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松本みなみの婚活日記
8話
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「えー!みなみちゃん、マジで婚活中なの!?」
軽くチャラい男が全身を一瞬震わせて驚く。
「なによ!悪いのぉ!」
酒に酔った私も反論するかのように叫ぶ。
なんというか、もう叫びたくて叫んでる感じではなくて感情の爆発で行動してる感覚があった。
「いやいや!思わん思わん!むしろ自分の将来に真摯に向き合ってると思うわ~!」
「……ほんとかしら。」
ホストって人種と初めて話したのだけど、打算なのかそれとも本音なのかが分からない。
でも男は常にニコニコだし一定数の距離で座っていたので妙に安心感はあった。
「いや~俺もさ!一人の人間よ!26になって携帯販売してたけど……ホストになってみたらこんな歳になっちゃってさ!親からはほぼ勘当みたいなもんよ!」
「……あんたにもそういう概念あるのね。」
「あるある!俺も将来不安だよ~!」
「普通に仕事やったら?」
すると、男は笑い飛ばして酒を飲むと、少しだけ冷静な顔になった。
「いや、幹部補佐やるくらいには稼いでるからさ!それなら今頑張って貯金作った方が良くね?そっからやりたいことをやるとか経営するとかでもいいと思うんだ!」
「……なんか、あんた幹部補佐な理由わかったわ。」
「惚れた?」
「ビンタするわよ。」
相変わらず軽口は変わらないが、その中で彼なりの哲学や芯がある。
よく見れば足を組まないし、テーブルも綺麗で私がいいと言うまでタバコも吸わなかった。彼は見た目こそ残念そのものだけど、きっとそういったものを塗り替えていくくらいの努力を重ねたのだろう。
ちょっと彼に金を払ってあげても良いかと思った。
まあ、チップよチップ。
ひとつの経験として、ネタとしてこの場を楽しんでも良いかもしれない。
さっきも別の宅でシャンパンコールが流れてたけど、あれめっちゃ気持ちよさそうだと好奇心に溢れてしまっていた。
「そういえばさ、ホストといえばシャンパンコールね。」
「えーー!!いやいやみなみちゃん!マジで闇深いぜそこは!職業変わっちゃうよ!教師に誇り持ってるんじゃないの?」
「うっさいわね!金使うことないから安いのなら入れられるわよ!」
「ああ、じゃあ……一番安いヤツいれる?」
私は頷くと、店内の曲が少しだけ静かになる。
「なんとなんと!コハク王子とこちら素敵な姫より!シャンパン1発頂いたということで!全員集合よろしく!」
DJ OZMAの超がイントロだけ流れてきて、それに乗って15人程度の男が私を囲んでコールをかける。
「「「超超超超超超!!」」」
「目指せナンバーワン!」
あまりの非現実さに私は圧倒されてしまう。
お金を払うだけで今日合コンで空回りして見向きもされなかった私がまるで本当のお姫様のようにもてなされ、なにか大きな事を成し遂げたような快感に溢れていた。
「今夜もきました!」
「「「ハイハイ」」」
「シャンパンコール!」
「「「ハイハイ!」」」
1人がコールをかけるとそれに合わせて男たちもあいずちを打つ。
まるでここの支配者はあなたですと言うように私だけの世界が作られる。
私はお酒でぼんやりしながら、今日のストレスは吹き飛んでしまっていた。
「それでは、素敵な姫より一言宜しく!」
「「「3.2.1.キュー!!!」」」
私は突如マイクを渡されフリーズをする。
マイクを持った手が汗ばみ喉がつっかえる感覚があった。
「え……えーっと……。」
「はは!緊張するよね!なんでもいいよ!」
そうコハクに言われてから私は少し頷いて心の叫びを叫ぶことにした!
「めっちゃ変なやつだと思ったけど!今日話せてよかった!!労働はクソだァーーーーー!!」
「いぇーい!」
私のめちゃくちゃな言葉にも拍手喝采が溢れ、私は更に全身が感じたことの無い快感で溢れていた。
シャンパンは開けられ全員で乾杯をして飲み干す。
ぶっちゃけそんなに美味しいとは思わなかったけど、シャンパンのシュワシュワが喉をこれでもかと刺激して今日なんでここにいたのかさえも忘れかけていた。
「あーりがとーう!ごっつぁん!それでは全員解散!」
…………一瞬だった。
でも、私はここ数ヶ月で感じたことない楽しさで溢れていた。
こういう体験にお金を使うのも悪くないんだと、間違った解釈で自己を正当化していた。
「いやー!ありがとね!」
「……別に、チップよチップ。話聞いてくれたし。」
「あ、あとそろそろ終電だけどどうする?」
「チェックよ!チェック!」
「OK!これ……お会計ね!」
コハクは金額の書いた紙を私に渡すと、私は少し青ざめてしまった。
指名料で1万……シャンパンで数万……私の手取りの4分の1くらいの金額になっていて、明日から節約しようかなと急にデカイ後悔が押し寄せた感覚があった。
「…………カードで。」
「職業変わっちゃうって意味……わかった?」
そういえばコハクはそういってた。
あれは……ハマるとお金が回らなくなって夜の仕事に変わってしまう可能性があるという意味が言葉ではなく心で理解した。
「ああ!でも暗い顔すんなって!」
「してないわよ!私が選んだんだもん。」
そう、コハクは煽ってもないしぶっちゃけ1時間話してわかったが彼には打算も悪意も無かったのだ。
私が自分を大きく見せようとしてまた選択を間違えてしまっただけなのだった。
「まあでも、別に俺はシャンパンとか煽らんしさ、次も初回でもいいから……良かったら連絡先交換しない?愚痴なら付き合うぜ!」
そういって男は私に微笑みかけた。
この男、見た目は全然かっこよくないけど内面で好きな人が多いのかもしれない。
「……わかったわよ、交換だけね。」
「ありがとう!ちゃんと終電で帰るんだよ!」
そういってお会計を済ませて私は夜の繁華街を駆け抜けた。
もう間違えないように、とにかく体を休ませるように駆け抜けて、電車に乗っては軽く眠りについて……ちょっと寝坊して最寄りの駅を一駅乗り過ごしてから、私はまたヤケ酒をしながら一駅分歩いて、やっとのことで私は自宅に着いたのだった。
スーツは脱がない。
私は、シャワーも浴びないまましわくちゃなシーツの布団で横になって深い深い眠りについた。
☆☆
私は酷い二日酔いでせっかくの2連休を台無しにした後に、またパソコンに打ち込み作業をしていた。
コハクというホストからはお礼の連絡と無事帰宅できたかの心配の連絡はあったけど、私は一切返さなかった。
「おはよう、あれから大丈夫だった?」
「……宮島、先生。」
「ちょっと!淑女がしちゃいけない顔してるわよ!大丈夫!?」
高飛車な宮島先生が私をものすごく心配した顔で見ていた。
え、私ってそんなに酷い顔していた。
「いい縁になるのかなと思ったけど、迷惑……だったかしら?」
「いえ…………逆にこんな私を誘ってくれてありがとうございます。」
「いいけど、あんたあの後何があったのよ。」
私は、スマホを開いて写真フォルダーに入っていたシャンパンコールの映像を彼女に無言で見せていた。
そう、どうやら私が別のホストに私の一部始終を撮影するようお願いしたようだったのだ。
それを見て、彼女はプルプルと手を震わせていた。
「こんの…………バカァ!!!」
「ひぃ!ごめんなさい!」
さっきの次愛の女神のような表情から不動明王の様な怒りの表情へと切り替わる。
どうしよう、この間の明細よりも怖い顔してる。
「あんたね……ホストなんかにホイホイ着いてきて……シャンパンコールでストレス発散していたけど、かなり後悔した……ってとこかしら。」
凄い、流石は元キャバ嬢。
その手の業界については心理についても手に取るようにわかった。
「でも、そのホスト良い奴だったんですよ。」
「あんたね!そうやって他人軸で生きてるから幸せにならないのよ!自分がどうしたいか……思い出してみなさい!こんな金でできた幸せなんて何も生まないわよ!!」
彼女の怒号が2人だけの部屋に響き渡る。
「う……う……。」
「ああ!ごめんごめん……いいすぎたわ!でも、私はもっとあなたに自分を大切にして欲しいのよ。」
「わかってます……わかってます。」
しばらく私は泣きながら嗚咽を漏らす。
ああ、なんて私は惨めなのだろう。
頑張って、空回りして、大きく見せては後悔をする。
私は……何がしたいのだろう。
「思い出して、あなたは何がしたいの?」
「………婚活で彼氏作って幸せになりたいです。」
「うんうん、よく出来ました。もっと私たちを頼りなさい、あんたのそういう所応援したいから私たちもいるんだし。」
宮島先生の優しさが心を痛める。
なんて人が出来てるのだろう。
「そうだ!今日は佐々木先生とも飲みに行きましょ!女子会してさ……もう今日は残業も禁止!どうせそんな間抜けな顔して仕事しても何も生まないわよ!」
「宮島……先生……。」
「私も……テストの採点急ピッチで終わらせて行くわ!もし仕事があったら手伝うから早めに言ってね!」
そういって、彼女は昼間の太陽の光を背に部屋を出ていった。
太陽の光を照らされて歩く姿は神々しく、彼女の温かさも体現してるようだった。
それに対して、日陰に隠れる私は誇りにまみれた部屋でポツンと座っている。部屋は冷えきっていて妙にカーディガンさえも私を冷やしてるような感覚があった。
私も、少し気分転換と思って遅れて部屋を出ていった。
今の自分を払拭するように……前に進むように。
軽くチャラい男が全身を一瞬震わせて驚く。
「なによ!悪いのぉ!」
酒に酔った私も反論するかのように叫ぶ。
なんというか、もう叫びたくて叫んでる感じではなくて感情の爆発で行動してる感覚があった。
「いやいや!思わん思わん!むしろ自分の将来に真摯に向き合ってると思うわ~!」
「……ほんとかしら。」
ホストって人種と初めて話したのだけど、打算なのかそれとも本音なのかが分からない。
でも男は常にニコニコだし一定数の距離で座っていたので妙に安心感はあった。
「いや~俺もさ!一人の人間よ!26になって携帯販売してたけど……ホストになってみたらこんな歳になっちゃってさ!親からはほぼ勘当みたいなもんよ!」
「……あんたにもそういう概念あるのね。」
「あるある!俺も将来不安だよ~!」
「普通に仕事やったら?」
すると、男は笑い飛ばして酒を飲むと、少しだけ冷静な顔になった。
「いや、幹部補佐やるくらいには稼いでるからさ!それなら今頑張って貯金作った方が良くね?そっからやりたいことをやるとか経営するとかでもいいと思うんだ!」
「……なんか、あんた幹部補佐な理由わかったわ。」
「惚れた?」
「ビンタするわよ。」
相変わらず軽口は変わらないが、その中で彼なりの哲学や芯がある。
よく見れば足を組まないし、テーブルも綺麗で私がいいと言うまでタバコも吸わなかった。彼は見た目こそ残念そのものだけど、きっとそういったものを塗り替えていくくらいの努力を重ねたのだろう。
ちょっと彼に金を払ってあげても良いかと思った。
まあ、チップよチップ。
ひとつの経験として、ネタとしてこの場を楽しんでも良いかもしれない。
さっきも別の宅でシャンパンコールが流れてたけど、あれめっちゃ気持ちよさそうだと好奇心に溢れてしまっていた。
「そういえばさ、ホストといえばシャンパンコールね。」
「えーー!!いやいやみなみちゃん!マジで闇深いぜそこは!職業変わっちゃうよ!教師に誇り持ってるんじゃないの?」
「うっさいわね!金使うことないから安いのなら入れられるわよ!」
「ああ、じゃあ……一番安いヤツいれる?」
私は頷くと、店内の曲が少しだけ静かになる。
「なんとなんと!コハク王子とこちら素敵な姫より!シャンパン1発頂いたということで!全員集合よろしく!」
DJ OZMAの超がイントロだけ流れてきて、それに乗って15人程度の男が私を囲んでコールをかける。
「「「超超超超超超!!」」」
「目指せナンバーワン!」
あまりの非現実さに私は圧倒されてしまう。
お金を払うだけで今日合コンで空回りして見向きもされなかった私がまるで本当のお姫様のようにもてなされ、なにか大きな事を成し遂げたような快感に溢れていた。
「今夜もきました!」
「「「ハイハイ」」」
「シャンパンコール!」
「「「ハイハイ!」」」
1人がコールをかけるとそれに合わせて男たちもあいずちを打つ。
まるでここの支配者はあなたですと言うように私だけの世界が作られる。
私はお酒でぼんやりしながら、今日のストレスは吹き飛んでしまっていた。
「それでは、素敵な姫より一言宜しく!」
「「「3.2.1.キュー!!!」」」
私は突如マイクを渡されフリーズをする。
マイクを持った手が汗ばみ喉がつっかえる感覚があった。
「え……えーっと……。」
「はは!緊張するよね!なんでもいいよ!」
そうコハクに言われてから私は少し頷いて心の叫びを叫ぶことにした!
「めっちゃ変なやつだと思ったけど!今日話せてよかった!!労働はクソだァーーーーー!!」
「いぇーい!」
私のめちゃくちゃな言葉にも拍手喝采が溢れ、私は更に全身が感じたことの無い快感で溢れていた。
シャンパンは開けられ全員で乾杯をして飲み干す。
ぶっちゃけそんなに美味しいとは思わなかったけど、シャンパンのシュワシュワが喉をこれでもかと刺激して今日なんでここにいたのかさえも忘れかけていた。
「あーりがとーう!ごっつぁん!それでは全員解散!」
…………一瞬だった。
でも、私はここ数ヶ月で感じたことない楽しさで溢れていた。
こういう体験にお金を使うのも悪くないんだと、間違った解釈で自己を正当化していた。
「いやー!ありがとね!」
「……別に、チップよチップ。話聞いてくれたし。」
「あ、あとそろそろ終電だけどどうする?」
「チェックよ!チェック!」
「OK!これ……お会計ね!」
コハクは金額の書いた紙を私に渡すと、私は少し青ざめてしまった。
指名料で1万……シャンパンで数万……私の手取りの4分の1くらいの金額になっていて、明日から節約しようかなと急にデカイ後悔が押し寄せた感覚があった。
「…………カードで。」
「職業変わっちゃうって意味……わかった?」
そういえばコハクはそういってた。
あれは……ハマるとお金が回らなくなって夜の仕事に変わってしまう可能性があるという意味が言葉ではなく心で理解した。
「ああ!でも暗い顔すんなって!」
「してないわよ!私が選んだんだもん。」
そう、コハクは煽ってもないしぶっちゃけ1時間話してわかったが彼には打算も悪意も無かったのだ。
私が自分を大きく見せようとしてまた選択を間違えてしまっただけなのだった。
「まあでも、別に俺はシャンパンとか煽らんしさ、次も初回でもいいから……良かったら連絡先交換しない?愚痴なら付き合うぜ!」
そういって男は私に微笑みかけた。
この男、見た目は全然かっこよくないけど内面で好きな人が多いのかもしれない。
「……わかったわよ、交換だけね。」
「ありがとう!ちゃんと終電で帰るんだよ!」
そういってお会計を済ませて私は夜の繁華街を駆け抜けた。
もう間違えないように、とにかく体を休ませるように駆け抜けて、電車に乗っては軽く眠りについて……ちょっと寝坊して最寄りの駅を一駅乗り過ごしてから、私はまたヤケ酒をしながら一駅分歩いて、やっとのことで私は自宅に着いたのだった。
スーツは脱がない。
私は、シャワーも浴びないまましわくちゃなシーツの布団で横になって深い深い眠りについた。
☆☆
私は酷い二日酔いでせっかくの2連休を台無しにした後に、またパソコンに打ち込み作業をしていた。
コハクというホストからはお礼の連絡と無事帰宅できたかの心配の連絡はあったけど、私は一切返さなかった。
「おはよう、あれから大丈夫だった?」
「……宮島、先生。」
「ちょっと!淑女がしちゃいけない顔してるわよ!大丈夫!?」
高飛車な宮島先生が私をものすごく心配した顔で見ていた。
え、私ってそんなに酷い顔していた。
「いい縁になるのかなと思ったけど、迷惑……だったかしら?」
「いえ…………逆にこんな私を誘ってくれてありがとうございます。」
「いいけど、あんたあの後何があったのよ。」
私は、スマホを開いて写真フォルダーに入っていたシャンパンコールの映像を彼女に無言で見せていた。
そう、どうやら私が別のホストに私の一部始終を撮影するようお願いしたようだったのだ。
それを見て、彼女はプルプルと手を震わせていた。
「こんの…………バカァ!!!」
「ひぃ!ごめんなさい!」
さっきの次愛の女神のような表情から不動明王の様な怒りの表情へと切り替わる。
どうしよう、この間の明細よりも怖い顔してる。
「あんたね……ホストなんかにホイホイ着いてきて……シャンパンコールでストレス発散していたけど、かなり後悔した……ってとこかしら。」
凄い、流石は元キャバ嬢。
その手の業界については心理についても手に取るようにわかった。
「でも、そのホスト良い奴だったんですよ。」
「あんたね!そうやって他人軸で生きてるから幸せにならないのよ!自分がどうしたいか……思い出してみなさい!こんな金でできた幸せなんて何も生まないわよ!!」
彼女の怒号が2人だけの部屋に響き渡る。
「う……う……。」
「ああ!ごめんごめん……いいすぎたわ!でも、私はもっとあなたに自分を大切にして欲しいのよ。」
「わかってます……わかってます。」
しばらく私は泣きながら嗚咽を漏らす。
ああ、なんて私は惨めなのだろう。
頑張って、空回りして、大きく見せては後悔をする。
私は……何がしたいのだろう。
「思い出して、あなたは何がしたいの?」
「………婚活で彼氏作って幸せになりたいです。」
「うんうん、よく出来ました。もっと私たちを頼りなさい、あんたのそういう所応援したいから私たちもいるんだし。」
宮島先生の優しさが心を痛める。
なんて人が出来てるのだろう。
「そうだ!今日は佐々木先生とも飲みに行きましょ!女子会してさ……もう今日は残業も禁止!どうせそんな間抜けな顔して仕事しても何も生まないわよ!」
「宮島……先生……。」
「私も……テストの採点急ピッチで終わらせて行くわ!もし仕事があったら手伝うから早めに言ってね!」
そういって、彼女は昼間の太陽の光を背に部屋を出ていった。
太陽の光を照らされて歩く姿は神々しく、彼女の温かさも体現してるようだった。
それに対して、日陰に隠れる私は誇りにまみれた部屋でポツンと座っている。部屋は冷えきっていて妙にカーディガンさえも私を冷やしてるような感覚があった。
私も、少し気分転換と思って遅れて部屋を出ていった。
今の自分を払拭するように……前に進むように。
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