魔王討伐のために何度も勇者を召喚した世界ついにその付けを払うときが来ました 【戦女神の救世】

クラットス

文字の大きさ
3 / 103
異世界転移編

2 転移者と因子

しおりを挟む
「魔王ってやつは、どんなやつなんだ?」

 悟が呟いたら聞こえていたのか王が返した、

「それを、話すためにいまから宮殿に移動するのだ、そこで戦うべき敵やこの世界のルールを教える」

王に返されると、目の前を通っている電車らしきものに乗り込んだ。

「なんで、こんなもんがあるんだ?」

と一彩が疑問に感じていると、

「魔法で動かしている、それを補助するように部品は必要だが、乗り物は基本的に魔法でどうにかなっているってとこかな。」
「そんなものなのか?」

 話しながら中世ヨーロッパの家屋の住宅地を過ぎ、商店街を通り越したら宮殿が近づいてきた。

「あれ?あの建物、神殿の隣にあった気が。」

 呟いたら王が答えた。

「この世界の、住まいと商店街も見せておこうかとね、次きた時に来やすくなると思ってね、ゆっくりした時に今度外出する時に個人で行ってきて欲しい。」

 そして、電車から降りて城に誘われた、そして奥に入っていくといかにも謁見部屋と思われるところに着き、王がその部屋にある大きな椅子に座った。

「では、我々が召喚した理由を話すとしよう。」

 一言からこの世界の内容を聞かされた。

「端的に言うと、魔王を倒して欲しい、この世界に魔王が出現した時、我々人間が絶滅してしまう、そのためにも召喚をした」

 言われた事に対してすぐさま先生が。

「なぜ、絶滅してしまうとわかるのですか、自分達で抵抗すればいいじゃないですか!」

「無理だ、この世界で魔王を倒せるのは転移者に宿る光の力でしか倒すことは出来ないそれでも、魔王を倒すためには勇者という存在に昇格しなければならない。」

 一気に喋った王に対して先生がある言葉に反応した。

「勇者?」

「そう勇者だ、転移した人間の中でたった1人しかなれない、だからこうして沢山の人を召喚しなければなかった」

 一時、王と先生が言い争っていると王が話を進めた。
「この世界の強さの指標というものを説明しよう、ステータスと
声を出して言ってみてくれ」

皆で『ステータス』と声を出したら半透明な画面がでてきた、そこに書かれていたのは。

「転移者」

声に出して呼んだのは美希だった。

「これって何かな?悟わかる?」
「いや、わからないな、これしか書かれてないしステータスと言うぐらいなのに攻撃力とか防御力とか書かれてはいないな。」

と、話していると王が答えた。

「それが、ステータス、強さの証明だと思ってくれ、そしてこの称号はその人物の能力にさようするが、大体は自分を鍛えたりすると特定の称号を獲得してその称号にあった力を肉体に付与するものとなっている。」

「最初から勇者ってやつは居ないんですか?」

 一彩が言うと、他のクラスメイト達も同調し始めた。

「今のところはいないだろう、最初から勇者という精神性を持った人間は滅多に居ない」

 聞いた、一彩は

「精神性?心の持ち方の変化で称号は変わるものですか」

「変わる、人に慕われたり、認めたりされる時でも変わるものだ無理やり認めさせてその称号を手に入れることも出来る、しかし勇者は個人の精神性と行動でなれる者であり、それは転移者に限った話だけで実際どういうタイミングでなるかは私たちにはよく分からないものだ。」

「はぁ」

 一彩はよく分かってない感じで返したがクラスメイト達含め悟達もよく分かっていなかった。

「それはそうと、戦うべき魔王の話をする、ここから少し移動する。」

「ここから、また移動するんですか?」

 先生が反応をしたところで王が移動をし始めた。

「少し、移動するだけです。」

 言われ、皆で移動をし始めた。
 移動したところは、暗い場所だったそこを一言で説明するのなら懲罰房と言われても納得する場所であった、

「いまから、魔王になりうるものを見せます、気分が悪くなったら後ろの兵士に言ってください」
「魔王に?」

と疑問に思った悟は、王が懲罰房の部屋を開けた。

「ふーふーふーふー!」
と、息を出して暴れる人間がそこにいた、その人間は筋肉隆起していかにも破裂しそうで、頭の血管も浮き出ていた。

「な、なんですかこれは!?」

と先生が王に切羽詰まった表情で説明を言及した。

「魔王になりうるもの、我々はこれを魔王の因子と呼んでいる」
「魔王の因子」

と呟いた悟達は、他のクラスメイトの中から気分が悪くなったものや絶句してるものがいた。
次の瞬間王が発言をした。

「この者たちを殺し魔王討伐を成し遂げて欲しい」
「こ、殺す!?そんな事が出来るわけないじゃないですか!私たちは平和の国の日本ってところから来たんですそこは簡単には殺人を行う世界ではないんです!それに、あなた達がやればいいじゃないですか!」

と一気に喋った先生に対し王は返した。

「無理だ、この者は魔王の因子に守られている、その力を突破して殺す術はない、我々ができるのは餓死をさせるためにこうやって牢に入れる事しかできない、しかしそれを、耐えれる人間ならこの牢を破って次の魔王へと覚醒する危険性もある」
「だ、だからって!」
「頼む、我々の世界に力を貸してくれ」

王は平伏へいふくした、そして周りの兵士も共に平伏をして助けを乞うた。

「わかりました、僕はやります神殿で魔王を倒したら帰還魔法が手に入るそれ以外では帰れないんでしょ、ならやるしかないです」

と発言したのは悟であった。

「じゃあ、悟がやるなら私もやります」

と次に声を上げたのは美希であった。

「2人がやるなら俺もやるしかないか」

一彩が言い3人は魔王討伐をする事にした。

「あなた達、分かってるの?相手は動物じゃないの人なのよ!?」
「でもやらないと帰れない、ならやるしかないでしょう」
「なっ」

悟が返し先生はその言葉に怯んだ。

「なら、一つだけお願いがあります王様、できない人には無理強いをせずその間面倒を見てくれますか?」
「もちろんだ、そのくらいのことは私達も想像の範疇である。」
「わかりました、私もこれ以上は言いません」

と、2人でそういう約束をし、 

「今の王様の言葉から、できると思う人だけで魔王討伐を目指すとしましょう」

と、先生がクラスメイト達に投げかけた。
そしたら、ある程度のクラスメイト達が俺もやる、やりますという声が上がった。

「ありがとう、だが、そのままでは戦えぬであろう、まずは戦えるために鍛えなければならない、そのための学校があるまずはそこで励めるとこを用意する、そこで基礎能力をあげて見習い剣士を目指して欲しい」
「「はい」」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...