突然現れた あの娘 〜小悪魔★天使〜 (light ver)

エロ丸

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その17

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突然現れた あの娘~小悪魔★天使~17


それから数日間は雨の日が続き俺とエリナは
家の中でゴロゴロしていた。食事もエリナの
手作り料理がテーブルに並んだりもした。
俺もお礼に作るが作ってあげれるのは
インスタントラーメンが関の山だった。

でもそんなインスタントラーメンもエリナは
美味しそうに食べてくれた。
「ねえ、ねえ、大学には行かなくていいの?」
「う~ん…俺も今は夏休み中だからいいんだよ~」
「へ~大学にも夏休みってあるんだ~」
そんな何気無い会話をした。
「ところでエリナは学校ではどうなの?」
内心、多分この性格だからクラスの中心だろうと
思っていたが
「別に…あんまり学校好きじゃないし…」
何やらションボリしてるエリナ…
予想外の返事だった。

「なんだか雨が続いて折角の夏休みなのに暇だね~」と
エリナは仰向けにゴロンと寝転んだ。
雨の中だが俺とエリナは傘をさして2人で
レンタルショップへ向かいそれぞれ観たい映画を
借りてきた。「そうだ映画にはポップコーンだ」
そう言って俺はコンビニへとエリナを誘導する。
「ホントはコハルさんに会いたいんじゃないの~?」
相変わらずエリナは痛いとこを突いてくる…
「いらっしゃいませ~♪あ、こないだは
    誘って頂いてありがとうございます。」
今日もレジにはコハルさんがいた。
俺とエリナはポップコーンとジュースを持って
レジへ(俺のビールもね)ニコニコしてるエリナを見て
レジ打ちしてるコハルさんが
「何かいいことあったの?」と聞く
「うん♪これからケンジにいちゃんと借りてきた
    映画を観るの~エヘヘ♪」
「あら面白そうね~」
「コハルさんも来る??」
俺はビックリしてエリナをガン見した。
それが伝わったのかコハルさんも即座に
「え~お邪魔になるから遠慮するね…」大人の対応
「そんな事ないよ~仕事終わってからでも
    おいでよ~ねえ、ケンジにいちゃん??」
「ああ…もし宜しかったらどうですか?」
「え、お邪魔じゃないですか?」
「全然だよ~ね、ケンジにいちゃん♪」
「もちろん!」俺は満面の笑みで答えた。
コハルさんの仕事が終わったら迎えに来ると
伝えて俺とエリナは一度家に戻った。
大慌てで部屋の掃除をしたのは言うまでもない。

エリナのアニメDVDを3本と俺の観る映画を
2本借りてきた。コハルさんが来る前にアニメを
1本観てそれから2人で迎えに行った。
日中降っていた雨はすっかりあがり
蒸し暑さが少しは解消されていた。

部屋に着いて俺は恥ずかしながらコハルさんを
部屋の中に招く、この家に住んでエリナ以外の
初めての女性…なんだか変な気分だった。
コハルさんは手に持っていたビニール袋から
何やら食材を出して「なんかおつまみでも
作っていいですか?」と聞いて来る。
エリナは「やった~♪」と言って飛び跳ねた。
台所に立つコハルさんの後ろ姿…考えてみたら
コンビニでも基本的に正面の上半身しか見ていない
コハルさんの後ろ姿といい全身が見れるとは
思ってもいなかった。お尻もプリッとして
俺は密かに興奮していた。
そんな俺を目ざとく見てる奴が…
「おい、ドーテー…ドーテー今お前コハルちゃんの
    お尻見てただろ?違うか?エロ助が…」
俺はギクッとした。エリナにやっぱバレてた…
「お待たせしました~ごめんなさいね簡単な物で…」
そう言ってお肉と野菜の炒め物を作ってくれた。
俺たちにとっては豪華なおかずだった。
俺とコハルさんはそれを食べながらアルコールを
エリナはご飯のおかずとして食べていた。
お腹も一杯になりまずはエリナが借りた
アニメのDVDから見始めた。これまた人気アニメの
劇場版で俺たちが小さい時から放送しているアニメ
オチの部分は昔と変わっていない、3人で大笑い
しながら観ていた。
アニメ映画のエンドロール部分でエリナが寝落ち…

俺はとっさに少し前に人気のあった恋愛映画を
入れて再生を押した。コハルさんも今までも
観たかったが観るタイミングを逃したとのことで
喜んで2人で映画を楽しんだ。

画面の中では若い男と女が
出会い、恋に落ち、別れ…再び巡り逢い恋をする
そんな流れの純愛ドラマだった。

コハルさんも真剣な眼差しで食い入るように
観ていた。
映画のクライマックスシーン感動するところで
俺は意を決してコハルさんの手に重ねる
嫌がらない…今度は重ねた手を少し強めに握る
俺はまだコハルさんの顔を見れない
心臓がドキドキしている。息を大きく吸って
横を振り向き「コ、コハルさん!お、俺好きです!」
決死の愛の告白!パッとコハルさんの方を見ると
ベッドに寄りかかってすでに寝息を立てて眠ってた…
(あはは…そんなもんだよな人生って…)
一気に俺の肩の力が抜けた。
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