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見よ! これが魔王の力だ!? (←調子に乗っているバカの図)
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目の前には、高レベルモンスターのクリスタルゴーレム。
本来ならば、速攻ダッシュで逃げ出すような状況。
しかし、今の俺は違う。
だって、美人とのデートの権利が懸っているから!
俺は、クイクイッと手招きしながら、ゴーレムに啖呵を切った。
「ハハハ! クソゴーレムよ、この魔王様が直々に相手をしてやろう。さあ、どこからでもかかって――へぶらっ!」
――ポーン! (←空を飛び……)
――ゴロゴロ! (←地面を転がり)
――クタッ……。(←力尽きた)
「バカじゃの~。魔導書も持たずに飛び出すとは……」
クリスタルゴーレムのタックル直撃で帰ってきた俺を、セシリアが『やれやれ、まったく……』といった仕草で迎える。
うん。わかっていたなら、止めてほしかった……(ガクリ……)。
「ほれ、クリスタルゴーレムが『ヘイ、カモ~ン!』って感じで待っておるぞ。さっさとボロ雑巾にされて来い。その頃にはシェリルも手伝いに来てくれるじゃろう」
「鬼か、貴様!」
倒れたパートナーを平気で死地に送り込むとは、血も涙もないヤツだ。
てめえをシールドにして突っ込むぞ、ゴルァ!
あと、ゴーレム本当に『ヘイ、カモ~ン!』とかしてるし!
器用だな、ゴーレム!
神様、無駄なところ凝りすぎだろ!?
「あ」
「ん? ――ぐふぉ!」
「ゴーレムがスライディングしてきておるぞ――って、遅かったな」
スライディングしてきたゴーレムにはねられ、再び空へ……。
ゴーレムさん、見かけによらずアグレッシブで機敏でした。
なんか今も、シャドーボクシングしながら、俺が落ちてくるの待ってるし。
そしてゴーレムさんよ、なぜ隣で「た~まや~」とかやっているチビカスは襲わない。
そこは平等に相手しようよ。
差別反対!
「ヨシマサよ~、余計なことを考えている暇があったら、自分の身の心配をした方が良いぞ~」
「だったら、少しは手を貸せ!」
上昇が頂点に達し、落下が始まる。
ヤバい。
マジでヤバい。
ゴーレムさん、テニスのサーブのような構えを見せ始めた。
手にはどこから取り出したのか、クリスタル製のラケット持っているし!
「セシリア、マジでヘルプミー!?」
「仕方ないのう。――ほれ」
セシリアがポーンと一冊の本を放ってくる。
ナイスだ、セシリア!
お前なら、俺を見捨てないと信じていた!
セシリアからパスされた魔導書を空中でナイスキャッチ。
さすが俺!
さてさて、うちの神様は一体何をくれたのかな~?
「――って、これ宴会用だろうが! ふざけんな!」
何を寄こしたかと思えば、大道芸の時にお馴染みの『これでバッチリ! 宴会魔法大全』だった。
この状況で宴会芸をしろってか。
ヘイト値高めて、マジで殺されるわ!
そうこうしているうちに、いよいよ限界点がやって来た。
このままでは世界ランキング1位もビックリのビッグサーブでジ・エンド。
チッ!
仕方ない。
「ミラー!」
叫ぶと同時、合わせ鏡が現れて、いくつもの分身が現れる。
これぞ俺のショーでも大人気演目の一つ、分身の術だ!
ジャパニーズ・ニンジャをなめるなよ!
大量の分身に虚をつかれたのか、ゴーレムの動きが止まる。
その隙に俺は、辛くも地面に降り立った。
「セシリア、さっさと別の魔導書を寄こせ!」
「我が儘じゃのう。――ほれ」
セシリアが異次元収納空間に入れておいた別の本を取り出す。
タイトルは……何々『君も今日から大仙人』?
まあ、宴会魔法でなければこの際何でもいいや。
俺は気にすることなく、手渡された魔導書を開いた。
「ええと、『この本を使用することで、あなたは一時的に超人的自然パワーを得ることができます。ただし、長時間使い過ぎると自然と完全同化して、背景キャラの仲間入りをしてしまうので気を付けてください』……」
地味に恐ろしい魔導書だった。
まあ、長時間使用しなければ問題ないようなので、そのまま使うとしよう。
「超自然パワー、カモ~ン!!」
適当に魔導書を使用してみると、なんか体の中に力がみなぎってきた。
なんというか、世界と接続されたような感覚だな。自分自身が巨人にでもなったかのような雄大さを感じる。
なるほど、これが仙人パワーか。
「うぉおおおおおおおおおおっ! 魔王仙人モード発動!?」
「おお! ヨシマサのウザい存在感が薄らいでゆく!? なんと素晴らしい魔法なのじゃ!!」
それっぽいポーズを決めてみたら、隣のガキが失礼なことを言いながら目を輝かせた。
今の俺を見て、出てくるのはそれか。もっとポーズを褒めろや。
まあいい。今の俺は仙人だ。
賢者モード的な心の落ち着きで許してやろう。
俺、超大人。
「フッフッフ、今の俺に敵はない。さあゴーレム、かかってこい!」
「おお! ヨシマサが威勢はいいがすぐにやられる雑魚敵チックなセリフを……! こやつ、完全に調子に乗っておるぞ!?」
パチパチと大拍手をしながら囃し立てるセシリアちゃん。
うん。
お前、俺のこと称えるような雰囲気だけ出しときゃいいてもんじゃねえぞ。
行動に対して言葉の中身がまったく伴ってないよね。完全に俺のことバカにしてるよね。
一体どっちの味方だ、ゴルァ。
「――って、おっとっと」
俺がセシリアへ殺意を向けた隙に、ゴーレムが渾身の右ストレートを繰り出してきた。
ただし、俺はその右ストレートを蚊でも払うかのように弾く。
仙人パワー、スゲーな。
リスク高いけど、とてつもなく痛快かつ爽快な魔法だ。
ぶっちゃけ、超気持ちいい!
「フハハ! 貴様の力はこんなものか。毛ほども効かぬぞ!」
「おお! 自然と同化してなお光り輝くそのウザさ。さすがはヨシマサなのじゃ~」
「うん。君ね、いい加減黙れ」(←賢者モード的激オコ)
セシリアへの怒りをこぶしに乗せ、ゴーレムへと叩き付ける。
美人の先生に惹かれて始めた少林寺拳法。そこで習った震脚で地面を揺らし、全力全開のこぶしをクリスタルの中へ炸裂させた。
――ビシビキッ! バキッ!!
体の中央から全身にヒビが広がり、クリスタルゴーレムが砕け始める。
ぃよっしゃーっ!
あと一息!
「喰らえ! 魔王玻璃拳掌!?」
「おお! ヨシマサが語感だけかっこ良さげな、まったく意味の解らない必殺技を……! イタい! イタすぎるぞ、この男!?」
いらん解説を聞き流しながら、ゴーレムにとどめの一撃を叩きこむ。
セシリアよ、後で覚えていろ。
ともあれ、俺の一撃を受けたゴーレムは地面から足が離れ、ボコンと内側から膨らむ。
そして、臨界点を突破したところでゴーレムは爆散するようにはじけ飛んだのだった。
本来ならば、速攻ダッシュで逃げ出すような状況。
しかし、今の俺は違う。
だって、美人とのデートの権利が懸っているから!
俺は、クイクイッと手招きしながら、ゴーレムに啖呵を切った。
「ハハハ! クソゴーレムよ、この魔王様が直々に相手をしてやろう。さあ、どこからでもかかって――へぶらっ!」
――ポーン! (←空を飛び……)
――ゴロゴロ! (←地面を転がり)
――クタッ……。(←力尽きた)
「バカじゃの~。魔導書も持たずに飛び出すとは……」
クリスタルゴーレムのタックル直撃で帰ってきた俺を、セシリアが『やれやれ、まったく……』といった仕草で迎える。
うん。わかっていたなら、止めてほしかった……(ガクリ……)。
「ほれ、クリスタルゴーレムが『ヘイ、カモ~ン!』って感じで待っておるぞ。さっさとボロ雑巾にされて来い。その頃にはシェリルも手伝いに来てくれるじゃろう」
「鬼か、貴様!」
倒れたパートナーを平気で死地に送り込むとは、血も涙もないヤツだ。
てめえをシールドにして突っ込むぞ、ゴルァ!
あと、ゴーレム本当に『ヘイ、カモ~ン!』とかしてるし!
器用だな、ゴーレム!
神様、無駄なところ凝りすぎだろ!?
「あ」
「ん? ――ぐふぉ!」
「ゴーレムがスライディングしてきておるぞ――って、遅かったな」
スライディングしてきたゴーレムにはねられ、再び空へ……。
ゴーレムさん、見かけによらずアグレッシブで機敏でした。
なんか今も、シャドーボクシングしながら、俺が落ちてくるの待ってるし。
そしてゴーレムさんよ、なぜ隣で「た~まや~」とかやっているチビカスは襲わない。
そこは平等に相手しようよ。
差別反対!
「ヨシマサよ~、余計なことを考えている暇があったら、自分の身の心配をした方が良いぞ~」
「だったら、少しは手を貸せ!」
上昇が頂点に達し、落下が始まる。
ヤバい。
マジでヤバい。
ゴーレムさん、テニスのサーブのような構えを見せ始めた。
手にはどこから取り出したのか、クリスタル製のラケット持っているし!
「セシリア、マジでヘルプミー!?」
「仕方ないのう。――ほれ」
セシリアがポーンと一冊の本を放ってくる。
ナイスだ、セシリア!
お前なら、俺を見捨てないと信じていた!
セシリアからパスされた魔導書を空中でナイスキャッチ。
さすが俺!
さてさて、うちの神様は一体何をくれたのかな~?
「――って、これ宴会用だろうが! ふざけんな!」
何を寄こしたかと思えば、大道芸の時にお馴染みの『これでバッチリ! 宴会魔法大全』だった。
この状況で宴会芸をしろってか。
ヘイト値高めて、マジで殺されるわ!
そうこうしているうちに、いよいよ限界点がやって来た。
このままでは世界ランキング1位もビックリのビッグサーブでジ・エンド。
チッ!
仕方ない。
「ミラー!」
叫ぶと同時、合わせ鏡が現れて、いくつもの分身が現れる。
これぞ俺のショーでも大人気演目の一つ、分身の術だ!
ジャパニーズ・ニンジャをなめるなよ!
大量の分身に虚をつかれたのか、ゴーレムの動きが止まる。
その隙に俺は、辛くも地面に降り立った。
「セシリア、さっさと別の魔導書を寄こせ!」
「我が儘じゃのう。――ほれ」
セシリアが異次元収納空間に入れておいた別の本を取り出す。
タイトルは……何々『君も今日から大仙人』?
まあ、宴会魔法でなければこの際何でもいいや。
俺は気にすることなく、手渡された魔導書を開いた。
「ええと、『この本を使用することで、あなたは一時的に超人的自然パワーを得ることができます。ただし、長時間使い過ぎると自然と完全同化して、背景キャラの仲間入りをしてしまうので気を付けてください』……」
地味に恐ろしい魔導書だった。
まあ、長時間使用しなければ問題ないようなので、そのまま使うとしよう。
「超自然パワー、カモ~ン!!」
適当に魔導書を使用してみると、なんか体の中に力がみなぎってきた。
なんというか、世界と接続されたような感覚だな。自分自身が巨人にでもなったかのような雄大さを感じる。
なるほど、これが仙人パワーか。
「うぉおおおおおおおおおおっ! 魔王仙人モード発動!?」
「おお! ヨシマサのウザい存在感が薄らいでゆく!? なんと素晴らしい魔法なのじゃ!!」
それっぽいポーズを決めてみたら、隣のガキが失礼なことを言いながら目を輝かせた。
今の俺を見て、出てくるのはそれか。もっとポーズを褒めろや。
まあいい。今の俺は仙人だ。
賢者モード的な心の落ち着きで許してやろう。
俺、超大人。
「フッフッフ、今の俺に敵はない。さあゴーレム、かかってこい!」
「おお! ヨシマサが威勢はいいがすぐにやられる雑魚敵チックなセリフを……! こやつ、完全に調子に乗っておるぞ!?」
パチパチと大拍手をしながら囃し立てるセシリアちゃん。
うん。
お前、俺のこと称えるような雰囲気だけ出しときゃいいてもんじゃねえぞ。
行動に対して言葉の中身がまったく伴ってないよね。完全に俺のことバカにしてるよね。
一体どっちの味方だ、ゴルァ。
「――って、おっとっと」
俺がセシリアへ殺意を向けた隙に、ゴーレムが渾身の右ストレートを繰り出してきた。
ただし、俺はその右ストレートを蚊でも払うかのように弾く。
仙人パワー、スゲーな。
リスク高いけど、とてつもなく痛快かつ爽快な魔法だ。
ぶっちゃけ、超気持ちいい!
「フハハ! 貴様の力はこんなものか。毛ほども効かぬぞ!」
「おお! 自然と同化してなお光り輝くそのウザさ。さすがはヨシマサなのじゃ~」
「うん。君ね、いい加減黙れ」(←賢者モード的激オコ)
セシリアへの怒りをこぶしに乗せ、ゴーレムへと叩き付ける。
美人の先生に惹かれて始めた少林寺拳法。そこで習った震脚で地面を揺らし、全力全開のこぶしをクリスタルの中へ炸裂させた。
――ビシビキッ! バキッ!!
体の中央から全身にヒビが広がり、クリスタルゴーレムが砕け始める。
ぃよっしゃーっ!
あと一息!
「喰らえ! 魔王玻璃拳掌!?」
「おお! ヨシマサが語感だけかっこ良さげな、まったく意味の解らない必殺技を……! イタい! イタすぎるぞ、この男!?」
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