赤眼看守

シアン化合物

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他人合わせの操り人形

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「誰だ?」

教室の扉が開く

さっきまでバカ踊りしていた奴らが静かに扉を向いた

そこに立っていたのは

【初めまして。】

誰だ?そこには無駄に長い髪を真っ赤に染めた

20代ぐらいの女の人が立っていた

派手な髪色…教師か?でも見たことないぞ?

俺含め教室が静まり返る

【まあまあそんなに興奮しないで皆さん席について?さぁ…】

なんだこいつは…

名前も知らない女…俺は何故か警戒心と敵対心があった

と同時にさっきまで固まっていたクラスの人が

ぞろぞろと席に着いていく

静かに歩く奴らの中には笑ってる奴

怒ってる奴  泣いてる奴  無表情な奴…

でも誰1人喋らない

言葉を発し無い

まるで言葉が“制限されてる”ように  

無音なのだ

俺は何か嫌な予感をしながらだらけていた姿勢を直した

【あら…いい子達ね】

【初めまして。私は貴方達の先生です。】

…おいなんで誰も喋らねぇんだ?!

いつもなら[先生何カップ~?]とか[彼氏いんの?]とかアホな質問するじゃねぇか?!

何なんだよ…この不気味な無音感は

なんだよ…魔法かなにかか?

そんなこと気にせずに【先生】と名乗る赤髪の女は話し始める。

【そして…先生であり貴方達の看守役を努めさせていただきます。】

…はぁ?看守?看守ってあれだろ?刑務所とかの見張り番見たいなあれだろ?

何言ってんだよこいつ…

思わず俺は言った

「おい!なんなんだよお前!名前も言わずに看守だァ?頭沸いてんのか!」

叫んだ瞬間【先生】含めクラスの奴が全員こっちを振り向いた

…おい。なんだよこれ

振り向いた生徒は全員泣いていた

?!?!?!

【貴方は烏野鈴響さんね?】

「なんで俺の名前知ってんだよ?!」

俺の言葉を無視して話し続ける

【烏野鈴響   12歳    女          】

【趣味はゲーム、ネット、アニメ鑑賞、妄創】

【家族関係があまり良くなく、喧嘩ばかり】

看守を名乗る女は俺の事を人工知能のように淡々と話し続ける

「なんで知ってるんだよお前!」

俺は学校に友達とか言うストレス制作な奴はいないので趣味なんて話した事ないし家族の事だって…

「お前なんなんだよ!」
 

【さっきも言ったでしょう?椿姫  貴方達の看守よ】 

……To be continued




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