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001☆敵?味方?王太子殿下の襲来
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うららかなる春の柔らかい日差しが東屋に用意されたティーセットを彩る。咲き誇る花々は美しく配置され隣国で妖精姫と呼ばれたクロレンス公爵夫人ご自慢の庭園。これが一人きりの寛ぐ時間なら良かったのだが、そこには予想だにしない客人が二人。
東屋の周辺には護衛が一人、二人、三人…………絶妙に声が聞こえない範囲に五人はいる。
「…………発言、してもよろしいでしょうか?」
「遠慮する事は無いよアリシア・クロレンス嬢。私はたまたま公務の帰りに先日エリシア夫人が綺麗だと言っていた公爵家の庭にふらりと遊びに来ただけなのだから」
先触れもなくお父様もお母様もいない今日。いくら公爵家の庭も綺麗なのよ~なんてお母様が王妃様に言っていたから寄っただけとか、この柔らかい声に騙されてはいけない。私はこの人の正体を知っているのだから…………
「では、ルクソール様……どうして私は王太子殿下のお膝の上で手ずからお菓子を頂いているのかしら?」
私は腰をホールドした腕がビクともしないこの現実に零れそうな溜め息を飲み込み、逃げ出したい気持ちをなんとか押さえ込むとそう言い顎に手を添え小首を傾げた。てか殿下の側近なら助けてよ!
そう、客人の一人はルクソール公爵家嫡子であらせられるギルバート様。そしてもう一人は完全無欠の完璧王太子であらせられるウィリアム様。
実はこのウィリアム様が曲者で……何でもあっさりと出来るからか何にも興味が持てないので常に瞳にハイライトが無い、仕事は出来るが無表情無気力無感動が揃って死んだ目をしたヤバイ王子様なのである。
あ、一応人前は公務だと思っているからかいつも張り付いたような微笑みは浮かべているけど、それをそこいらのご令嬢の様に素敵やら格好良いと思える程私はおめでたく無い。うわ~、死んだ目してるな~と引く。政務以外に興味が無いらしく現在進行形で婚約者もいないので、度々いつも一緒のギルバート様との男色疑惑があがるのは王太子殿下としても来年には成人する年齢で拙いんじゃないのと思うものの私にはまったく関係無いから良しとする。
「アリシア。ねぇ、みんな君をアリーって呼ぶけど私はシアって呼んで良いかな。それでシア、どうしてギルに聞いて私に直接聞かないの?」
今日に限ってこの王太子様ってばヤル気満々で口数多くない?しかもなんか勝手に愛称決めて愛称呼び始めたよ?怖いから言わないけど、お母様の名前がエリシアで愛称がエリーでシアが被るからってのが対外的な答えだったりするんですけどね……まぁ本当の理由は内緒だ。
「ウィル、クロレンス嬢が困っているよ。私の事はギルバートで構いませんよクロレンス嬢。アリシア嬢とお呼びしても?」
何でも良いけどさ……私の質問ギルバート様に見事にスルーされたよ?別になんて呼ばれても構わない。だって本来なら私とこの二人に接点なんて皆無なんだから。今日だけ、今だけなんとか切り抜ければ……くっ、なんでこんな日に来るのよ~。
「私もギルバート様と呼ばせていただきますので、アリシアでもアリーでもシアでもどうぞお好きにお呼び下さいませ」
「ギル、シアはダメ」
ひぃっ!なんかゾワッとした……怖い。怖いよ王太子殿下。
「ふははっ、ウィルの表情筋って張り付いた微笑み以外にもちゃんと動くんだね~その顔初めて見た。じゃあ私はクロレンス公爵みたいにアリーって呼ぶね。ちなみに何でかって質問はウィルがアリーに会いたいって言い出したからかな」
「は?」
ちょっと待って欲しい。
私とこの天然危険物的な死んだ目をした王太子殿下とは本来接点なんて微塵も無い。私がこの間両親と王宮に非公式で挨拶に行ったのは第二王子殿下との顔合わせの為なのだから。陛下の命で第二王子殿下の部屋に私を案内して下さったのは王太子殿下だけどそれだけ、それだけだ。
だって私と第二王子アルフレッド殿下の年齢は現在五歳。そして王太子殿下とギルバート様は十五歳。どうやっても逆立ちしたって現在進行形で接点は無い。欠片も無い。微塵も無い。…………王太子殿下が王位を継ぐ十三年後までは。
私は頭を抱えたくなった。
頭がおかしくなったと思われるだろうけど、ここは『癒やしの乙女は世界を救う』という私が生前?前世?で嵌まっていたいかにもベッタベタな乙女ゲームな世界。癒やしの力を持つ主人公が世界に蔓延しそうになる疫病を阻止しようと恋した相手と手に手を取り愛の力で世界を救おうとする一大スペクタクルロマン。
ヒロインは選んだ攻略対象者で持つ属性二種類が決まりそれプラス癒やしの力を持つ。そして選んだ攻略対象者で疫病の流行る地域と種類や方法が変わっていた。攻略対象者は我がグランフォード王国の第二王子、隣国の次代王弟(現第二王子)、グレスティターナ王国の公爵で成人の頃に竜種を討伐する英雄。ちなみに悪役はいろんな所のお偉いさん達。ただアリシアの叔父である伯爵……後に公爵が全てに咬んでいた。自国の王太子暗殺を企てたり、隣国に危ない薬をバラまいたり、どうやったのか魔物をけしかけていた……凄い万能な悪役で結構リアルな話だった。
ヒロインを虐める悪役令嬢は出てこないけど悪役の巻き添えで死ぬ令嬢はいる。それが私だ。
何故か私には十六歳から始まる三通りのバッドエンドの記憶がバッチリ頭の中にある。そしてその三回分の人生は体に染み付いたかの様に私に蓄積されている。別に強くは無いけど強くてNEW GAME状態と言えば分かりやすいだろうか。
……でも多分そっくりなだけの異世界なのだろうと思うしそう予測しているんだ。まず自分のステータスが見られるんだけど、そのステータスが最期にハマっていたオンラインゲームっぽい仕様だし、そのステータスのアリシアの名前の横には変な薔薇の花マークが六つ……謎。そして死んだだろう三回分の記憶と経験が反映されている。それに第二王子アルフレッド殿下の婚約者の私は本来ならヒロインが持つ癒やしの力は持っていない筈なのに何故か持ってるし、バッドエンド三つ分の記憶に前世らしき記憶まである。まぁ、その前世って言っても年齢=彼氏いない歴だった喪女な私の生活には仕事とゲームしか無かった(笑)……笑えないけど。
巻き添え処刑、陵辱の上暗殺や没落娼館で死ぬエンドを避ける為にはお父様とお母様の事故に見せかけた暗殺を防ぎ、叔母様の夫である悪の権化であるアクターレン——名前が悪いんじゃ、てか適当に名前つけすぎなんじゃ——の悪事の証拠を手に入れなくては。妹が侯爵家三男と結婚するからとお父様が持っている伯爵位を譲ってあげたのに実家の侯爵位より家格が下がったと、それに満足出来なくてクロレンス公爵位を手に入れようと事故に見せかけて暗殺までするんだから根っからの悪役。結局アクターレン・ミルドレッド伯爵に巻き込まれる損な役回りなのよね、アリシアって。
お父様とお母様を失ってからアリシアに仕えてくれる事になるナタリーやエマの家族を助けてあげたい。
知ってる知識を使って何が悪い?
私は巻き添えで処刑されて死にたくないし陵辱されるのも娼館もお断り!
東屋の周辺には護衛が一人、二人、三人…………絶妙に声が聞こえない範囲に五人はいる。
「…………発言、してもよろしいでしょうか?」
「遠慮する事は無いよアリシア・クロレンス嬢。私はたまたま公務の帰りに先日エリシア夫人が綺麗だと言っていた公爵家の庭にふらりと遊びに来ただけなのだから」
先触れもなくお父様もお母様もいない今日。いくら公爵家の庭も綺麗なのよ~なんてお母様が王妃様に言っていたから寄っただけとか、この柔らかい声に騙されてはいけない。私はこの人の正体を知っているのだから…………
「では、ルクソール様……どうして私は王太子殿下のお膝の上で手ずからお菓子を頂いているのかしら?」
私は腰をホールドした腕がビクともしないこの現実に零れそうな溜め息を飲み込み、逃げ出したい気持ちをなんとか押さえ込むとそう言い顎に手を添え小首を傾げた。てか殿下の側近なら助けてよ!
そう、客人の一人はルクソール公爵家嫡子であらせられるギルバート様。そしてもう一人は完全無欠の完璧王太子であらせられるウィリアム様。
実はこのウィリアム様が曲者で……何でもあっさりと出来るからか何にも興味が持てないので常に瞳にハイライトが無い、仕事は出来るが無表情無気力無感動が揃って死んだ目をしたヤバイ王子様なのである。
あ、一応人前は公務だと思っているからかいつも張り付いたような微笑みは浮かべているけど、それをそこいらのご令嬢の様に素敵やら格好良いと思える程私はおめでたく無い。うわ~、死んだ目してるな~と引く。政務以外に興味が無いらしく現在進行形で婚約者もいないので、度々いつも一緒のギルバート様との男色疑惑があがるのは王太子殿下としても来年には成人する年齢で拙いんじゃないのと思うものの私にはまったく関係無いから良しとする。
「アリシア。ねぇ、みんな君をアリーって呼ぶけど私はシアって呼んで良いかな。それでシア、どうしてギルに聞いて私に直接聞かないの?」
今日に限ってこの王太子様ってばヤル気満々で口数多くない?しかもなんか勝手に愛称決めて愛称呼び始めたよ?怖いから言わないけど、お母様の名前がエリシアで愛称がエリーでシアが被るからってのが対外的な答えだったりするんですけどね……まぁ本当の理由は内緒だ。
「ウィル、クロレンス嬢が困っているよ。私の事はギルバートで構いませんよクロレンス嬢。アリシア嬢とお呼びしても?」
何でも良いけどさ……私の質問ギルバート様に見事にスルーされたよ?別になんて呼ばれても構わない。だって本来なら私とこの二人に接点なんて皆無なんだから。今日だけ、今だけなんとか切り抜ければ……くっ、なんでこんな日に来るのよ~。
「私もギルバート様と呼ばせていただきますので、アリシアでもアリーでもシアでもどうぞお好きにお呼び下さいませ」
「ギル、シアはダメ」
ひぃっ!なんかゾワッとした……怖い。怖いよ王太子殿下。
「ふははっ、ウィルの表情筋って張り付いた微笑み以外にもちゃんと動くんだね~その顔初めて見た。じゃあ私はクロレンス公爵みたいにアリーって呼ぶね。ちなみに何でかって質問はウィルがアリーに会いたいって言い出したからかな」
「は?」
ちょっと待って欲しい。
私とこの天然危険物的な死んだ目をした王太子殿下とは本来接点なんて微塵も無い。私がこの間両親と王宮に非公式で挨拶に行ったのは第二王子殿下との顔合わせの為なのだから。陛下の命で第二王子殿下の部屋に私を案内して下さったのは王太子殿下だけどそれだけ、それだけだ。
だって私と第二王子アルフレッド殿下の年齢は現在五歳。そして王太子殿下とギルバート様は十五歳。どうやっても逆立ちしたって現在進行形で接点は無い。欠片も無い。微塵も無い。…………王太子殿下が王位を継ぐ十三年後までは。
私は頭を抱えたくなった。
頭がおかしくなったと思われるだろうけど、ここは『癒やしの乙女は世界を救う』という私が生前?前世?で嵌まっていたいかにもベッタベタな乙女ゲームな世界。癒やしの力を持つ主人公が世界に蔓延しそうになる疫病を阻止しようと恋した相手と手に手を取り愛の力で世界を救おうとする一大スペクタクルロマン。
ヒロインは選んだ攻略対象者で持つ属性二種類が決まりそれプラス癒やしの力を持つ。そして選んだ攻略対象者で疫病の流行る地域と種類や方法が変わっていた。攻略対象者は我がグランフォード王国の第二王子、隣国の次代王弟(現第二王子)、グレスティターナ王国の公爵で成人の頃に竜種を討伐する英雄。ちなみに悪役はいろんな所のお偉いさん達。ただアリシアの叔父である伯爵……後に公爵が全てに咬んでいた。自国の王太子暗殺を企てたり、隣国に危ない薬をバラまいたり、どうやったのか魔物をけしかけていた……凄い万能な悪役で結構リアルな話だった。
ヒロインを虐める悪役令嬢は出てこないけど悪役の巻き添えで死ぬ令嬢はいる。それが私だ。
何故か私には十六歳から始まる三通りのバッドエンドの記憶がバッチリ頭の中にある。そしてその三回分の人生は体に染み付いたかの様に私に蓄積されている。別に強くは無いけど強くてNEW GAME状態と言えば分かりやすいだろうか。
……でも多分そっくりなだけの異世界なのだろうと思うしそう予測しているんだ。まず自分のステータスが見られるんだけど、そのステータスが最期にハマっていたオンラインゲームっぽい仕様だし、そのステータスのアリシアの名前の横には変な薔薇の花マークが六つ……謎。そして死んだだろう三回分の記憶と経験が反映されている。それに第二王子アルフレッド殿下の婚約者の私は本来ならヒロインが持つ癒やしの力は持っていない筈なのに何故か持ってるし、バッドエンド三つ分の記憶に前世らしき記憶まである。まぁ、その前世って言っても年齢=彼氏いない歴だった喪女な私の生活には仕事とゲームしか無かった(笑)……笑えないけど。
巻き添え処刑、陵辱の上暗殺や没落娼館で死ぬエンドを避ける為にはお父様とお母様の事故に見せかけた暗殺を防ぎ、叔母様の夫である悪の権化であるアクターレン——名前が悪いんじゃ、てか適当に名前つけすぎなんじゃ——の悪事の証拠を手に入れなくては。妹が侯爵家三男と結婚するからとお父様が持っている伯爵位を譲ってあげたのに実家の侯爵位より家格が下がったと、それに満足出来なくてクロレンス公爵位を手に入れようと事故に見せかけて暗殺までするんだから根っからの悪役。結局アクターレン・ミルドレッド伯爵に巻き込まれる損な役回りなのよね、アリシアって。
お父様とお母様を失ってからアリシアに仕えてくれる事になるナタリーやエマの家族を助けてあげたい。
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