怖い話集 ホラー

2階

ある晩、友人たちが古い家で宿泊していました。その家は2階に部屋があり、長い廊下が続いていました。夜遅く、彼らは急に廊下から足音が聞こえるのを耳にしました。誰かが2階を歩いているようでしたが、彼らは2階に誰もいなかったはずでした。

不安になりながらも、友人たちは廊下に出てみました。すると、廊下の向こう側にある部屋の扉が徐々に開いていくのを見ました。中からは静かな呻き声が聞こえ、部屋は暗闇に包まれていました。

彼らは勇気を振り絞り、その部屋に近づいてみました。中には誰もいないように見えましたが、突然、一瞬だけ、2階の鏡に自分たちの顔が怖ろしい姿で映りました。その瞬間、友人たちは恐怖で部屋を飛び出し、急いでその家を去りました。

以降、彼らは2階の心霊現象について語ることなく、その出来事を忘れようとしました。しかし、その怖ろしい夜のことは決して忘れられず、2階の扉は決して開かれることはありませんでした。