2 / 4
わたしの女神さま side…
しおりを挟む
わたしは小国であるベネラ公国の伯爵家の3女として生まれた。5歳まではそだててもらったけれど、せんそうでお金がなくなったので売られた。それからはこの盗賊団のどれいとして生きてきた。この日は水汲みを命じられて、遠くの川まで水を汲みに行く。それを何回もくりかえす。わたしは小さいから、一度にたくさん運べないのだ。それでも大きな水瓶いっぱいに水を運ばなければごはんはもらえない。もう何度目かの水汲みから帰ってきたら、盗賊団のアジトにきらきらの髪のきれいな女の人がいた。そのお姉さんはわたしを見ると、ため息をついて、こっちに歩いてきた。わたしに向かって手を出したから、また叩かれちゃう、と思ったのに、お姉さんはわたしの頭をゆっくり撫でた。
わたしはお姉さんをみあげて、そのままじっと見つめる。お姉さんはわたしを見て、困ったようにため息をついたあと、やさしく笑って
「貴方の名前は?」
と聞いてくれたけど、ここでは名前なんて呼ばれなかったし、伯爵家の時の名前は言ったら駄目って言われてるから、ふるふると首を横に振ってみる。
お姉さんは少し考えたあと、
「 じゃあ、私がつけても良い?」
って聞いてくれたので、こくりと頷く。
「そうだねぇ。ステラとか、どう?」
すてら…良い名前だと思う。わたしはお姉さんにつれられて、ベネラ公国がうんえい?する孤児院に預けられた。お姉さんはそのまま帰ってしまったので、すごく悲しかったけど、帰るときに、また会いに来てくれると言っていたから、いいこで待っていようと思う。
_____2年後______
孤児院の裏庭で洗濯物を干していたわたしは、表が急に騒がしくなったので、何かあったのかと一緒に作業していた年長者達と連れ立って表に向かう。そこには、あの日のようにきらきらと輝く金色の髪をしたお姉さんが立っていた。院長さまと話しているみたいだったけれど、子供達はお姉さんが持ってきたと思われるお菓子に夢中である。さすがはお姉さん。お菓子ものチョイスも完璧。お腹にたまってみんなで分けられるクッキーである。院長さまはわたしに気づくと、手招きしてくれた。お姉さんは綺麗なオレンジ色の目を柔らかく細めて、こちらを見ている。わたしは小走りでお姉さんのもとへ駆け寄って、そのままお姉さんに抱きついた。本当に来てくれるとは思っていなかったのですごく嬉しかったのだ。お姉さんはやっぱり名前を教えてはくれなかったけど、わたしを抱きしめ返してくれて、大量のクッキーをおいて帰っていった。孤児院のみんなは、わたしが毎日のように話す女神さまが本当にいたと喜んでいたけれど。それから孤児院でのお姉さんの呼び名が女神さまで定着したのは言うまでもない。
わたしはお姉さんをみあげて、そのままじっと見つめる。お姉さんはわたしを見て、困ったようにため息をついたあと、やさしく笑って
「貴方の名前は?」
と聞いてくれたけど、ここでは名前なんて呼ばれなかったし、伯爵家の時の名前は言ったら駄目って言われてるから、ふるふると首を横に振ってみる。
お姉さんは少し考えたあと、
「 じゃあ、私がつけても良い?」
って聞いてくれたので、こくりと頷く。
「そうだねぇ。ステラとか、どう?」
すてら…良い名前だと思う。わたしはお姉さんにつれられて、ベネラ公国がうんえい?する孤児院に預けられた。お姉さんはそのまま帰ってしまったので、すごく悲しかったけど、帰るときに、また会いに来てくれると言っていたから、いいこで待っていようと思う。
_____2年後______
孤児院の裏庭で洗濯物を干していたわたしは、表が急に騒がしくなったので、何かあったのかと一緒に作業していた年長者達と連れ立って表に向かう。そこには、あの日のようにきらきらと輝く金色の髪をしたお姉さんが立っていた。院長さまと話しているみたいだったけれど、子供達はお姉さんが持ってきたと思われるお菓子に夢中である。さすがはお姉さん。お菓子ものチョイスも完璧。お腹にたまってみんなで分けられるクッキーである。院長さまはわたしに気づくと、手招きしてくれた。お姉さんは綺麗なオレンジ色の目を柔らかく細めて、こちらを見ている。わたしは小走りでお姉さんのもとへ駆け寄って、そのままお姉さんに抱きついた。本当に来てくれるとは思っていなかったのですごく嬉しかったのだ。お姉さんはやっぱり名前を教えてはくれなかったけど、わたしを抱きしめ返してくれて、大量のクッキーをおいて帰っていった。孤児院のみんなは、わたしが毎日のように話す女神さまが本当にいたと喜んでいたけれど。それから孤児院でのお姉さんの呼び名が女神さまで定着したのは言うまでもない。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる