僕のお母さんは△▽女優

kyonkyon

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第3章 私の過去はAV女優

4話

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※この作品は「小説家になろう」「note」にも掲載中です

私は直人君と一夜を共にした、それからは時折彼と過ごす度に私たちは身体を重ね合わせてしまっていた。

こんな事は間違っている、一時の学生の気の迷いなのかもしれない。
しかし、私にとって直人君は唯一否定をしない存在だった。私にとって身体を重ねることは何かに解放されるかのようだった。

しかし、それから数ヶ月……私は17になった。
その時に異変に気づく。

「おええええ……けほっ、けほっ…。」
「大丈夫?遥香最近体調悪そうだよ。」
「そうね……どうしてかしら。」
「つわりとか?」
「つわり?」
「そう!妊娠した時とかに出るサインなの!って……遥香相手作らないからそんなことないかもだけど!」

私は……嫌な予感がした。
そういえば、最近生理が来ない……。
無知な私は避妊とは具体的に何するか文書では理解はしていたが、行動で理解まではしていなかった。

本来、性行為とは妊娠するためにやるので必然と言えば必然だった。
私は、図書館で具体的に何するか理解をしたあと、検査キットを購入し、確かめた。

結果……私は妊娠をしていた、他の誰でもない……彼の子だ。

私は……青ざめていた。
医者をめざした今までや家族の期待……全てを裏切ってしまったのだ。しかしまだ間に合う、まだ初期になるので堕ろすことも出来るのだが……。

「そんなこと……したくない。」

私は、その日3日ほど体調を崩し学校を休んだ事にした。

☆☆

「遥香、最近大丈夫?」
「大丈夫よ……、少し季節の変わり目にやられたみたい。」
「それならいいんだけど。治ったらまた勉強三昧ね!」
「……。」
「遥香?」
「あ、いやいや!なんでもない、行ってきます!」

私は……誰を信用すればいいのか分からなかった。
お母さん?先生?それとも親戚?

どれも私を納得させる答えはなかった。
絶望である、望まない妊娠はこんなにも行きづらいものなのか……、産まなければいいのだが、私はお腹の子が愛おしかった。こんな私の中から命が生まれるというのはなんて神秘的で、愛おしいなのだろうと。

合理性や判断力もない、これが母性愛という狂気なのだろう。

私は、屋上に来ていた。

「久しぶり、三日ぶりだね。」

直人君は……相変わらずそこにいた。
私は、とにかく解放されたくて……また彼に身体を委ねてしまった。

☆☆

気がついたら、私はまた彼の腕を枕にして屋上の上で横たわっていた。
初めて……授業をサボってしまった。

そして、決断を下す。

「直人君……私、妊娠したみたい。」
「え……。」

彼は硬直する……怖かった。否定されるのが、これからどうあるべきなのか……未成熟の私の精神は彼に否定された時には死んでもいいとさえ思っていた。

しかし、彼の顔を見ようとすると……彼は強く抱き締めた。

「え……。」
「怖かったよね。」
「う……うう……。」

彼の強い抱擁と優しさに触れて涙があふれる。
私は、思いっきり泣いた。女の子らしさのない……野太いほど汚い泣き方をしてしまった。

しばらくして、私は泣き止むと次の言葉が自然と生まれた。

「私、この子を産みたい。この命が愛おしくて仕方がないの。全て諦めて……この子に尽くしたいんだけど……直人くんは、どう思う?」
「ありがとう、僕の……僕たちの子を産もうとしてくれて、まだ守ることは難しいけど……必ず2人でこの子を守ってあげよう。……結婚しよう、この先なにがあっても守るから。」

彼は、初めて泣いていた。いつも無表情で不気味に笑っていて……猫のように何考えてるか分からない彼の感情が動くのは、本当に初めての経験だった。

私は……私たちは、この子を産むと決心をした。

「ねえ、直人くん……もし、この子に名前をつけるとしたら……どんな名前がいい?」
「そうだね……僕とは違って、傍観するだけじゃなくて当事者として前を向いて輝けるような人間になって欲しいな。」
「じゃあ、直輝なんでどうかしら?」
「直輝?」
「そう、直人くんの直からとって輝くをつけて直輝。」
「あはは!君らしくていいや……!」

彼は嬉しそうに笑う。
私は……心から安堵する。彼にだけは否定されてないことが、何よりの幸せだからだ。
母さんも勉強もコーチもどうでもいい。
私と彼と彼の子だけいれば他に何もいらないとさえ思っていた。

「直人君……愛してる。」
「僕も。」

暦の季節は冬に差し掛かっていたが、やはり私の故郷は相変わらずの常夏だった。
私たちはその暑さに汗をかきながら……また彼と接吻を交わした。
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