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シアン化合物

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咲生者

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これは、とあるド田舎の物語

『藤原先生、どうして  人を死なせちゃだめなんですか?』

みんなの視線が一気に自分に集まる

その中には驚いてるやつもいれば笑ってる奴もいる。

気味悪がってひそひそ話してる輩もいた。

今は道徳の時間。生と死について話していた。

だから思ったことを質問しただけなのに。

先生は答える

「…先生やその家族が悲しむからだ」

『じゃあ悲しむ人がいなかったら死なせてもいいの?その人がみんなに嫌われてて、死にたかったら殺していいの?』

「悲しむ人がいない人なんていない。それに死にたい人なんていない」

『じゃあなんで死刑があるの?』

「…それは…」

俺は俺自身変な質問だってわかってた。でも知りたいんだ。

俺には父がいない。

母によると、俺が生まれる日に、『冤罪』で死刑になったそうだ。

それから俺はずっと『死』について疑問を持っていた。

『でも、死にたいって言ってる人はたくさんいるよ。』

「…」

『ねぇ先生教えて…』

「棚橋!いい加減にしろ!」

先生は怒鳴った

俺は急に悪いことをした気分になった。

なんで怒られたんだろう?

そんなことを考えていると

「お前は変な質問ばっかり…なんなんだ?!」

(バシッ…!!!)

『ぎゃぁあ!!!?!』

『痛い…痛いいいいうァァァァ…!!!!』

「はぁはぁ…」

すごい勢いで頭を殴られた

なんで?なんで?

死ぬほど痛い…先生…

俺はその場にうずくまった。

周りの人は怖がって離れていた

泣いてる子や怖がってる子…中には先生を呼びに行こうとしてる人もいる…

でも、先生は俺を睨んでからそっちを見て

「じっとしてな!」

みんながびくっと震え、男子も女子も大泣き

隣の先生には聞こえていないのか…?

なんで誰も来ないんだ?

「あんたらのせいでまた俺の評価下がんだろうが!なんでお前らそんなんばっかなんだよお?!こんな基地○外のせいで俺がまた変な目で見られんだろぉ?!」

もう何が何だかわからなくなった。

涙越しに見た先生(?)の顔は鬼のようだった

…殺したい

俺たちをこんなふうにして平気な顔してるこいつを…

この先生は今まで生徒に暴行ばかりしていた。

それだけじゃない…女子生徒の下着を奪ったり、理不尽に成績を下げたりもした。

でも、上の先生に媚を売ったり、親には顔を良くしてたため、生徒が何を言っても無駄だった。

…いくら先生といえ、人なんてその程度なのだ

「棚橋ぃぃ…お前の脳みそは紅音を殺したやつにそっくりだ…」

紅音…大杉紅音…前に聞いたことがある。確か先生の一人娘だ。

『あか…ね?』

「あぁ…紅音を殺したやつも同じようなこと言ってたよ…なんで殺しちゃいけないのかってなぁ…」

「前から嫌だったんだよ…おめぇのサイコパスみたいな考えとか質問とかよ…見るたびにあいつを思い出しちまう…」

俺は意味がわからなかった。

思い出す?基地外?

そんなことで俺を殴ったのか?そんなことで俺に八つ当たりしたのか?

…死ね

こんなやつも殺しちゃダメなんですか?誰か教えてくれよ

その時…

(キーンコーンカーンコーン…)

チャイムがなった

急に真顔になり、俺に背を向け黒板へと歩き出した

そして先生は教壇に立ち、静かに言った

「さあみんな!席につけー!」

何を言ってるかわからなかった。

まるで、さっきまでのことが全部なかったかよのように。

でも、なんとなく分かった。

ここで逆らったら今度こそ死ぬ…と

生徒達は先生が怖いのか無言で席に付いた

中には怯えて動けない女の子もいたが、先生が強制的に席に引っ張ってた

俺も涙を擦りながら座った

そして大きく息を吸って…
「今日の授業はここまでです!ありがとうございました!」

…それはそれは見事な笑顔で。まるで今まで何も無かったかのように

まさに今【授業が終わりましたよ】って感じで

俺はその笑顔に恐怖を覚えた…いや…おそらくこの場にいる全員がそうだろう

先生は休み時間のうちにトイレいってきてね~!と言い残し廊下へ出てった。おそらく次の授業にでも行ったのだろう。

『…』

みんな無言だった。

『…なんだよ。今の…』

「…ねぇ…明…」

『…なんだ夜未』

夜未は俺の唯一の女友達だ。

「…先生あんな人だったんだ…あたし怖い…」

『…俺だって…こんなことになるなんて…』

その時…

「なんだよあいつ!…頭おかしいのか?!なんで問題にならねぇんだ?!」

「そうよ!…なんで先生達は気づかないの?!」

雪充と海魅が叫んだ

「藤原の野郎…ぶっ殺してやる!」

「先生にみんなで言おうよ!そしたら信じてくれるって!」

「羅…気持ちはわかるけど、言ったって無駄だよ…」

「だって!…」

『…俺帰る』

「は?」

『俺家帰るわ』

「ちょ…おい!」

「待てよ!」

後ろから六兎と朱雀の声が聞こえたが、無視して教室を飛び出した。

ちょうど授業が始まったところなのか、幸い誰にも見つからなかった。

…あんな所にいられない。

俺はダッシュで家に帰った

家に着くと、親はいなかった。

…午後4時か…

たしか今日は早くから出勤って言ってたな

俺の親はキャバ嬢だ。

昔から仕事は教えてもらえなかったが、家にあるたくさんのドレスや謎のネックレス(おそらく客からもらった)そして、必ず夜12時には自分の部屋に行かされるってので、すぐわかった。

俺はまだ痛む頭を抑えて、カバンを放り投げた。

…血は出てないようだ。

おもむろにテレビをつける。

有名な高校で自殺者が出たらしい。

そんなことより俺らをどうにかしてくれよ…と思いながら

一息つこうとソファーに倒れ込む

スマホを手に取って、

俺はアプリストアを開いて、人を殺せるアプリ と検索した

ただの悪ふざけだ。そんなのあるはずない。

ひと通りデ○ノートのパロアプリを漁っていくと、一つの気になるものを見つけた


Rabbit DOLL‐A‐《貴方の為の人殺しサイト》

なんだこれ?

普段はこの手のものは、全部スルーしてきた俺だけど、何故かこれだけは気になった



「RabbitDOLL‐A‐

本格人殺しアプリ!

あなたにも殺したい人いませんか?

理不尽な先生や、毒親、迷惑なものは世のため人のため殺しましょう!」

普通のアプリのように、淡々と 殺す  という文字が出てきている。

アプリ評価は0だ…それどころか誰もまだインストールしてないらしい。

まあこんな怪しいの誰もいれないよな。

まあでも気晴らしにはなるだろう。

インストールした。(俺は馬鹿だな)

早速俺はアプリを開いた

…結構本格的なんだなこれ。

あなたの名前(偽名可)を入力してください

と出た。

流石に本名は気が引けるので、

好きなアニメキャラの『セイル』から取って“ゼイラ”にした。

…どうやらこのアプリは殺したい人の名前、住所(できれば詳しく、市、県だけでもいいが、死亡率が下がるラシイ)

本格的だなーと思いつつ、詐欺じゃないか?住所拡散したらどうしようなどと思っている。

そんなことを思っていると、六兎からLINEが来た。

「おい!お前帰っちゃったけど大丈夫か?」

あいつ帰るの早くないか?

『あぁ。大丈夫だよ。そっちこそどうだ?』

「あのあと、長屋先生が来て、明は?って言ってて、帰った言っていったらそう…あなた達も帰りなさいってさ…で帰ってきた」

『無事ならよなった。悪いな、先帰って』

「別にいいけどよー。あっでも藤原の野郎が一回教室に来て「罰として夜未ちゃん。前へ来なさい」って言ってた」

『え?夜未が?んでどーなったんだ?』

俺は心配になった。

あいつは何するかわからないからな

「…みんなの前で夜未の胸揉んでた…」

『…は?』

「そのあと、俺と朱雀と、他の奴らで先生に殴りかかってよ…それから先生が教室から出てって、さっきのLINEに至る」

『とりまおまえらナイス…藤原の野郎…』

ちょうどそれを送った時、夜未からLINEが来た。

「明、大丈夫?」

…あいつ自分のこと心配しろよ…

『あぁ。。お前こそ大丈夫か?セクハラされたって聞いたぞ?』

「ならよかったー。そうなんだよねぇ…恥ずかしいよ」

『藤原…あいつ…』

俺は藤原を許せなかった。

俺を殴ったのはまだしも、クラスのヤツらビビらせたり、夜未に…そんなことしたり…

「それにね、あたし言われたの。」

『何を?』

「…今度はしたも触らせてねって…死にたいよ…」

…俺はそれを見て決めた

『あの野郎…ぜってぇ殺す』

俺はRabbitDOLLを無意識に開いていた。

馬鹿げてる?でもいまは気晴らしでもなにかしないと収まらなかった

住所拡散?どんとこい

俺はゆっくり打っていく

あなたの名前  ゼイラ

名前   大杉  克也

住所 

住所…家まではわからないが、市内に住んでいるのは聞いたことがある。

…住所  岐阜県岐阜市

…よしこれで

俺はすぐさまOKボタンを押した

迷いなんてなかった。迷う必要なんてない。

まぁ。こんなんでは死にはしないだろうが、住所拡散はいい気味だ。

さぁ…テレビでも見るかな…そんな時

「てんててぇーんてんてんてーん♪」

…電話だ

『はい』

「あっ明?」

『お母さんかどうしたの?仕事じゃないの?』

 「明こそ今日早いね~サボり?」

笑いながら聞かれた

『違うよ…でなんの用?』

「今日早く帰れそうだから~ケーキでも買ってこうと思って♡明何がいい?色々あるよ~」

呑気だな…それにしても、早いなんて珍しいな。何かあったのか?

『んー。モンブラン』

「明昔からモンブラン好きだね~。」

『まあね』

「あははー。わかった!じゃあモンブラン買ってくねー♥あっあと ちゃんと宿題やっといてね~♡」

『はいはい』
  
相変わらず親ばかだな…お母さんは

…宿題…確か道徳の作文の直しがあったっけ

正直、めんどくさい

…藤原の事だ。どうせ頭のおかしい俺には理不尽な採点しかしていないだろう。

『まぁ…今日はいいか』

…眠くなってきた

テレビはニュースしかやってないし、ゲームする気も起きないし寝るか…

……To be continued
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感想 1

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みんなの感想(1件)

カヌレ
2017.12.14 カヌレ

すごく面白かったです!
続き楽しみにしてます!

2017.12.14 シアン化合物

ありがとうございます!

解除

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