僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

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スケベな友人が泥酔お姉さんのせいでまともになる件

1話

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俺は飯田蓮。
ある高校に通っているごく一般的な高校生である。

親友の天野直輝たちといつもつるんでいる。

「遥香さ~ん!こんにちは!」
「あら、飯田くん!来るのは久しぶりね!最近忙しい?」
「ええ!部活やら文化祭やらで忙しかったんですけど、なんか疲れが取れましたー!」
「うふふ、相変わらず可愛いわね。」
「いえいえ!遥香さんこそ~。」
「……おい、人の母ちゃん口説くな。」

何より俺の楽しみは直輝の母親である遥香さんに会うことだった。
32歳の経産婦とは思えないほどのプロポーション、そして明るく凛としたお方でまさに俺の憧れの人だった。


「いや~今日も遥香さんは最高だな!羨ましいぞ!ちくしょう!」
「うるせえ、人の母ちゃんをそんな目で見るなよ。」

このように、俺は3枚目と言わんばかりのスケベキャラと自他ともに認識している。

しかし、そんな俺がまともになる瞬間がある。

「がーっ…ぐごご……ぐう。」
「ただいまー……っておい。」

俺の同居人である笛吹さやかさん、天才小説家であると同時に常に酒に酔う彼女の前では、俺はまともにならざるを得なかった。
彼女は空き瓶の山を作り、灰皿はまるで玉ねぎの花のように円形に綺麗にタバコの吸殻が刺さっている。

床には漫画が散りばめられており、家に無防備な女性がいるのに、急に性欲が酷く減退するのを感じる。

「ったく……まーた散らかして……。笛吹きさーん、生きてますか~?」
「えへへ…タランチュラとイェーガーはきつい…あはは。(ブッ)」

俺は淡々と空き缶を手早く集めて吸殻を水に浸けてから捨てる。そして、床に散らばった漫画は元あった所に戻して、笛吹さんをベッドにお姫様抱っこしていく。

ちなみに彼女は普段食い物よりも酒を飲むので妙に軽いような気がした。

「うえ?れんれん……帰ってきたんだ。」
「帰ってきた……じゃないですよ!なんでこんなにちらかってるんですか!」
「ご…ごめんごめん、今月印税入ったからさ~つい嬉しくって飲みまくっちゃった。」
「ちょ…ほんとちゃんとしてください。」
「なんだよー!家にお金も入れてるし、税金だって払ってるじゃん!」

この人は……はっきり言うとダメ人間である。
小説がベストセラーというところ以外は自分でほとんどできないので、彼女の金銭のやりくりも俺がやっているのだ。

「…ったく、領収書は…これか。確定申告のファイルに入れないとな。」

ぶっちゃけ彼女の所得は高いのだけれど、彼女は確定申告はおろかそういった手続きもできないので何故か高校生の俺が代わりに管理することにもなっている。

「いや~れんれんはほんと頼りになるな~!お姉さんはれんれんはいい男だって保証するよ!よしよし~。」
「はいはい、そりゃどうも。」
「ちょ、最近リアクション薄いぞ…!?」

彼女は俺にこれでもかと甘えてくる。
実際彼女は顔だけで食っていけそうな美人である。
心配になるほど不健康な華奢なからだとそれに似合わない豊満な胸など……興奮しようと思えばいくらでも興奮するのだけど…。

「ちょ、笛吹さん……いつから風呂入ってないんですか?なんか……洗ってない犬の臭いしますけど。」
「がっ!?」

俺たちの関係は結婚3年目のようにもはや共存に近いものになっていた。
そして、最初はどきどきしたけど慣れてくると彼女のだらしない所をハッキリと言っては彼女はショックを受けていた。

「なんだよ!昨日から入ってないだけなのに。」
「いや、風呂ちゃんと入ってくださいよ!」
「酷いよ!お姉さんは酷く傷ついた!もう絶好だーー!」

そういうと…彼女は布団の中にくるまって閉じこもってしまった。

「い…いや、人の家で布団にくるまって絶好と言われても……。」
「……ほら、私って1人で生活できないし。」
「潔いっすね。ほら……二日酔いでしんどいと思うし…インスタントのしじみの味噌汁ですよ。」
「わー、れんれんありがとう~。大好き~。」

チョロい。
彼女はめっちゃ美味しそうにしじみの味噌汁を飲む。

「全く……俺と住むまではどうやって生活してたんですか。」
「んー、水道が止まって、電気ガスが止まって…酒の飲み食いは奢ってもらったりしてやりくりして…たまに差し押さえの手紙が来るけど無くして…そんな感じ。」
て……典型的なダメ人間だ。
もう、分かりきっているが彼女は一人で生きることが出来ない。だから見捨てるに見捨てることが出来なかった。

「ねえ、れんれん…。いつも迷惑かけてるけどさ、私……いない方がいいのかな?」
「……はあ?」

彼女を見るとしじみ汁を飲みながら遠い目をしている。
どうやら、彼女は少しこの生活に負い目を感じるようだった。

「……らしくないっすね。まあ、確かにやることは多いですけど……その、家族が居なくて1人の俺だから別に嫌じゃないっすよ。それに……アホなお袋にキチンと怒ってくれた時は嬉しかったですし、居たければずっと居てもいいっすよ。」

そう言うと彼女は俺の肩に身を寄せ、ため息をついた。
「やっぱれんれん落ち着くわ~、このダメ人間製造機め。ねえ……れんれん?また二人でどっか出かけない?」

彼女は少し上目遣いでこちらを見る。
少し髪はボサボサだけど…猫のようにつり上がった目とか、少し覗かせる八重歯を見て彼女を愛おしく感じてしまう。

「じゃあ……今度の土日温泉でも行きましょう。」
「おー!久々の温泉だ!」

俺は彼女とツーリングついでに旅行を決心する。
整頓されたアパートは少し蛍光灯の光が弱く、それでいて少し薄い壁が寒く感じる。

そんな中俺は彼女に風呂キャン界隈を卒業させる為にも、温泉旅行に行くことにした。
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