166 / 369
メイド長と優男シェフの慰安旅行
1話
しおりを挟む
私は神宮寺ことね。
今はレンタルキッチンという形でメイド喫茶を独立してお店を営んでいる。
紆余曲折あり、私はメイド喫茶を立ち上げたのだが一緒に働く仲間に恵まれて最初こそコンビニバイトと併用していたが、今はこの仕事1本で生活もできている。
今はお盆最終日であり、お客さんは苛烈を極める程に殺到していた。
「もえもえきゅーん!」
「いや~、最高ですな!」
……というのも、元人気AV女優の遥香さんがかなりお客さんを集めているのだ。
あとは前のメイド喫茶の同僚の舞衣、そしてわたしも多少なりとも集客ができるので人気とノウハウを駆使しつつ何とかやれている状態だった。
「ことねさん!お待たせ、クレソンのトマトのサラダときのことパンチェッタのクリームパスタだ!」
「ありがとうございます!尾崎さん!」
そして、厨房でアグレッシブに動いてワンオペをこなすこの青年こと尾崎さん。
彼はいつも目を見張るほど料理が早く、そして美味しそうに盛り付けていて彼の料理が何より評判だった。
流石は歴戦のシェフである。
しかも、もうかれこれ一人で100人分のオーダーをこなしているのに疲れてるところすら見せてなかった。
そんな感じで、私は小さな夢を叶えて前進していた。
☆☆
お盆最終日になると、客足がいつもより早く途絶えた。
きっとこれからみんな移動の時間なのだろう。
今日は連日忙しかったのもあり、早めに仕事を切りあげることにした。
私の後輩の舞衣は8/15の花火大会を彼氏さんと行ってから妙にご機嫌である。
なんというか……鼻歌を歌っていたり、スマホの待受にいる彼氏くんを永遠に眺めてたりしたのだ。
「お疲れ様、最近どう?」
「えー?聞いちゃいます?えへへへへ。」
「やっぱやめとくわ。」
「えー!聞いといてですか?」
なんというか、舞衣は大好きだ。
仕事やメンタルでも私の支えになってくれてるし、今の私には彼女は必要不可欠である。
しかし、距離が近くなって少し不可解なことを知った。
「見てください!これ、彼氏の使用済みタオルですよ!やっと手に入れたんです!」
なんというか、ストーカー気質のような危険な癖があるのだ。
まあいい、人にはそれぞれそういったところもあるんだけどね。
「あら~舞衣ちゃん、直輝といい感じみたいね!」
「いや、ほんと……最近はめっちゃ幸せなんですよ~。」
若いな……なんて思いつつ、どこか不愉快ささえ感じてしまう。
私はこうして男性とお付き合いをほとんどしたことないままアラサーになってしまった。
いや、決して羨ましいわけではない……断じて。
「もー!めっちゃラブラブさせていただきました!」
「ラブ!?」
「……どうしたんですか、ことねさん。」
「い……いえ……なにも……。ひゅーひゅー。」
「いや、口笛できてないですよ。」
まあでも、少し寂しさはある。
若さを持て余すし、帰り道に楽しそうに帰る男女をみるとどこか羨ましさというか、嫉妬に近い感情が湧いてくるのも事実だ。
「2人とも!そういった恋愛の話は程々にね、ことねさん困ってるでしょ。あ、これ今日のあまりのパンナコッタね!」
すると、この店のオーナーシェフの尾崎さんが余ったパンナコッタを出してくれた。
上にはメロンをに煮つめたソースとメロンの果肉が乗っている。
私たちはそれを口にするのだが、絶句するほど美味しかった。
「んー!美味しい!」
「そういえば、ことねちゃんは恋愛の話とか聞かないわね、好きな人とかはいるの?」
「んー、それが……お付き合いしたことなくて分からないんですよね。好きってどんな感覚なのか……。」
2人が首を傾げる。
私はやはり変わってるのかもしれない。
「えー、じゃあ……尾崎さんとかどうです?めっちゃかっこいいじゃないですか!」
「ええ!?お……尾崎さんですか?」
つい反応してしまった。
確かに尾崎さんとかいると不思議と安心する気持ちとどこか心臓いつもよりも早く動く気がするけど。、
「ねー!尾崎さんモテそうだもん、爽やかだし優しいし料理作ってる時はかっこいいし。」
「……あはは、なんか照れますね。」
「彼女とかいるの?」
遥香さんのストレートの質問に私は耳を立ててしまった。
え、なんか嫌だ……尾崎さんが女の子とイチャイチャしてるのとか。
「いえ、これが全く……いや~、仕事ばかりだとほんと出会いないですよね。」
「え!?出会いないんですか?今とかマッチングアプリだってあるじゃないですか。」
「あはは、数年前にやって見たんですけど……使いこなせませんでした。あと、あのシステムは仕事とか年収とか書くものも多いからそれだけでも不利なんですよ。」
「「「せ……世知辛い。」」」
ついみんなでハモってしまった。
尾崎さんも私より少しだけ年下だけど婚礼適齢期……やっぱりそういうの意識するのかな。
「じゃあ、ことねさんはどうです?こんな綺麗な人……中々居ないですよ~。」
「ちょ!?舞衣!?」
ちょっとデリカシー無さすぎないかしら。
やめて、これでナシとかいわれたら少し仕事行きたくなくなるじゃない。
「い……いや……その……あはは。」
何その反応!?コメントに困るみたいな。
妙に私は尾崎さんと顔を逸らしてしまった。
え、やっぱり私って魅力ないのかしら?
女って歳をとるほど価値が下がるってホントだったのね……。
しかし、尾崎さんはその後も続けた。
「なんというか、高嶺の花というか……僕には勿体ないくらい綺麗な方だとおもいますよ。話してて楽しいですし、仕事も出来るから尊敬してるくらいです。」
……………………。
「うわ!ことねさん顔トマトみたいに真っ赤になってる!?」
「あ…………ごめんなさい!困らせるつもりでは無かったんですけど。」
尾崎さんは慌てて私に近づく。
やめて!今尾崎さんの顔見れないから!
しかし、目線を外すと尾崎さんの腕が目に入った。
筋肉が着いており、血管が浮き出ていてそれでいて室内で仕事をしてるため肌が白かった。
いかん……鼻血出る。
「あ……あとはお金の計算とかしておくから、2人とも上がっていいですよ!お疲れ様でした!」
「え……でも、パンナコッタの器とか洗いますよ。」
「やっときます!2人とも疲れたでしょ。ほら……。」
「じゃあ、上がりますか……遥香さん。」
「そうね……お疲れ様でした!」
「お疲れ様でした!またお願いします、」
私は頭に血が上ってるのか2人を早めに帰らせてしまった。
そして、尾崎さんと無言で互いに逆方向を見てしまう。
……………………。
気まずい!どうしよ、変に恋バナとかするから意識してしまった。私のバカ……もう少し2人にいて欲しかったわ。
「尾崎さん……そ……その……。」
「はい。」
「今日は……いい天気ですね。」
「え、めっちゃ雨降ってますけど。」
違う、そうじゃない!というか、天気の話題するやつは話題ないやつだと思われるじゃない。
「あー!じゃなくて……その……お盆もお疲れ様でした。尾崎さんのおかげでお盆も乗り越えられましたね!」
「そうですね……ことねさんに出会って良かったです。この店もメイド喫茶もあるけど、結構おいしいって知ってもらうきっかけになって、感謝してもしきれないですよ。」
いけない、この人ナチュラルに人たらしのイケメンだった。
何言ってもかっこよく見えてしまう。
「疲れてませんか?ほぼワンオペで働いてたじゃないですか。」
「まあ、僕は前の職場で13時間働いてましたからね、慣れっこですよ。」
流石は尾崎さんである。
きっと若い頃に苦労したからこそ今があるのだろう。
これからもこの人と仕事をしたい。
でも……私の奥底にはまた別の欲求も並走していた。
「尾崎さんは、疲れた時何してるんですか?」
「んー……温泉かな。露天風呂に入って景色をぼんやり眺めるのが好きなんですよ。」
「温泉ですか!私ほとんど行ったことないです。」
「え、そうなんだ……疲れた時は何してるの?」
「んー、タバコ……ですかね。」
「ほかには?」
「いや……大学生の頃に吸ってからはタバコ以外は無かったです。」
「へ……へえ。」
いけない、タバコ臭い女と思われたかしら。
確かにセブンスターは臭い強いかもしれない。
そしたら、尾崎さんは少し考えてある提案をしてくれた。
「ことねさん、もし良かったら僕と旅行でも行ってみますか?」
「え?私でいいんですか?」
「もちろん、みんなに内緒の慰安旅行として……どうでしょう?」
そんなの、願ったり叶ったりである。
私も尾崎さんとかどこかお出かけとかしたかった。
私は、勇気を振り絞って答えを出した。
「……私でよければ。」
夏の仕事を終えたあとの厨房は、水の水滴がポツンと寂しく音を鳴らし、少しの金属臭さと湿気を出していた。
しかし、私の全身を湿らすのはこの湿気だけではない気がした。
今はレンタルキッチンという形でメイド喫茶を独立してお店を営んでいる。
紆余曲折あり、私はメイド喫茶を立ち上げたのだが一緒に働く仲間に恵まれて最初こそコンビニバイトと併用していたが、今はこの仕事1本で生活もできている。
今はお盆最終日であり、お客さんは苛烈を極める程に殺到していた。
「もえもえきゅーん!」
「いや~、最高ですな!」
……というのも、元人気AV女優の遥香さんがかなりお客さんを集めているのだ。
あとは前のメイド喫茶の同僚の舞衣、そしてわたしも多少なりとも集客ができるので人気とノウハウを駆使しつつ何とかやれている状態だった。
「ことねさん!お待たせ、クレソンのトマトのサラダときのことパンチェッタのクリームパスタだ!」
「ありがとうございます!尾崎さん!」
そして、厨房でアグレッシブに動いてワンオペをこなすこの青年こと尾崎さん。
彼はいつも目を見張るほど料理が早く、そして美味しそうに盛り付けていて彼の料理が何より評判だった。
流石は歴戦のシェフである。
しかも、もうかれこれ一人で100人分のオーダーをこなしているのに疲れてるところすら見せてなかった。
そんな感じで、私は小さな夢を叶えて前進していた。
☆☆
お盆最終日になると、客足がいつもより早く途絶えた。
きっとこれからみんな移動の時間なのだろう。
今日は連日忙しかったのもあり、早めに仕事を切りあげることにした。
私の後輩の舞衣は8/15の花火大会を彼氏さんと行ってから妙にご機嫌である。
なんというか……鼻歌を歌っていたり、スマホの待受にいる彼氏くんを永遠に眺めてたりしたのだ。
「お疲れ様、最近どう?」
「えー?聞いちゃいます?えへへへへ。」
「やっぱやめとくわ。」
「えー!聞いといてですか?」
なんというか、舞衣は大好きだ。
仕事やメンタルでも私の支えになってくれてるし、今の私には彼女は必要不可欠である。
しかし、距離が近くなって少し不可解なことを知った。
「見てください!これ、彼氏の使用済みタオルですよ!やっと手に入れたんです!」
なんというか、ストーカー気質のような危険な癖があるのだ。
まあいい、人にはそれぞれそういったところもあるんだけどね。
「あら~舞衣ちゃん、直輝といい感じみたいね!」
「いや、ほんと……最近はめっちゃ幸せなんですよ~。」
若いな……なんて思いつつ、どこか不愉快ささえ感じてしまう。
私はこうして男性とお付き合いをほとんどしたことないままアラサーになってしまった。
いや、決して羨ましいわけではない……断じて。
「もー!めっちゃラブラブさせていただきました!」
「ラブ!?」
「……どうしたんですか、ことねさん。」
「い……いえ……なにも……。ひゅーひゅー。」
「いや、口笛できてないですよ。」
まあでも、少し寂しさはある。
若さを持て余すし、帰り道に楽しそうに帰る男女をみるとどこか羨ましさというか、嫉妬に近い感情が湧いてくるのも事実だ。
「2人とも!そういった恋愛の話は程々にね、ことねさん困ってるでしょ。あ、これ今日のあまりのパンナコッタね!」
すると、この店のオーナーシェフの尾崎さんが余ったパンナコッタを出してくれた。
上にはメロンをに煮つめたソースとメロンの果肉が乗っている。
私たちはそれを口にするのだが、絶句するほど美味しかった。
「んー!美味しい!」
「そういえば、ことねちゃんは恋愛の話とか聞かないわね、好きな人とかはいるの?」
「んー、それが……お付き合いしたことなくて分からないんですよね。好きってどんな感覚なのか……。」
2人が首を傾げる。
私はやはり変わってるのかもしれない。
「えー、じゃあ……尾崎さんとかどうです?めっちゃかっこいいじゃないですか!」
「ええ!?お……尾崎さんですか?」
つい反応してしまった。
確かに尾崎さんとかいると不思議と安心する気持ちとどこか心臓いつもよりも早く動く気がするけど。、
「ねー!尾崎さんモテそうだもん、爽やかだし優しいし料理作ってる時はかっこいいし。」
「……あはは、なんか照れますね。」
「彼女とかいるの?」
遥香さんのストレートの質問に私は耳を立ててしまった。
え、なんか嫌だ……尾崎さんが女の子とイチャイチャしてるのとか。
「いえ、これが全く……いや~、仕事ばかりだとほんと出会いないですよね。」
「え!?出会いないんですか?今とかマッチングアプリだってあるじゃないですか。」
「あはは、数年前にやって見たんですけど……使いこなせませんでした。あと、あのシステムは仕事とか年収とか書くものも多いからそれだけでも不利なんですよ。」
「「「せ……世知辛い。」」」
ついみんなでハモってしまった。
尾崎さんも私より少しだけ年下だけど婚礼適齢期……やっぱりそういうの意識するのかな。
「じゃあ、ことねさんはどうです?こんな綺麗な人……中々居ないですよ~。」
「ちょ!?舞衣!?」
ちょっとデリカシー無さすぎないかしら。
やめて、これでナシとかいわれたら少し仕事行きたくなくなるじゃない。
「い……いや……その……あはは。」
何その反応!?コメントに困るみたいな。
妙に私は尾崎さんと顔を逸らしてしまった。
え、やっぱり私って魅力ないのかしら?
女って歳をとるほど価値が下がるってホントだったのね……。
しかし、尾崎さんはその後も続けた。
「なんというか、高嶺の花というか……僕には勿体ないくらい綺麗な方だとおもいますよ。話してて楽しいですし、仕事も出来るから尊敬してるくらいです。」
……………………。
「うわ!ことねさん顔トマトみたいに真っ赤になってる!?」
「あ…………ごめんなさい!困らせるつもりでは無かったんですけど。」
尾崎さんは慌てて私に近づく。
やめて!今尾崎さんの顔見れないから!
しかし、目線を外すと尾崎さんの腕が目に入った。
筋肉が着いており、血管が浮き出ていてそれでいて室内で仕事をしてるため肌が白かった。
いかん……鼻血出る。
「あ……あとはお金の計算とかしておくから、2人とも上がっていいですよ!お疲れ様でした!」
「え……でも、パンナコッタの器とか洗いますよ。」
「やっときます!2人とも疲れたでしょ。ほら……。」
「じゃあ、上がりますか……遥香さん。」
「そうね……お疲れ様でした!」
「お疲れ様でした!またお願いします、」
私は頭に血が上ってるのか2人を早めに帰らせてしまった。
そして、尾崎さんと無言で互いに逆方向を見てしまう。
……………………。
気まずい!どうしよ、変に恋バナとかするから意識してしまった。私のバカ……もう少し2人にいて欲しかったわ。
「尾崎さん……そ……その……。」
「はい。」
「今日は……いい天気ですね。」
「え、めっちゃ雨降ってますけど。」
違う、そうじゃない!というか、天気の話題するやつは話題ないやつだと思われるじゃない。
「あー!じゃなくて……その……お盆もお疲れ様でした。尾崎さんのおかげでお盆も乗り越えられましたね!」
「そうですね……ことねさんに出会って良かったです。この店もメイド喫茶もあるけど、結構おいしいって知ってもらうきっかけになって、感謝してもしきれないですよ。」
いけない、この人ナチュラルに人たらしのイケメンだった。
何言ってもかっこよく見えてしまう。
「疲れてませんか?ほぼワンオペで働いてたじゃないですか。」
「まあ、僕は前の職場で13時間働いてましたからね、慣れっこですよ。」
流石は尾崎さんである。
きっと若い頃に苦労したからこそ今があるのだろう。
これからもこの人と仕事をしたい。
でも……私の奥底にはまた別の欲求も並走していた。
「尾崎さんは、疲れた時何してるんですか?」
「んー……温泉かな。露天風呂に入って景色をぼんやり眺めるのが好きなんですよ。」
「温泉ですか!私ほとんど行ったことないです。」
「え、そうなんだ……疲れた時は何してるの?」
「んー、タバコ……ですかね。」
「ほかには?」
「いや……大学生の頃に吸ってからはタバコ以外は無かったです。」
「へ……へえ。」
いけない、タバコ臭い女と思われたかしら。
確かにセブンスターは臭い強いかもしれない。
そしたら、尾崎さんは少し考えてある提案をしてくれた。
「ことねさん、もし良かったら僕と旅行でも行ってみますか?」
「え?私でいいんですか?」
「もちろん、みんなに内緒の慰安旅行として……どうでしょう?」
そんなの、願ったり叶ったりである。
私も尾崎さんとかどこかお出かけとかしたかった。
私は、勇気を振り絞って答えを出した。
「……私でよければ。」
夏の仕事を終えたあとの厨房は、水の水滴がポツンと寂しく音を鳴らし、少しの金属臭さと湿気を出していた。
しかし、私の全身を湿らすのはこの湿気だけではない気がした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる