勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

クラットス

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二章 錆びれた都

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 街の中心。つまり塔の入り口に辿り着いた僕はその場で叫ぶ、

「女神様いますか!!」

 僕は愛しの女神様と叫んでみるも塔の中には声だけが響いた。

「反応無しか……」

 普通に考えてあんな怪しい建物から来た場所に女神様が入るわけないか。

 ドンドンドン

「女神様!?」

 僕は女神様かと思い塔の中を隅々まで見渡す、

 カタンカタン

 と、上の方から鉄のような物が音をたてながら落ちてくるのを感じた、

「何か物が落ちてきたのか」

 バン……バーン

 しかし、その鉄は地面に落ちる直前に二回ほど音を放つ、

「何か当たってから落ちたのか?」

 偶々そこに女神様が直撃したかもしれないと思い僕は足を踏み入れようとする。

「当たってなくてもあの魔物がここ入っていたんだ女神様もここにいるはず」

 その言葉を信じながら中に入る。


 中に入るも直ぐに錆びた鉄の匂いが僕の鼻腔を刺激する、

「明らかに人工物だけど一体どんな奴がこんな物を経てたんだ?」

 足を踏み込む度にそう思いながら歩いていると先程鉄板が落ちたところについた、

「女神様いますかー」

 呑気に僕は口にしながら塔を入り口から丁度裏の方に半周し曲がろうとすると、

 ギコ……ギコ……

「んっ!?」

 それを見た瞬間僕は直ぐに手を口に覆った。

 何だあの魔物は……。

 人の形をし全身が白い魔物がそこにいた。

 僕はこの世界を勇者と一緒に旅をしたがあのような魔物を一度も見たことがなかった。

 ここに居たら危ないかもしれない。

 そう思い僕は足を引きずりながら後ずさる。

 カラッ

 しまった!? 

 その足で小石を蹴り音を出したと同時に僕は直ぐに魔物の方に顔を向けた、

 ぶっぶっ

 そう音を出しながらその大きな口で匂いを感じているのかこちらを振り向いていた。

 や、やばい……

 僕は直ぐに魔物を見ながら体を返した。

 しかし、その魔物は気づいたのかさっきまで嗅覚に使っていた口を閉じ口角を上げてこちらに走ってきた、

「き、気づかれた!?」

 僕はそのまま右も左も上も下もわからす走っる、

 ガンガンガンガンガンガン───────

 恐らく石でできてるであろう机や椅子をなぎ倒しながらこちらにしっかり補足して走ってきていた、

「何であいつ目がないのにこっちに目掛けて走ってこれるんだよ!!」

 そう叫びなからも走り登り下りとひたすらに走る走る走る走る!!

「女神様ごめんなさい先立つ僕を許してくださいこうなるんだったら女神様と結婚すべきでした」

 そう口にしていると、

「ファイアランス!!」

 と、聞き慣れた声が響くと同時にその魔法は魔物に直撃した、

「ハックこっち!!」

 何とそこにいたのは愛しの女神様であった。
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