勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

クラットス

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三章 一部 雪国の防衛

16 進む足

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「申し訳ありませんタクヤさん、倒しきれませんでした」

「いえ、貴殿方のお陰で私達はここまでこれましたし、それに」

 タクヤは含みを持たせると、

「今なら私が居なくてもここは守りきれます」

 タクヤは唐突にそんな事を言い始める。

「本当に大丈夫なんですか? まだ、少し多い気が……」

「大丈夫です、ハックさん」

 女神様を安全な場所に起いて戻ってきたショウテイ、

「本当にいいのか、ショウテイさん?」

「はい、それに、あれ倒せない方がもっと危な気がするんですがハックさん」

「……」

 ショウテイのその言葉を聞くと何も言う言葉も無い。

「ハック殿、失礼だと思いますが一番の火力はメイ殿でしょう」

 タクヤさんの言う通り僕達の中で一番のダメージを与えれるのは女神様だ、

「それに彼女は……」 

「彼女は?」

「いえ、何でもないです」

 そう言うと、タクヤさんは女神様の方を見る。

「それはそれとして、タクヤさんは女神様より上の火力をだせるんですか?」

「それは無理です、恐らくメイ殿の方が強いでしょう」

「それじゃ、あいつには」

「戦い方があるんです、ハック殿」

 タクヤさんはそう言うと、氷の壁に穴を空け、

「だが、それをするためには私だけじゃどうしようもできません手伝ってもらいますよハック殿」

 氷の壁の外に出た、

 ───── 

  僕とユウキも一緒に氷の壁の外へと出ると、タクヤさんは作戦の内容を話した、

「では、ハック殿私をあの魔物を触れるところまで行きましょう」

 タクヤさんの話したことはそして、魔法にそんなことができるとは知らなかったが、その方法は以前に見たことがあった、

「わかりました、やりましょう」

「マスターがやるなら私も行きます」

「では、お願いします、これが終わったら宴をやりましょう」

 僕とユウキ、そしてタクヤは瓦解する氷の壁を背に前へと進む。
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