勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

クラットス

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三部 反骨の国

58 メイ対妙齢な魔族 3

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 考え事をするような仕草をしながらメイに近づく妙齢な魔族は、

「貴女のその魔法は何かしら?  いや、魔法と言うわりには魔力の気配は無かったそれに、火の槍から魔力の気配も無くなったは」 

 妙齢な魔族はメイに顔を近づけながら言い放つ。
 しかし、メイはそんな妙齢な魔族に対し睨み付け左手から火の槍を出すとそのまま妙齢な魔族に打ち込む、

「あらあら、応える気はないって感じの攻撃ね、ならいいわ、後からあの人に聞けばいいことだし」

 だがしかし、妙齢な魔族は火の槍を避けながら嫌味な顔をしながらメイを見つめる。

「余裕ね。 でも、これならどうかな?」

 メイがそう言った瞬間、メイの背後に十個の火の玉が出現する。

「なかなか器用な事をするのね貴女。 でもそれで、何ができるのかしら?」

 妙齢な魔族は宙に浮きながらメイの魔法を興味深く見ていると、

「行きなさい!!」

 メイがそう行った瞬間。

 ジッ!!

 と、妙齢な魔族の頬を掠めるとその箇所が一種で焼けていた、

「は、速い……それにこの火の火力は一体」

 妙齢な魔族は頬に手を置くとメイを見て驚愕する。

「驚いてるようね、でもまだまだこれからよ!」

 メイの言うとおり彼女が攻撃行った回数は一回、すなわちまだ九つの火の玉が残っていた、

「なるほどレッドがあんなにボロボロになっていたのが納得いくはそれに同族が一人やられてるのも。だけど私達は魔族よ人間にそう簡単に負けるわけない!!」

 妙齢な魔族はそう言うと。すぐに、メイに接近する。

「簡単に突っ込んでくるのね!!」

 妙齢な魔族が突っ込んでくるのと同時にメイは三つの火の玉を向かってくる魔族に放つ、

「見えた!!」

 妙齢な魔族はそう言うと左に反転しながら避ける。

「甘い!!」

 メイはそれを読んでいたのか妙齢な魔族が避けた方向に移動し真正面から火の玉を全弾放つ、

「なっ!?」

 妙齢な魔族の瞳にはメイが放った火の玉だけが映ると次の瞬間には妙齢な魔族の顔を焼かれると共にメイから離れるように吹っ飛ばされた。

「くそっ!! 私は戦闘向きじゃないのに!!」

 妙齢な魔族は喚くようにそのようなことを吐くとそこに影が差す、

「そう……でも、貴女達は人間より魔力を持ってそして力も何と人間より強い、それがら戦闘向きじゃないからって言うのは卑怯じゃない?」

 メイは妙齢な魔族の前に立ちながらそう言うと、

「ふふふ……そうね、確かに私達魔族は人より強いはだけどね、私達が今でも人間を倒せてないのはそっちにも同じぐらい強い人間がいるのよ」

妙齢な魔族はそう言うと、メイは思い当たりがあった、

「勇者ね」

「そうよ、あの存在は強すぎる。特に前回の勇者は強かったはね!!」

 勢いに任せながら言った後、妙齢な魔族はメイの肩を掴んだ。   
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