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戦女神編
3 戦う意思
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「ど、どうして私には……」
フォウはその場に座り込んだまま絶望した。
キョキョ
魔物はそんな声を出しながらフォウに気づくとセイを振り投げた。
「セ……イ……?」
投げられたセイは動かなくなっていた。
「私はどうして……」
その光景を泣く泣く見るしかない状況に魔物はフォウに、その凶刃を向け勢いよく振ってきた。
『ダメッ!!』
その瞬間、フォウは光溢れる不思議な空間に居た、
「何が、起きたの……」
すると、目の前に白く輝く剣が現れた、
「こ、これは?」
『君の剣だ』
「私の……」
『うん、そうだよ』
「でも、今さら」
『大丈夫、まだ間に合う、だから取って戦うんだ』
その不思議な声を聞きフォウは目の前にある剣に歩みよった、
「暖かい」
『さぁ、手に取って、皆を助けるんだ』
「うん」
フォウは白く輝く剣を手に取った瞬間、その空間は弾けた。
キョキョ
目の前に迫ってくる鎌をフォウは切り落とした。
「これが、この剣の力なの……」
キョキョ!?
鎌の魔物は驚いて後退りをするとフォウに背中を向けて逃げようとした、
「行かせない」
フォウは跳躍すると、魔物を胴体から両断すると、その体は地面に落ちた。
「セイ!!」
フォウは直ぐにセイの方に行くとポッカリと穴が空いていた。
「セイ!! 今、治すからね!!」
フォウはセイの腹部に手を当て回復魔法を掛けた、
「セイ!!」
しかし、セイは息はするものの意識を取り戻さなかった、
「やっぱり遅かったんだ……」
フォウはセイを抱きかかえて声を上げながら涙を溢す。
しかし、そんなフォウの元に街の方から大きな爆発音がした。
「カルナおばさん……」
もう一人の家族である、カルナを心配すると、セイを茂みに隠して街の方に向かおうと足を向けて走り出した。
「やっぱり、私達じゃ攻撃が効かないわね」
カルナは火の魔法で応戦するも鎌を持った魔物には傷一つ、つけることができなかった。
「とうりゃああ」
と、カルナの攻撃している魔物に対して女性が飛んできて、その魔物の鎌を切り落とした、
「遅れました、早く逃げてください」
「はぁ、やっぱり、あんたらじゃないと碌に攻撃が入らないね」
「えぇ、この魔物達は」
「魔王の因子じゃな、すまないね、この世界の問題なのにあんたらを巻き込んじゃって」
「いいんです、覚悟はあの日に済ませましたから、おばさん達も早く逃げてください」
「じゃお言葉に甘えさせて貰おうかな」
カルナはフォウ達が向かったと思われる街の出口に足を向ける。
キョキョ
しかし、またもや現れる魔物にその足は進むことはできない、
「何体居るんだい……」
「数が多い……」
巨体に身を任せてこちらに近づいてくる魔物。
「仕方ないね、私が魔法を使って牽制するから態勢を立て直すよ」
「すみません、お願いします」
カルナは魔法の呪文を唱えて発言させた。
その魔法は大きな爆発と煙を起こしその辺一体を黒煙で覆われた。
キョキョキョ
魔物達はそれに驚くと身動きが取れなかった、
「今だ、行くよ!!」
「はい!!」
黒煙の中、二人はその場を脱出した。
「そうだ、あんたじゃ不便だから名前を教えな」
「あっ、はいそうですね、私は細谷 知佳って言います」
「ホソヤ チカ、チカって呼ばさせて貰うよ」
「はい、貴女は?」
「カルナっていうよ」
「わかりました」
簡単に自己紹介を済ませてる間に黒煙は晴れてきていた、
「来るよ、チカ」
「はい!!」
すると、鎌を持った魔物は二体でこちらに襲い掛かってきた、
「私が爆風で片方を飛ばす!! チカはもう一体をお願いするよ」
「は、はい、えっ!?」
カルナは魔力を込めるとそれに意味を込める呪文を言うと片方の魔物にそれを飛ばした。
「爆!!散!!」
魔力の塊は魔物の前で爆発、吹っ飛ばした、
「この強さ……ハイネさん以上の強さ……」
知佳はその光景を見惚れていると、
「チカ!! 前!!」
鎌を持った魔物が知佳の眼前に来ていた、
「危ない!!」
そう言いながら知佳は体を反らして前を鎌が通る瞬間に体を回転させて剣で斬った。
「もう一回!!」
回転した体を止めると今度は胴体を起こし魔物の胴体を両断した。
「はぁはぁはぁ」
息を切らす知佳に、
「やるねぇ」
と、カルナは感嘆としていた。
フォウはその場に座り込んだまま絶望した。
キョキョ
魔物はそんな声を出しながらフォウに気づくとセイを振り投げた。
「セ……イ……?」
投げられたセイは動かなくなっていた。
「私はどうして……」
その光景を泣く泣く見るしかない状況に魔物はフォウに、その凶刃を向け勢いよく振ってきた。
『ダメッ!!』
その瞬間、フォウは光溢れる不思議な空間に居た、
「何が、起きたの……」
すると、目の前に白く輝く剣が現れた、
「こ、これは?」
『君の剣だ』
「私の……」
『うん、そうだよ』
「でも、今さら」
『大丈夫、まだ間に合う、だから取って戦うんだ』
その不思議な声を聞きフォウは目の前にある剣に歩みよった、
「暖かい」
『さぁ、手に取って、皆を助けるんだ』
「うん」
フォウは白く輝く剣を手に取った瞬間、その空間は弾けた。
キョキョ
目の前に迫ってくる鎌をフォウは切り落とした。
「これが、この剣の力なの……」
キョキョ!?
鎌の魔物は驚いて後退りをするとフォウに背中を向けて逃げようとした、
「行かせない」
フォウは跳躍すると、魔物を胴体から両断すると、その体は地面に落ちた。
「セイ!!」
フォウは直ぐにセイの方に行くとポッカリと穴が空いていた。
「セイ!! 今、治すからね!!」
フォウはセイの腹部に手を当て回復魔法を掛けた、
「セイ!!」
しかし、セイは息はするものの意識を取り戻さなかった、
「やっぱり遅かったんだ……」
フォウはセイを抱きかかえて声を上げながら涙を溢す。
しかし、そんなフォウの元に街の方から大きな爆発音がした。
「カルナおばさん……」
もう一人の家族である、カルナを心配すると、セイを茂みに隠して街の方に向かおうと足を向けて走り出した。
「やっぱり、私達じゃ攻撃が効かないわね」
カルナは火の魔法で応戦するも鎌を持った魔物には傷一つ、つけることができなかった。
「とうりゃああ」
と、カルナの攻撃している魔物に対して女性が飛んできて、その魔物の鎌を切り落とした、
「遅れました、早く逃げてください」
「はぁ、やっぱり、あんたらじゃないと碌に攻撃が入らないね」
「えぇ、この魔物達は」
「魔王の因子じゃな、すまないね、この世界の問題なのにあんたらを巻き込んじゃって」
「いいんです、覚悟はあの日に済ませましたから、おばさん達も早く逃げてください」
「じゃお言葉に甘えさせて貰おうかな」
カルナはフォウ達が向かったと思われる街の出口に足を向ける。
キョキョ
しかし、またもや現れる魔物にその足は進むことはできない、
「何体居るんだい……」
「数が多い……」
巨体に身を任せてこちらに近づいてくる魔物。
「仕方ないね、私が魔法を使って牽制するから態勢を立て直すよ」
「すみません、お願いします」
カルナは魔法の呪文を唱えて発言させた。
その魔法は大きな爆発と煙を起こしその辺一体を黒煙で覆われた。
キョキョキョ
魔物達はそれに驚くと身動きが取れなかった、
「今だ、行くよ!!」
「はい!!」
黒煙の中、二人はその場を脱出した。
「そうだ、あんたじゃ不便だから名前を教えな」
「あっ、はいそうですね、私は細谷 知佳って言います」
「ホソヤ チカ、チカって呼ばさせて貰うよ」
「はい、貴女は?」
「カルナっていうよ」
「わかりました」
簡単に自己紹介を済ませてる間に黒煙は晴れてきていた、
「来るよ、チカ」
「はい!!」
すると、鎌を持った魔物は二体でこちらに襲い掛かってきた、
「私が爆風で片方を飛ばす!! チカはもう一体をお願いするよ」
「は、はい、えっ!?」
カルナは魔力を込めるとそれに意味を込める呪文を言うと片方の魔物にそれを飛ばした。
「爆!!散!!」
魔力の塊は魔物の前で爆発、吹っ飛ばした、
「この強さ……ハイネさん以上の強さ……」
知佳はその光景を見惚れていると、
「チカ!! 前!!」
鎌を持った魔物が知佳の眼前に来ていた、
「危ない!!」
そう言いながら知佳は体を反らして前を鎌が通る瞬間に体を回転させて剣で斬った。
「もう一回!!」
回転した体を止めると今度は胴体を起こし魔物の胴体を両断した。
「はぁはぁはぁ」
息を切らす知佳に、
「やるねぇ」
と、カルナは感嘆としていた。
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