魔王討伐のために何度も勇者を召喚した世界ついにその付けを払うときが来ました【戦女神の救世】

クラットス

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昏鐘の勇者編

20 破滅の始まり

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「おいおい血の気が多いねぇ勇者様は隣のお嬢ちゃんは怯えてるよ……いいのかい勇者様」

美希は自制できない程体と呼吸を荒くしていた、

「美希！！おちつくんだ今目の前に居る的に集中するんだ！！」

悟の声を聴くと美希はそれでも自分が自分達が何をしているのかと頭の中でグルグルと巡った、

「さ、悟……私は悟の事を信じるよ……でもね私は何をしなきゃいけないの目の前に居る人は同郷の人だよどうして争わないといけないの」

美希の疑問はもっもであり先程の春樹と次にこれで魔王の正体が異形の者ではなく同じ人間であることに疑問を感じた、

「何を今さら言っているんだ！！今は目の前の敵を倒す事に集中するんだ！！」

悟はそう諭すも美希は中々動こうとしなかった、

「春樹君はワールドオーダーに操られていたから私は私が」

美希はそのまま自責の念に苛まれ立ち尽くした、

「あらあらお嬢ちゃんは戦う意思が無いようですね、どうやら妄信的に貴方に着いて来ていたらしいな」

トシヒコは嘲笑うように言った。

「くっ……」

悟はその美希の現状を見てどうしようもない感情が襲ってきた、

「でもまぁ、貴方ならまたこうなると思ったよ、そしてそれが私の勝つ条件が揃った」

トシヒコはニッと笑うと、

「俺一人でも僕一人でもお前を倒す！！」

刹那の時間だった。

悟が言い切ると同時にトシヒコは悟を蹴り飛ばし壁に張り付けにされていた、

「はぁ、分かってないな、俺が春樹の遺体を手に入れた時点で勇者、いやヤマトの力を優に越えている、それでも俺に勝ち目があったのはそこの嬢ちゃんだけ、だがお前は彼女を妄信的に着いてこさせた悟としてだけ、ちゃんとヤマトの知っている情報を教えず覚悟をさせずここに越させた時点でお前の負けだ」

悟は壁からバリバリと剥がすように張り付けから脱出した、

「さてと、俺は500年耐えたこの日をお前を殺しこの世界を破滅に導く事ができる」

両手を大きく広げながら大声で宣言した、

「だ……」

悟が小さく何かを呟くとトシヒコは手を耳に添え、

「ん？何だい？聞こえないなぁ」

煽るように言うと悟が声を張り上げ、

「黙れ！！」

そう言うと悟は魔力剣をトシヒコに投げつけた、

「ムダムダもう、このレベルの魔力じゃ俺には通用しないなぁ」

トシヒコは悟の投げた剣を素手で掴み握り潰した、

「くっ……くそっ！！」

悟は横目に美希が持っている剣を見ると否やすぐにその剣を取ろうとした、

「駄目！！」

美希がそう叫ぶと光のドームが美希を中心に広がると勇者に当たり、

バンッ！！

という、鈍器で殴ったような音で悟……勇者は拒まれた、

「何故……どうして僕には向いてくれないんだ君は……」

悟はそれに愕然とするとすぐにトシヒコは口を出した、

「まぁ、復讐に囚われた勇者を向いてくれる剣いや人間なんかに相手はされないだろうなま、まぁ本来の悟君だったらもしかしたら……」

トシヒコは知ったような口で勇者を追い詰める、

「僕じゃ駄目だと言うのか……」

「長く生きすぎたな勇者様」

トシヒコは悟の頭をポンポンと叩きながら、

「だが、嬢ちゃんは確かに厄介だ、今現在俺を脅かす最大の障壁だからな」

そう言うとトシヒコは立ち左手に魔力で剣を創出した、

「えっ、来ないで……来ないで！！」

同じように美希を中心にドームが形成させるもトシヒコはそれを斬りながら美希に接近した、

「さて、嬢ちゃん覚悟を決めな」

トシヒコはそう言うと剣を上に上げた、

「美希！！」

すると、悟は光の膜を突破し美希の側にあった壁を破壊すると同時に美希を突き飛ばした。

「さ、とる……」

美希はそのまま外に出た、

「君だけは必ず助ける」

そう言うと美希の後ろに空間がさけ円状に広がった、

「ごめん、悟、私が最後にこんな……悟も早く！！」

美希は落下してる中、悟の口が動いてるのを見えたのと同時に悟の体が剣で貫かれるのを最後に美希は目の前が暗くなった。

「はぁ、あっけなかったなーー」

棒読みに目の前に居る悟に言ったが反応は無かった、

「500年、生きて戦い復讐に生きた人間がこんなにも呆気なく、まさか最後は勇者ではなく悟君に委ねるとはね……まぁ、ヤマトがあまりにも表面にですきでたからなぁ」

トシヒコはそういいながら城の頂上から顔を出した、

「聞けぇ！！ヤマト国の諸君！！ただいまを持って勇者は死んだ」

城の下に居る人間達がトシヒコに一点集中すると、

「これが今回の勇者だ」

そして、悟の体を掲げた、

「そして、倒したのはこの俺、魔王がやった」

そう言うと悟の体を千切り食った、

「さぁ、地獄の始まりだ」

魔王はそれを合図に街の中に大量のカマキリと黒い粒子が集まり人形になった生き物が街の人間を襲い始めた。

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