僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

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第1章 僕のお母さんはAV女優

5話

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※この作品は「小説家になろう」「note」にも掲載中です

俺は小田急線の地下鉄に乗り、自宅への方向へ進む。
ちなみに言うと小田急線はそこまで好きじゃなかった。
なんでかと言うと、この電車は新宿から神奈川の小田原までをつなぐ果てしない線路なのだ。
止まる駅も下北沢や、川崎に行くために必要な登戸、横浜に行くために便利な町田とサラリーマンのアクセスがとにかく昔から多い線路なのだ。

なので、夕方になると不定休の人間が多く集まるのでこの列車には座ることがほとんど許されなかった。

電車は人が多いから死んだ目をする人間が沢山いる。
それだけでもどこか居心地の悪さを感じた。

暫くすると、新宿に到達をする。
新宿もやはり人が多かった。
初めて行く人にとっては祭りなのではないかと思うくらい人に溢れているが、俺にとってはこの人数の多さは日常になっていた。

せっかくだし、少し街並みでも見ていくか、
新宿というのは繁華街が多い東口と、オフィス街でビルが多く並ぶ西口がある。
そして今いるのは南口、こちらはバスタ新宿があるため地方からの人間が多くいた。
こちらもタイムズスクエアなどの大型商業施設とスターバックスがあるために、コーヒーブレイクにはうってつけなのである。

一先ずは性にあわないのだがスタバに行ってみるとしよう。

俺は店内を恐る恐る入ってみたのだが、店の雰囲気に俺は圧倒されてしまった。
まずい、普段人と接さないからこんなところに来るのハードルが高かったんだ…。
店内に入り少し後悔をする。

「いらっしゃいませー!」

店員さんがニコニコして待っている。
やばい、これどうすりゃいいんだろ。俺の気持ちは動転していた。飯田の前ではあんなに強く出るのに一般人相手だとどうしても緊張をしてしまう。
相手からは一切の悪意を感じないのに気持ちがこんなにも動いてしまう自分に俺は心底失望していた。

それでも待たせる訳には行かないので、俺はカウンターの前に行き、メニューを眺めることにする。

なるほど、コーヒーとカフェラテか。
それにこのフラペチーノといえのはマックのシェイクみたいなものなのだろう。ただ、このサイズ表記がどうしても分からない。

Sはわかる、凄くわかる。
smallとかshortとかそのあたりだろう。
ただ、TとGという表記には高校生の俺には理解が出来なかった。
英語は14点なので語彙力ないのかと思うが暖かい目で見守って欲しい。

さて、これをどう聞き出そうかという恐らくスタバに行き慣れてる人からするとクソどうでもいい事に悩んでいた。

しかし、そんな俺に誰かが声をかけた。

「天野くん?」
「さ、佐倉さん…!」

そう、クラスメイトの佐倉さんである。
見慣れたサブカル系の黒髪に少し濃いめのメイクと、黒いロリータ系ファッションに身を包んでいた。

「へー!天野くんもスタバいくんだね!」
「まあ、社会勉強のためにね。」
「そうなの!もうきまった?」
「いや、まだ悩んでるんだ。優柔不断でね。」

嘘です。このスターバックスラテにしようと思ってますけどサイズ表記がわからないんです。

「そうなの!じゃあ先に注文するね!すみません、このダークモカチップクリームフラペチーノのシナモントッピングチョコ多めでお願いします!」
「サイズはどうなさいますか?」
「んー、じゃあトールでお願いします!」

トール…トールなのか!あれ…でもトールって背が高いとかそういう意味じゃなかったっけ?
それにしても、なんかこうして見るとラーメン二郎のトッピング独特の呪文みたいだな。
まあ、でも佐倉さんには救われたよ。

「すみません、僕はスターバックスラテのトールサイズでお願いします。」
「承知しました!」

大学生くらいのお姉さんが心地よく挨拶をする。
綺麗でキラキラした女性だな…。
スタバってそんなイメージすごい。

「お兄さん、スタバは初めてですか?」
「え!あ…はい…!」
「初めてだと緊張しますよね。」
「めっちゃしました…サイズ表記がマックで止まってたのでミディアム、ラージじゃない表記が訳分からなくなってて。」
「ちょっと独特でわからないですよね!」

なんという気兼ねないサービス、俺は圧倒されていた。そういえばスターバックスのコンセプトってサードプレイスだったかな。
確かに意識の高い大人として生きるならここで勉強とかしてもいいかもしれないな。

「ありがとうございます!スタバっていいところなんですね…また来ます!」
「ぜひぜひ!また立ち寄ってください!」

俺は佐倉さんと一緒に店を出る。
バスタの裏側にはこれでもかと言うほどベンチが置いてあったので俺は佐倉さんと座りながら夕焼けの空を眺めていた。

「まさか、天野くんがスタバに来るなんてびっくりしたよ!今日は1人だったの?」
「いや、飯田と下北沢で遊ぶ約束してたんだ。佐倉こそこんなところで何してるの?」
「私?バイトだよ!今日もめっちゃ疲れた~。」

佐倉さんは全てを解放するかのような伸びをしていたので仕事のストレス具合が決して少なくないように感じた。佐倉さんは一体どんな世界にいるんだろうか。

「メイド喫茶だっけ?なかなかできない経験してるよね。」
「まあね~。」
「でもなんというかその…なんか無理してるような感じがするな。」
「そんなことないよ!どうして?」

なんとなくだけど…彼女は少し目が腫れていた。
化粧もなんとなくだけど目元だけ落ちている。
なにかあったんだろう。

「んー、なんとなく…かな?まあでも俺もやな事あっても言わないし、嫌だったら詮索しないよ。」

すると、急にガシッと右腕を握られた。
彼女小柄だから力がないと思っていたけど予想に反して把握力が強力に感じた。

「え!どうしたの!?」
「ねえ、天野くんこのあと時間ある?」
「まあ…うん、その…ないと言ったらないかも。」

ゲームをしたいのでない…と言いたいところだがそんなことを言える雰囲気でもなかった。

「じゃあ少し…付き合ってくれる?」
「お…おう。」

すると、佐倉さんは急遽俺の手を引っ張り新宿の西口からさらに西の方向へと進んでビルの森を俺達はどんどんと進んで言った。

「おおい…どこ行くんだよ。もう、15分くらいかれこれ歩いてるぞ。」

すると、ある建物の前で佐倉はピタリと着いた。
目の前にある建物は…新宿有数のスポットである都庁が二つの塔をそびえ立たせていた。
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