沈んだ宇宙戦艦がWW2の艦が擬人化して戦う世界に転生する

零式墳進砲

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謎の巨大戦艦

アマノガワ、転移する

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「…へ?生きてる!?」

私はアマノガワ、アマノガワ型超弩級無人宇宙戦闘要塞艦の一番艦。艦齢?そんなことを聞いてくる奴は、全て私の主砲の餌食になったよ。………1219歳です。

「…なんでコアリアクターは正常なの?臨界したはずなのに。それに損傷も全部治ってるし残弾も全部あるしサテライトユニットもライトからタイタンまで全部ある…どうなってんの?」

なんならナノマテリアルもエネルギーカートリッジも備蓄資源も全部上限MAXまである。

「時間逆行かな?」

過去に実験でフォトンリアクターが暴走してその周囲の環境が数時間前に戻ったって話聞いたことあるし、多分そうだね、うん。そういうことにしておこう。

「とはいえ熱源反応は特になし。どこかの惑星の海ってことは分かるけど水がある星なら哨戒衛星が飛んでるはずなのに反応ないしなぁ…」

まずは情報収集…とりあえず国際救難チャンネルで呼びかけるか。

『こちら、地球宇宙連合所属、地球防衛連合艦隊旗艦のアマノガワ型超弩級戦闘要塞艦一番艦アマノガワ、本艦は現在漂流中である。もしもこれを聞いている者がいるなら情報を求む。尚、本艦は航行に支障なし』

因みに電波は半径500kmにばら撒いた。これぐらいやれば哨戒中の艦隊が拾ってくれるだろう。さて、じゃあ念には念を入れて偵察機飛ばしとこっと。

「センデンでいいかな?」

センデン───名称の由来は帝国海軍の幻の戦闘機、閃電。名前からも分かる通り光速戦闘機、光速の75%くらいまで出せる…大気圏で1234801km/sマッハ1000以上出すと自壊するけどね。

「さて、偵察機発艦!」

船体の右側面が開き、中から10機の、黒を基調としてところどころ水色に光る双胴機が反重力エンジンに火を入れて浮遊し、そのまま各々の方向に飛んで行った。

「さてと、後は任せて私は…何しよう?やること…あるじゃん!お料理!」

何を隠そう、私は料理をすることが得意というか趣味である。第一艦隊では大体私がご飯作ってたし、ホシヅキもおいしいって…このことは考えるのやめよう。皆が帰ってくるわけじゃないしね…。

「食材も全部あるっぽいし、何でも作れる…最近は作ってなかったから肩慣らしで目玉焼きでいっか」

私は艦内に入った。目指すは食堂。無人化改装で私が何とか守った区画の一角、その他に守ったのは大浴場(ガラスドーム付き)と娯楽区画だね。因みにクラスタイタンのサテライトユニットをジャックして守った。作業員のみんなが必死な目で逃げていったのはちょっと悪いことしたかもね。

「~~~♪」

鼻歌を歌いながらご機嫌でつくる。料理なんて久しぶりだからね~。最後につくったのは1週間前ぐらい。また誰かに食べてもらえるかな?

「できた!名付けてただの朝食!以上!」

トーストに目玉焼きにヨーグルトに牛乳。とてもシンプル、シンプルイズベスト、それがいい。味は保証する。私、お料理失敗しないので!

「我ながらパーフェクトだね。このあと何しようかな。せっかく戦う必要もなさそうだし、ゲームでもし…っ!?」

Unknown!これは…低熱源体?しかも速度が大分遅い。待て、もしかしたら低温光子炉か低温核融合炉持ちのステルス艦かもしれない。でも大分影が小さい…哨戒艦ぐらいじゃない?

「…このままだと衝突コースだし、こっちから行くか」

牛乳を飲み干してヨーグルトをかきこんだ私は意識を主機に回した。

100連低温光子炉メインエンジン、及び50連低温核融合炉サブエンジン反重力装置AGシステム起動!システムチェック、ステータスオールグリーン。宇宙戦艦アマノガワ、発進!」

主機3基、補機6基の計8基のエンジンがギュィィィィンという甲高い音を唸り声を上げて船体を押し上げる。最大限排熱量17億°C、馬力160億は伊達じゃない。

「あ、でも速度速すぎると周りの物質が全部吹っ飛ぶからなぁ…第1戦速で巡航するかぁ」

飛んでから気づいた。なんせ大気圏任務なんてほとんどないし、私は超弩級無人宇宙戦闘要塞艦宇宙戦艦だし。本領は宇宙だ。

「そろそろ見えるはず…うぇ!?なんで人が海の上に立ってんの!?」

見えてきたのは黒色の軍艦───西暦1945年代における駆逐艦と呼ばれるぐらいの大きさの黒い船と、それに囲まれるようにして立っている白の肌の女の子。拡大するとその女の子は砲塔とか艦橋とか魚雷とか船体みたいなのを身体に付けている。地球宇宙連合のクラス:旗艦フラッグシップの艦の擬人化に酷似してる気がする。

「お~い!そこの女の子!聞こえる~?」

対抗して私も船体を艤装化して身体に取り付けた後にその子に話しかけてみた。すると、その砲塔を私に向けてきた。

「…え?」

その次の瞬間、その子は私に発砲してきた。なんなら周りの軍艦も対空砲火をしてきた。なんでぇ!?

「っとと!なんで撃ってきたの!私に敵意はないよ!」

私がそう発言すると、ピタッと砲撃は止んだ。なので私は海の上に着水する…と、その子は砲をこちらに向けてあ話しかけてきた。

「貴方は、誰?」

「私はアマノガワ、敵じゃないよ」

「...本当に?本当に敵じゃないの?」

この子、なんかあったのかな。人間不信入ってる…なら砲塔旋回180°、敵意はないって伝えないとね。

「本当に敵じゃないんだね、君は」

「うん、無益な戦闘はしたくない。ところで、君の名前は?」

「私の名前はカイセイ、カテゴリー8の怨棲魂艦おんせいこんかんだよ」

「怨棲魂艦?知らない単語だ」

「怨棲魂艦を知らない…?まぁいい。怨棲魂艦は人類の敵と呼ばれる存在。私達と対になる存在として潔棲魂艦っていう存在もいる。私達を倒すか建造することで艤装が入手できて、それに適合する人間が正魂艦になれる。そして怨棲魂艦にも潔棲魂艦にもレベルがある。原理は分からないけどレベルが上がると基礎能力が上がる。そして、レベルは戦績によって上がる」

「はえ~、昔あった艦◯れっていうゲームに似てるね。…レベルってどうやって見れるの?」

「レベル表示って念じれば見れるよ」

なんかファンタジーみたいになってきたな。ん~基礎能力が上がる…じゃあジャンプしてみ…のわぁ!

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」

「何やってるの…」

試しにちょっとジャンプしたらめっちゃ飛んだ。10mくらいね。そんな私をカイセイはジト目で見てきた。

「うぅ…これはやばい。い、一応レベル見てみるか」

(レベル表示)

レベル:17486

「…アマノガワ、これは現実?」

「これ、相当やばいよね?」

「ああ、私でも7561なのに…大分凄い」

レベルは戦績によって上がる…あれ、心当たりしかないな。準惑星レベルの巨大戦艦倒したり、スペースドラゴン倒したり雑魚もめっちゃ倒したし最後にはディザスター倒したからなぁ…そう考えると妥当?なのかな。

「あ~ところで、この惑星の名前わかったりする?」

「この惑星の名前…?それは、地球に決まってる」

…は!?ここ地球なの!?えっじゃあ何、時間逆行してふっ飛ばされたんじゃなくて身体だけ時間逆行して異世界転移したの!?まじかよ!

「私、これからどうしたらいいかな?」

「見たところ、貴方は潔棲魂艦だからここからだと…硫黄島基地かパラオ泊地に行けばいい。でもパラオ泊地はやばい奴が管理してるし、どこの海域にも私みたいな怨棲魂艦がいるわけじゃないから気を付けて、ここは私の縄張りだから良かったけど、本来ならすぐに攻撃される」

「…確かに、怨棲魂艦と潔棲魂艦は対になる存在なんだよね?じゃあ、なんで潔棲魂艦の私に攻撃しないの?」

「元々、私達はWW2で沈んだ船の魂。最後に抱いた感情が負の感情だったら怨棲魂艦になるし、正の感情だったら潔棲魂艦になる。大体の怨棲魂艦は沈む前に強い負の感情を抱いたから怨念が高くて攻撃性が高い、けど、私の縄張りには攻撃性の高い怨棲魂艦はいない。沈む前に抱いた負の感情が弱かったから」

はぇ~なんかこの世界についてめっちゃ解説された気がする。てか、WW2第二次世界大戦!?創作の世界じゃん!?

「や、約1300年前(ボソッ)…」

「何か言った?」

「い、いや。何でもない。ん~でもパラオと硫黄島か。それ以上の情報はない?」

「もうない。これ以上言うと作戦行動にも支障がある。だからごめん。…アマノガワは強い。だから、人間は腐ってるから利用されるかもしれない。だから発見されてない、自由に情報収集ができる今のうちにやっといたほうがいい。人間社会に適応できると思ったら行けばいいと思うよ。」

「へ~、そーなんだ。この世界の人間は腐ってる…確かに情報収集は必要だね。でも、どっかに拠点が必要かな。…こころあたりは…?」

「西300kmに無人島、この辺りはもう私の縄張りじゃないから警戒して。あと、私は別にあいつらを沈めても何も言わない。なんなら好印象。そういうことだから、じゃあね」

そしてそのカイセイという怨棲魂艦は5隻の駆逐艦を引き連れて去っていった。さて、西に300kmに無人島ね。確かに、センデンからの定期連絡もさっきあったし行ってみよう。…私の大きさ的に地下ドック造らないとダメかな。艤装を外せばコンパクトに済むけど、基本的に戦闘は艦船形態でやるからね。地下ドックは隠密性が高いから完璧、あとロマン。

「にしても、『潔棲魂艦』か。WW2で沈んだ船の魂…ってことは日本の潔棲魂艦は旧帝国海軍で、アメリカとかも旧海軍なのかな。…人類の敵、怨棲魂艦。悪い子には見えなかったけど、あの子だけなのかなぁ…」

人類の敵ってことは大分被害を受けたのかな。そして人間は腐ってる…となるとどこの国でも上層部による資源の独占か怨棲魂艦との癒着があるのかも。まぁ、なにはともあれ情報収集。島に着いたら速攻で地下ドック作って軍事衛星飛ばそう。あとシンキロウをステルスモードで世界各国に隠密させよう。こういうのはシンキロウの独壇場だからね。

「っと、ここが例の無人島…周りに低熱源体が多数。これがカイセイの言ってた怨棲魂艦。先に片付けてから地下ドックを作りましょーかね」










「っはぁ…はぁ…あ、危なかった」

「カイセイ様、どうしたのですか?…先程のアマノガワという潔棲魂艦のことでしょうか」

「うん、そう。あれは敵にまわしたらまずい。絶対に負ける。それも、1回もダメージを与えられずに虐殺される」

あんな存在は見たことがない。潔棲魂艦でありながら、隠されてあったけどとてつもない殺気と悲壮感が見えた。それとあのレベルとオーラ。異常なレベルで高いしオーラも同じく隠されていたけど強者だからこそわかる。あれは。敵意がなかったから良かったけどもしもなかったら私達は今この世には居ない。

「カイセイ様にそこまで言わせるとは…しかし、あのレベルだと妥当なのでしょう。私もあれは見たことがないありません」

「ジェネシスでもあれには勝てない。なおさら私の縄張りから追い出すべき」

もしかしたら彼女は私達の最大の敵になるかもしれない。アマノガワが潔棲魂艦である限り、戦わなければならない日が、いずれくる。

「備えないといけない、来る日のために」

カイセイはこの時、アマノガワと戦う覚悟をきめていたが、そのアマノガワは現在…





「いやっほーいデカいの釣れたぁ!」

なんの気兼ねもなく、釣りを楽しんでいたのだった…
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