魔王討伐のために何度も勇者を召喚した世界ついにその付けを払うときが来ました【戦女神の救世】

クラットス

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異世界転移編

6.5 勇者の精神

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悟達は避難場所からバルターの戦闘を見ていた。

バルターと魔王の因子の戦闘をほとんど視る事は出来ず、周りの建物が勝手に壊れていくのをみていた。

｢なんだよ、あれ｣

呟いた悟は自分達があんな化け物と対等に戦うことができるのか疑問に思っていた。

｢あれが魔王の因子とバルター騎士長の実力です今のあなた達では太刀打ちは出来ないです、バルター騎士団長が勝つのを待つしかありません。｣

兵士がバルターの勝利を願うかのように話した。

｢もし、バルター先生が負けたらどうなるんですか。｣

｢王国を捨て別の国に逃げるしかありません、その際に戦う兵士達で時間を稼ぎます。｣

震えながら一言一句言った兵士に悟は追い討ちをかけるように言った。

｢その際の兵士達はどうなるんですか？｣

｢間違いなく死ぬでしょう。｣

それを聞いていた転移者達はこの世界が簡単に出来る世界ではなく強くなければ死んでしまうという事を実感し始める者がいた。

｢まっ、待ってくれ、あの魔王の因子になった人間より、もしかして強いやつと戦うことになるんじゃ？｣

と言ったのは先程模擬戦をしていた春樹だった。

｢はい、ありえます、ですが今回の魔王の因子は取り憑かれて2週間ほど経っています半月であのレベルです、あの者が取り憑かれたと思われる翌日にバルターさんがその場にいて直ぐに気絶は出来たようです、しかし時間が経つほど強くなっていきます。｣

そんなことを話す兵士に転移者達は自分達がかなりヤバい世界に来てしまったことと本当に命が幾つ会っても足りないんじゃないかと思い始めていた。

兵士の話を聞いている中、戦いを見ていた悟は少しずつだが2人の戦う姿が視えるようになってきた。

｢バルターさん反撃は出来ているが決定的な一撃を与えれてないのか｣

という所まで見えた悟は自分になにか出来ないのかを考えポケットに手を突っ込んでいたら閃光玉を取り出した。

｢これか！｣

取り出した閃光玉で魔王の因子を倒す方法を思いついた。

思いついた事で美希と一彩に相談し自分はあそこに行くと言った。

｢悟が行くなら私も行く！｣｢お前が行くならついて行くぜ｣

と2人が行くと言い始めたその瞬間、道隆達も行くと言って6人が集まった。

｢俺はよしとく、まだ死にたくない｣

転移者の1人が言ったそしたら他にも俺は行かない私はというものもいた。

当然だ自分が死ぬかもしれないのにそんなとこに行きたいと思うのは当然である、そう皆が思っている中、悟が

｢今はいい、僕達は弱い今は生きることが先決だ、帰ってきたら一緒に強くなろう｣

と言って兵士に僕達はでてバルターの所に出ていくことを言った。

｢ダメです｣

当然拒否されたが、近くにいた女の子が口を挟んだ、

｢気概のある転移者達だ、なら私がついていいこう｣

と自分たちより身長の低い1人の女の子が私が守ろうと名乗りを上げた、

｢あ、あなたは！そうですか、あなたが言うのならこの6人だけなら｣

｢うむ｣

避難場所にいた謎の女の子の一言で戦闘域に行くことができるようになった一同は

｢どうするのだ少年、何か策があるから出ていくと言ったのだろう？｣

謎の女の子に言われ、悟は策を話した。

｢この、小さな道具がバルター先生にチャンスを与えるきっかけを作れると思います｣

｢ほぅ、こんな小さいものでチャンスを作れると一体どんなものだ？｣

道具に興味を示した女の子は食い気味に聞いてきた。

｢この、魔法石からこの包に入ってる火薬と燃やすと光る石を配合したものに引火すると炸裂音とものすごい光を作り出すことが出来ます｣

と、言われた女の子は神妙な顔で悟にいった

｢もしかしたら、君ならば魔王の因子を討伐できるかもしれない｣

｢えっ？無理ですよ｣

突飛なことを言われた悟は直ぐに出来ないと言った、

｢今の称号はなんだい？｣
｢えっ、初級剣士だったはずです。｣

女の子が笑いながら

｢今のだよ、ちょっとステータスで確認したらどうだい？｣

と言われた悟はステータスを確認してそこに書かれていたのは中級剣士であった。

｢なんで、上がってるんだ？｣

｢あの戦闘が少しだけ視えるようになってなかったかい？｣

｢えっ、はい｣

返した瞬間そばに居た美希が

｢えっ、悟あの戦闘視えるようになったの！？｣

｢いや、少しだけね｣

と返した悟、そしたら謎の女の子が剣を出せると言った。

｢剣を出すどういうことですか？｣

｢一部の中級剣士以上から念じたら自分にあった剣を出せるようになるんだ。｣

｢えっ？そういうことができるんですか！｣

｢うん、そうだね、剣よ来いって言ってみて｣

と言われるまま悟は剣を出そうと試みる

｢剣よ来い！｣

その瞬間右手に剣が発現した

｢本当だ、しかも何かしっくりくる｣

｢良かった出せたね、自分の力で発現させた剣は自分に合った武器が出てくるようになる｣

｢ちなみにこれが出来ない人はいるんですか？｣

｢いるは、でも同じ事はできるようになる。｣

｢えっ、同じ事？｣

｢うん、実際の剣が持ち主として認められたら自分の意思で出せるようになるわ｣

｢剣に意思があるのですか？｣

｢一部の剣だけどね｣

と剣の話をしていると美希が

｢なんだか、カッコイイね私も出してみたいよ！｣

といい、他の4人もそれに頷いていた。

そうして、話していると閃光玉を他の5人に残り7つの閃光玉を分け与えている間に戦闘域近くに付いた7人。

悟が大きな声でバルターに向かい叫んだ

｢バルター先生！｣

と叫んだ瞬間バルターがこちらを見た！

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