152 / 369
僕とヤンデレ彼女と諏訪湖花火
15話
しおりを挟む
「発車いたします。」
ピンポーン、ピンポーン
列車はゆっくりと走り出す。
一定のリズムを刻みながら、少し……また少しと加速をしていく。
ガタンゴトンというリズムもスピードが上がると小刻みになり体が安堵するのを感じた。
「いやー!急にクーラー効いてるから最高だね。」
「ああ、そうだな。」
なんだろう、急に体のストレスが下がったことで心拍数が大きく下がるのを感じる。
体はリラックスすると若干意識が朦朧としていた。
「花火もめっちゃ綺麗だったね!あー、明日から学校か~。」
「う……うん……。」
俺は一生懸命に彼女の話に相槌を打つのだが、頭は正直働いてなかった。
何も考えられず、文字も……かすれて見えなくなっていた。
「でさ~~~。~~~が~~。」
「うん……う。」
挨拶がから返事になり、電車の揺れが少しだけ乗り物酔いと眠気を促していた。
ああ、なんかなんも考えられない。
俺は少しずつ意識が遠ざかってるのを感じた。
クーラーの風もずっと浴びてるとむしろ冷たくさえ感じる。
だけど、左手だけは舞衣が握ってるのでほんのりと温かさを感じた。
俺は……気がついたら眠りについていた。
☆☆
夢を見ていた……。
見たことない夢である。
俺はぼんやりと見覚えのない女性と……幼い女の子がいる。
幼い女の子は俺を正面から抱きしめていた。
しかし、全くピンと来ない。誰なんだろう。
だけど愛おしさを感じて頭を撫でていた。
「君は……なんて言うんだい?」
これは夢、列車の中で見るありふれた夢。
多分ドラマかなんかを見た記憶を勝手に脳が整理してるのだろう。
しかし、彼女がゆっくりと口を開くとその景色がゆっくりとぼやけてきて……。
ガタンゴトン……ガタンゴトン……。
俺は、新宿まであと数駅と言うところで目を覚ましていた。
どうやら……疲れて寝てしまったらしい。
舞衣がスマホのカメラを構えてる俺を見て少しだけタイミングが悪そうな顔をしていた。
「あ……お……おはよー!直輝くん!いい天気だね!」
「外、土砂降りなんだけど。」
「そ、そうだね~!夕立って季節を感じるいい天気だね!」
「……撮ってた?」
「ひゅ……ひゅーひゅー。」
「いや、口笛出来てないぞ。」
明らかに嘘つくのが下手である。
他にもなにかされてないか、自分の身体を調べてみたけど、どうやら寝顔の写真を撮られたくらいだった。
「全く、俺の寝顔なんて何に使うんだよ。」
「んー、天井に貼り付ける……とか?」
「こわっ。」
やっぱりこの子たまたま俺が付き合ってるから受容してるけど他の人なら通報されてるのではないだろうか。
「次はー、新宿……新宿です。」
「そろそろだね!」
「おい、話はまだ終わってないぞ。」
長旅も終わる時は呆気ない。
というか、知らず知らずのうちに寝てしまったので帰り道の感想はゼロと言っても過言ではなかった。
とはいえ、きっとこの花火の体験は一生思い出に残るものになるだろうと感慨深く感じた。
いかん、寝起きのせいか思考が淡々としている。
俺たちは新宿に降りると天気はゲリラ豪雨で滝のような雨が降っている。
雨独特の湿ったるい空気が駅を充満する。
しまった……傘も忘れたけど、30分くらいで雨は止むようであった。
「ねえ、直輝くん?」
「ん、どうしたの?」
「最後に……ハグだけしてもいい?」
「どうしたの、急に。」
「なんかね……、あと少しだけ物足りないの。」
「ん……わかった。」
俺は少しだけ人気の少ない柱の影に行き、舞衣を抱きしめる。
舞衣も愛おしそうに強く抱き締めていた。
「……楽しかった?」
「もちろんだよ、誘ってくれてありがとう。また行こう。」
「絶対だよ?」
「ああ。」
ゲリラ豪雨も収まり、徐々に駅の改札付近で溜まっていた人達が外に出る。
俺達もそれに合わせて駅を出る。
俺達も少し歩いたところで解散をして、俺はまっすぐ家に直行をした。
いつものクリーム色の見慣れた我が家。
俺は若干の疲れを残しつつ、ゆっくりと家に入る。
「ただいまー。」
「おかえり!あ、ゲリラ豪雨止んだみたいだね!雷とか降ってて怖かったよ~。」
母ちゃんは昔から雷が苦手だったので安全な玄関付近にいた。
こういう所は歳と不相応なんだよね。
「ん?直輝……なんか、雰囲気変わった?」
「え?」
突然母ちゃんがそんなことを言う。
いや、1日2日程度の旅行でそんなに人って変化するものなのだろうか?
母ちゃんと旅行してもそんなことは無かったはずなのに。
しかし、俺をまじまじと見て母ちゃんは観察するようにうーむ……と唸ってみていた。
「なんというか、昨日に比べて少し自信がついたように見えるような……。」
「や、やめろよ!なんもないって!」
「えー、ほんとー?母ちゃんに話してみなさいよ~。」
「う……うるせえ!なんもあるわけねえじゃんばーかばーかばーか!」
「あー!母ちゃんにばかって3回も言った!」
俺は咄嗟に昨晩の出来事を思い出し、赤面して必死に隠している。
でもどこかそれさえも見据えられてるようで感情的になってしまった。
ああ、思い出すだけで恥ずかしくて死にそうだ。
あの晩は少し自分の体力不足もあったし……というか、もしかしたら体力不足もあるから満足させられたかも怪しい。
「もう寝るよ!」
「なんでよー。まだ19時じゃない!」
「ほ……ほら、この旅行で体力不足って思い知ったから、明日からウォーキングするんだよ。」
「なんで体力不足に直結するのよ?」
いけない、どんどん墓穴を掘ってる気がする。
母ちゃんって普段は天然なのにこういう時だけめちゃくちゃ鋭いんだよな。
「暑さでばてちゃったんだよ!おやすみー!」
「ちょ…………晩御飯はいるのー!?……って聞こえてないか。」
俺は、宣言通り家に直行してベッドに入ると、無理やりにでも寝ることにした。
宿題も終わってるし、もう未練は無い!おやすみ!
☆☆
「全く……どうしたのよ、直輝。」
直輝は帰ってきたら少しだけ変だった。
必死に何かを隠してる様子だったし。
んー、私とあの人の子だから……いや、まさか舞衣ちゃんと結ばれたりとか。
いやいや!まさかあの直輝に限ってそんなことは無いか。
私は、彼の荷物を整理する。
あーあ、宿泊の荷物もそのままじゃない。
そんな中、ひとつの袋があった。
生薬の入ったみりんのお酒である。
手紙も入っていた。
「母ちゃんへ、これ飲んでたまには休んでな!」
直輝からのメッセージだった。
本人赤面してたから書いたのも忘れてそうだな~なんて思うと笑いが込み上げてきた。
でも、こういう所は本当に優しい子である。
どんな事があっても彼は私の愛しい息子なのだ。
早速、直輝のおみやげのお酒を飲んでみる。
みりんの甘さと、生薬の刺激的な味がツンと感じる。
しかし、肩の力が少しだけ抜けたような気がした。
「んー、私も寝ますか。」
直輝が無事に帰ってくるだけでも嬉しかった。
明日から彼はまた学校生活リスタートである。
少しずつ成長していく私の直輝は、明日はどんな顔で帰ってくるのだろう。
雨上がりの湿っていて、でも晴れあがった夜空は都会と光が点在していて、一日の終わりを告げるようだった。
ピンポーン、ピンポーン
列車はゆっくりと走り出す。
一定のリズムを刻みながら、少し……また少しと加速をしていく。
ガタンゴトンというリズムもスピードが上がると小刻みになり体が安堵するのを感じた。
「いやー!急にクーラー効いてるから最高だね。」
「ああ、そうだな。」
なんだろう、急に体のストレスが下がったことで心拍数が大きく下がるのを感じる。
体はリラックスすると若干意識が朦朧としていた。
「花火もめっちゃ綺麗だったね!あー、明日から学校か~。」
「う……うん……。」
俺は一生懸命に彼女の話に相槌を打つのだが、頭は正直働いてなかった。
何も考えられず、文字も……かすれて見えなくなっていた。
「でさ~~~。~~~が~~。」
「うん……う。」
挨拶がから返事になり、電車の揺れが少しだけ乗り物酔いと眠気を促していた。
ああ、なんかなんも考えられない。
俺は少しずつ意識が遠ざかってるのを感じた。
クーラーの風もずっと浴びてるとむしろ冷たくさえ感じる。
だけど、左手だけは舞衣が握ってるのでほんのりと温かさを感じた。
俺は……気がついたら眠りについていた。
☆☆
夢を見ていた……。
見たことない夢である。
俺はぼんやりと見覚えのない女性と……幼い女の子がいる。
幼い女の子は俺を正面から抱きしめていた。
しかし、全くピンと来ない。誰なんだろう。
だけど愛おしさを感じて頭を撫でていた。
「君は……なんて言うんだい?」
これは夢、列車の中で見るありふれた夢。
多分ドラマかなんかを見た記憶を勝手に脳が整理してるのだろう。
しかし、彼女がゆっくりと口を開くとその景色がゆっくりとぼやけてきて……。
ガタンゴトン……ガタンゴトン……。
俺は、新宿まであと数駅と言うところで目を覚ましていた。
どうやら……疲れて寝てしまったらしい。
舞衣がスマホのカメラを構えてる俺を見て少しだけタイミングが悪そうな顔をしていた。
「あ……お……おはよー!直輝くん!いい天気だね!」
「外、土砂降りなんだけど。」
「そ、そうだね~!夕立って季節を感じるいい天気だね!」
「……撮ってた?」
「ひゅ……ひゅーひゅー。」
「いや、口笛出来てないぞ。」
明らかに嘘つくのが下手である。
他にもなにかされてないか、自分の身体を調べてみたけど、どうやら寝顔の写真を撮られたくらいだった。
「全く、俺の寝顔なんて何に使うんだよ。」
「んー、天井に貼り付ける……とか?」
「こわっ。」
やっぱりこの子たまたま俺が付き合ってるから受容してるけど他の人なら通報されてるのではないだろうか。
「次はー、新宿……新宿です。」
「そろそろだね!」
「おい、話はまだ終わってないぞ。」
長旅も終わる時は呆気ない。
というか、知らず知らずのうちに寝てしまったので帰り道の感想はゼロと言っても過言ではなかった。
とはいえ、きっとこの花火の体験は一生思い出に残るものになるだろうと感慨深く感じた。
いかん、寝起きのせいか思考が淡々としている。
俺たちは新宿に降りると天気はゲリラ豪雨で滝のような雨が降っている。
雨独特の湿ったるい空気が駅を充満する。
しまった……傘も忘れたけど、30分くらいで雨は止むようであった。
「ねえ、直輝くん?」
「ん、どうしたの?」
「最後に……ハグだけしてもいい?」
「どうしたの、急に。」
「なんかね……、あと少しだけ物足りないの。」
「ん……わかった。」
俺は少しだけ人気の少ない柱の影に行き、舞衣を抱きしめる。
舞衣も愛おしそうに強く抱き締めていた。
「……楽しかった?」
「もちろんだよ、誘ってくれてありがとう。また行こう。」
「絶対だよ?」
「ああ。」
ゲリラ豪雨も収まり、徐々に駅の改札付近で溜まっていた人達が外に出る。
俺達もそれに合わせて駅を出る。
俺達も少し歩いたところで解散をして、俺はまっすぐ家に直行をした。
いつものクリーム色の見慣れた我が家。
俺は若干の疲れを残しつつ、ゆっくりと家に入る。
「ただいまー。」
「おかえり!あ、ゲリラ豪雨止んだみたいだね!雷とか降ってて怖かったよ~。」
母ちゃんは昔から雷が苦手だったので安全な玄関付近にいた。
こういう所は歳と不相応なんだよね。
「ん?直輝……なんか、雰囲気変わった?」
「え?」
突然母ちゃんがそんなことを言う。
いや、1日2日程度の旅行でそんなに人って変化するものなのだろうか?
母ちゃんと旅行してもそんなことは無かったはずなのに。
しかし、俺をまじまじと見て母ちゃんは観察するようにうーむ……と唸ってみていた。
「なんというか、昨日に比べて少し自信がついたように見えるような……。」
「や、やめろよ!なんもないって!」
「えー、ほんとー?母ちゃんに話してみなさいよ~。」
「う……うるせえ!なんもあるわけねえじゃんばーかばーかばーか!」
「あー!母ちゃんにばかって3回も言った!」
俺は咄嗟に昨晩の出来事を思い出し、赤面して必死に隠している。
でもどこかそれさえも見据えられてるようで感情的になってしまった。
ああ、思い出すだけで恥ずかしくて死にそうだ。
あの晩は少し自分の体力不足もあったし……というか、もしかしたら体力不足もあるから満足させられたかも怪しい。
「もう寝るよ!」
「なんでよー。まだ19時じゃない!」
「ほ……ほら、この旅行で体力不足って思い知ったから、明日からウォーキングするんだよ。」
「なんで体力不足に直結するのよ?」
いけない、どんどん墓穴を掘ってる気がする。
母ちゃんって普段は天然なのにこういう時だけめちゃくちゃ鋭いんだよな。
「暑さでばてちゃったんだよ!おやすみー!」
「ちょ…………晩御飯はいるのー!?……って聞こえてないか。」
俺は、宣言通り家に直行してベッドに入ると、無理やりにでも寝ることにした。
宿題も終わってるし、もう未練は無い!おやすみ!
☆☆
「全く……どうしたのよ、直輝。」
直輝は帰ってきたら少しだけ変だった。
必死に何かを隠してる様子だったし。
んー、私とあの人の子だから……いや、まさか舞衣ちゃんと結ばれたりとか。
いやいや!まさかあの直輝に限ってそんなことは無いか。
私は、彼の荷物を整理する。
あーあ、宿泊の荷物もそのままじゃない。
そんな中、ひとつの袋があった。
生薬の入ったみりんのお酒である。
手紙も入っていた。
「母ちゃんへ、これ飲んでたまには休んでな!」
直輝からのメッセージだった。
本人赤面してたから書いたのも忘れてそうだな~なんて思うと笑いが込み上げてきた。
でも、こういう所は本当に優しい子である。
どんな事があっても彼は私の愛しい息子なのだ。
早速、直輝のおみやげのお酒を飲んでみる。
みりんの甘さと、生薬の刺激的な味がツンと感じる。
しかし、肩の力が少しだけ抜けたような気がした。
「んー、私も寝ますか。」
直輝が無事に帰ってくるだけでも嬉しかった。
明日から彼はまた学校生活リスタートである。
少しずつ成長していく私の直輝は、明日はどんな顔で帰ってくるのだろう。
雨上がりの湿っていて、でも晴れあがった夜空は都会と光が点在していて、一日の終わりを告げるようだった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる