。
それを見送っていたら、急に不安が頭をもたげた。
「ここまで来ちゃったけど、普通こんなところで水差されたらセブさんきっと怒るよね?」
ローレンスさんに後押しされたからセブさんへの口出しを許されたような気でいたが、冷静になればそんな訳がない。俺は昨日会ったばかりのただの薬屋だ。普通の薬より効果の強いものを取り扱うが、だからといって替えの利かない存在ということでもなく、雇用主に対して何の発言力もない。しかもよりによって私生活に口を出されたら腹が立つだろう。
「俺ならちんこイラつき過ぎてブチ切れる自信あるわ」
「そうだよなあ…」
自分の考え無し具合に、申し訳無さと恥ずかしさで胸がえぐれそうだ。両手で顔面を覆って嘆息する。
「ハバトがイラつき収めてくれんなら別に怒らねえだろ」
「いらつきをおさめる」
「抱かれるなりしゃぶるなりしろと」
「ううう」
意味も理解できるし、そうなる理屈もわかるが、羞恥心が振切れすぎて顔を覆ったまま唸る。
「本職の人間相手の方が断然楽だろうけど、お前結構可愛いし抱いてくれるんじゃねえか?」
「そ、れは、たぶん、むり」
「もったいぶるなよ。減るもんじゃねえし」
減るとか減らないとかそういう種類のものじゃないだろっていう話は、後悔でいっぱいの今の俺にはうまく出来ない。
こんなによくしてくれるセブさんに対して、恩を仇で返すような真似してしまって本当に心苦しい。どんなに器のデカい人でも、ここまで厚かましいことをされたらさすがに頭にくるだろう。
セブさんに嫌われるくらいなら、彼が誰と夜を過ごそうが我慢する方がいいのではないかとも思う。すごく悲しいけど。
「なあ、ハバト」
優しい声で名前を呼ばれて、視界を塞いでいた手を少しだけ下げる。でもいっぱいいっぱいな俺は、「何」とつっけんどんな返事をしてしまう。
「そんなに抱かれたくないなら俺と逃げるか?」
「逃げる?逃げたら、尚更怒らせちゃうんじゃないの?」
「イラついてる今より、落ち着いてからの方が許されるんじゃね?」
「そう、なのかな?でも…」
逃げるなんて卑怯な真似したら、それこそ完全に嫌われてしまうんじゃないか。鼻の奥がつんと痛む。
「めんっどくせえなあ。俺はもう口出ししねえから、何がマシかちゃんとお前の基準で考えろよ」
面倒くさい、なんて言ってるけど俺の判断を待ってくれるらしい。イアン本来の優しさなのか、取引先効果なのかはわからないけど。
「逃げずに怒られて、ちゃんと謝ろうと思う。イアン、ありがとう」
目を見てお礼を言うとそれが予想外だったらしく、「感謝されるようなことしてねえけど」とイアンの紫の瞳が少し泳いだ。
235
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
僕の太客が義兄弟になるとか聞いてない
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
BL
没落名士の長男ノアゼットは日々困窮していく家族を支えるべく上級学校への進学を断念して仕送りのために王都で働き出す。しかし賢くても後見の無いノアゼットが仕送り出来るほど稼げはしなかった。
そんな時に声を掛けてきた高級娼家のマダムの引き抜きで、男娼のノアとして働き出したノアゼット。研究肌のノアはたちまち人気の男娼に躍り出る。懇意にしてくれる太客がついて仕送りは十分過ぎるほどだ。
そんな中、母親の再婚で仕送りの要らなくなったノアは、一念発起して自分の人生を始めようと決意する。順風満帆に滑り出した自分の生活に満ち足りていた頃、ノアは再婚相手の元に居る家族の元に二度目の帰省をする事になった。
そこで巻き起こる自分の過去との引き合わせに動揺するノア。ノアと太客の男との秘密の関係がまた動き出すのか?
【完結】スパダリを目指していたらスパダリに食われた話
紫蘇
BL
給湯室で女の子が話していた。
理想の彼氏はスパダリよ!
スパダリ、というやつになったらモテるらしいと分かった俺、安田陽向(ヒナタ)は、スパダリになるべく会社でも有名なスパダリ…長船政景(マサカゲ)課長に弟子入りするのであった。
受:安田陽向
天性の人たらしで、誰からも好かれる人間。
社会人になってからは友人と遊ぶことも減り、独り身の寂しさを噛み締めている。
社内システム開発課という変人どもの集まりの中で唯一まともに一般人と会話できる貴重な存在。
ただ、孤独を脱したいからスパダリになろうという思考はやはり変人のそれである。
攻:長船政景
35歳、大人の雰囲気を漂わせる男前。
いわゆるスパダリ、中身は拗らせ変態。
妹の美咲がモデルをしており、交友関係にキラキラしたものが垣間見える。
サブキャラ
長船美咲:27歳、長船政景の年の離れた妹。
抜群のスタイルを生かし、ランウェイで長らく活躍しているモデル。
兄の恋を応援するつもりがまさかこんなことになるとは。
高田寿也:28歳、美咲の彼氏。
そろそろ美咲と結婚したいなと思っているが、義理の兄がコレになるのかと思うと悩ましい。
義理の兄の恋愛事情に巻き込まれ、事件にだけはならないでくれと祈る日々が始まる…。
中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと
mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36)
低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。
諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。
冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。
その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。
語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。
辺境の酒場で育った少年が、美貌の伯爵にとろけるほど愛されるまで
月ノ江リオ
BL
◆ウィリアム邸でのひだまり家族な子育て編 始動。不器用な父と、懐いた子どもと愛される十五歳の青年と……な第二部追加◆断章は残酷描写があるので、ご注意ください◆
辺境の酒場で育った十三歳の少年ノアは、八歳年上の若き伯爵ユリウスに見初められ肌を重ねる。
けれど、それは一時の戯れに過ぎなかった。
孤独を抱えた伯爵は女性関係において奔放でありながら、幼い息子を育てる父でもあった。
年齢差、身分差、そして心の距離。
不安定だった二人の関係は年月を経て、やがて蜜月へと移り変わり、交差していく想いは複雑な運命の糸をも巻き込んでいく。
大学一軍イケメンにいちご狩りに誘われた陰キャの俺、なぜかいちごじゃなくて俺が喰われたんだが(?)
子犬一 はぁて
BL
大学一軍イケメン×大学九軍陰キャ
喰われるなんて聞いてないんだが(?)
俺はただ、
いちご狩りに誘われただけだが。
なのに──
誘ってきた大学一軍イケメンの海皇(21)に
なぜか俺が捕まって食われる展開に?
ちょっと待てい。
意味がわからないんだが!
いちご狩りから始まる
ケンカップルいちゃらぶBL
※大人描写のある話はタイトルに『※』あり
初夜の翌朝失踪する受けの話
春野ひより
BL
家の事情で8歳年上の男と結婚することになった直巳。婚約者の恵はカッコいいうえに優しくて直巳は彼に恋をしている。けれど彼には別に好きな人がいて…?
タイトル通り初夜の翌朝攻めの前から姿を消して、案の定攻めに連れ戻される話。
歳上穏やか執着攻め×頑固な健気受け
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる