勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

一章 ジッパンの長い一週間

15 新たな旅路

「行きましたね女神様」

「いっちゃったねハック」

　女神様と一緒にニィ達が帰った海を眺める。

「これからどうしますか女神様？」

　僕は次にどこに行こうかと思うが女神様の行きたい所に行こうと思い女神様に聞くと、

「んー」

　と、直ぐに顔に手を当てながら下を向いて考える、

「私はハックが行くところに着いていきたいな」

　僕の目に目線を会わせながら女神様はそう返してくる。


　どうするか、女神様は僕に着いてくると行っているが今のところ宛はないがこの街に残るのは少々風当たりが悪い、特に手配犯になったせいだけど、

「そうだ！！」

「どうしたのハック？」

「火の国と言われるボルケ国に向かいましょう！！」

「ボルケ国……」

「実際の都市部は火山にあるんですが麓に温泉街があるんです」

「おん……せん……？」

　女神様はタジタジに成りながら返してくる、

「温泉とは大きなお風呂です！！」

「大きなお風呂？」

　しかし、女神様はやはりピンときていないようだ、

「わからないでもいいところそうだね」

「わからないのなら行って知ればいいのです行きましょう」

「うん」

　そんなことを話し終えると、港から離れてすぐ宿屋にあった自分達の荷物を回収しジッポンの出口に来ていた、

「女神様ここで色々ありましね」

「うん、長い一週間だったよ」

「ですね……」

「今度はもう少しゆっくりしたいね」

「次こそはゆっくりできますよ」

　そう、話しながら僕達はジッポンの門から一歩を踏み出しカキタ共和国から出るのであった。