双葉莉奈といとこな君と〜僕は重い女の子。彼には懐かれてるのか、性癖がぶっ壊れてるだけなのか分からない

まちゃかり

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いとこの双子の入学式と女装

校長

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 僕の名前は双葉真奈斗。今日、高校生デビューを果たした男の子である。今回は入学式での出来事を振り返っていこうと思う。


        ◇


 異様な光景だった。だって、体育館の教壇に上がってきたのは、スーツどころかパンツ一丁のバーコードハゲだったからだ。

「ヒソヒソ、ねぇあの七光に輝いているパンツだけを着ている人が校長?」

「ヒソヒソ、教壇に立ってるし、そうなんじゃない?」

「この度はですね、みなさん! ご入学おめでとうございます。私が◯◯高校の校長です。高校行って、親孝行!」

 パンツ一丁姿の校長はドヤ顔しながら口上を述べた。どさくさ紛れに親父ギャグを放ちながら。会場は酷くシーンとしている。

「私が◯◯高校の校長です。高校行って、親孝行!」

 校長が同じ言葉を喋った。依然として会場はシーンとしている。

「あれ? おかしいなぁ。みなさん、今のは笑うところですよ? もしかして、いまのおっもしろ~いギャグ伝わりませんでしたか? もう一度言いましょうか?」

 隣の席にいる双葉奈緒が僕の耳に向かって『真奈斗。あの校長ヤバくない?』と囁いてくる。僕はめんどくさいのでスルーした。

「高校行って、親孝行!」

「大丈夫? 場が凍りついてるけど」

「まぁ~、私のものすっごいおんもっしろいギャグのおかげで、この場もあったまってきましたね!」

 あったまってきた?

「私は毎年、この一年生の入学式が楽しみで仕方がない! みなさん、それはなぜだと思いますか?」

 この空気感でも話を続けるとは、肝が据わってるのか、空気を読まないのか。

「理由は簡単、私は思春期の男の娘が大好きだからです! もちろん鑑賞的な意味でね。勘違いしないでくださいね。私は若くて女の子っぽい男の子が好きなんです。今日も天使のような娘がいますね。ちなみにぱっと見、気に入った子はそこの列の七番目。そう、そこの愛くるしい子です!」

「七番目……もしかして僕のこと指してる!?」

「君、あとで校長室に来なさい」

「えっ、気持ち悪い!? 逃げないと……」


        ◇


 こうして、貞操の危機を感じた僕は、命からから抜け出してきたんだけど。あれが校長? あれが本当に校長なのだろうか。だとしたら色々この状況はマズいだろう。

「一回、奈緒や姉さんに相談しよう」
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