双葉莉奈といとこな君と〜僕は重い女の子。彼には懐かれてるのか、性癖がぶっ壊れてるだけなのか分からない

まちゃかり

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双葉莉奈と告白と

恋愛戦士水谷メメ

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 水谷メメ。僕の恋愛に度々相談に乗ってくれる後輩である。あと、僕には持ってない二つのスイカを持っている。

「そう。ついに莉奈ちゃん、安達先輩と付き合うことが出来たんだ。さんざん惚気話聞かされてきた身としては嬉しいねぇ」

「惚気話じゃないから~!」

「恋愛に『待てば海路の日和あり』は基本的に無いからねぇ。ダメなものは待っててもダメ。私の経験上ではね。うまくいく時は、あっという間に成立するものだけど」

 実際、その通りになったから不思議である。

「そうだ。メメさん。この関係は秘密にしてほしい。今は、いとこで付き合ってることがバレたら絶対家族に反対されるから! 大樹と僕は共犯なの!」

「共犯? 別に構わないが、いっそ見せつければいいのではないか?」

 きょとん顔でとんでもないことを言ってくるメメさん。ママはともかくパパが怒りそうだ。それに……

「奈緒はブラコンで、僕に彼氏が出来るのを、さらには大樹と付き合うの断固反対してたから、ちょっとね~」

「そういうものかね? まあ好きにすればいい。さあ次は。恋愛講座、お付き合い編だ!」

「よろしくお願いしますメメさん~!」


        ◇


「長く付き合っていけるカップルの特徴は、どちらかが硬化した時、もう一人が柔軟性を発揮し、別の場面ではそれが逆転する関係。交互にクッションを演じているとも言える」

『安達先輩と莉奈ちゃんはどうかな?』と、水谷さんは薄ら笑いをしながら問いかけてくる。

「答えなくてもいい。要するに、カップルは短所を補える者同士がくっつくのが好ましいってだけだから」

「はい、メメ先生。言ってる意味がよくわかりません~!」

「片方が熱くなると、もう片方が冷めた観察者になっている。そんな関係性が長く一緒に居られるって話だよ」


        ◇


「さて、男女と付き合っていくからには色々と妥協しなくてはいけない。

「大樹は、女装男子が好きらしくて……」

「彼は女装男子に恋愛感情無いらしいけどねー」

「でも、大樹が真奈斗に向けてる感情は僕より大きそうで~。なんだか複雑というか~」

「あれはもはや信仰だから大丈夫。安心していい」

「本音を言うと、僕だけを見てほしいのに~。僕と大樹って相性悪いのかな? 僕、男の娘じゃないし~」

「勘違いしてほしくないのは、合わない部分があるから相性が悪いんじゃなくて、そもそも人間は合致しないものなんだ。そういうふうに出来ている」

「合致しない……ですか~」

「思いが重ならないから、『思いにまかせぬこと』なんだよね。合わなかったり、違ったりしているから、恋愛なんだよ」

 みんな違ってみんないいと、金子みすゞが言っていたが、そういうことだろうか?

「話し合いだね。少しずつ折り合いつけて、関係を築いていけば上等なんじゃないかな。まったく、私としては君たちが羨ましいよ」

「羨ましい?」

「君達みたいに成就するのは百人に一人だ。私みたいに恋愛学を嗜んでいても、基本的に恋愛成就は大変難しい。アピールはちゃんとしてるつもりなんだがね~。どうにも千暁先輩は鈍感というかね~」

 僕がメメさんの立場だったら、どうアプローチするだろうか? 星宮千暁に……

 ダメだ、想像できない。
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