16 / 121
第一章 呼び覚まされた記憶
7神の呼び声
しおりを挟む
開いたテントの入り口からやってきたのはただでさえボロボロだった姿が、さらに酷くなったアリオストロだった。
頬には誰かに打たれたのか、大きなアザがある。思わずその姿に動揺する。飲み込んだ息がこれほどまでに重かったことは経験としてメアリーにとっては初めてのことであった。
記憶の中ならもしかしてあったかもしれない。
けれどそれを冷静に掘り出すくらい、メアリーは落ち着いてなかった。
どうする、ここからどうする。
下手に関係がバレれば間違いなくアリオストロは殺されるだろう。であればどうする。ここで無視することなんて最悪だよ逃げができなくなるし、もしかしたら助けてくれないと知ったアリオストロがメアリーの夜逃げ作戦を密告する可能性もある。
落ち着け。落ち着くんだ。
メアリーは心にそう響かせる。
一度大きく深呼吸してメアリーは考えをまとめた。それから「こいつ、先ほど戴冠者様に呼ばれていたものでは?」という疑問を口にするプセーフォスに困ったような表情で、
「彼にお腹が空いたからご飯をもらってきて欲しいと頼んだんが」
そう言った。
アリオストロの方がピクリと跳ねる。
それを見て、生きていることを確認したメアリーは続けた。
「プセーフォスさんにはご迷惑だと思って、最初に出会った彼にお願いしたんだ」
「ああ、そうだったんですね!それは私たちの配慮不足でした!ほら、お前、さっさと戴冠者様に配給物を取ってこい」
地面に投げ出されたアリオストロにプセーフォスはそう言って、その体を足で蹴った。
そして地面で拭うような仕草を見せてから、鼻を押さえて気持ち悪そうに蹴った足を揺らすプセーフォスに思わずメアリーは「ここは神聖な場所だよ」と冷たくいった。
「ああ、申し訳ない!!」
取り乱すように言ったプセーフォスにメアリーは続けて、めんどくさそうに目を回す。
「わかったんだったらいいけど、急がせたら落とすかもしれないから、なるべく慎重に持ってきな。神からのありがたい致しなんだから」
「流石は戴冠者様!おい、聞いていたか、聞いていたのだったらさっさと動け」
その言葉にアリオストロはふらりと立ち上がった。
伽藍堂な瞳をメアリーに向けて、それからプセーフォスにコクリと頷く。
メアリーはそんなアリオストロなんて眼中にないと言ったように、視線をすぐにプセーフォスに向けてから「一人にさせてくれ、食事くらいゆっくり食べたい」といえばプセーフォスの体が明らかに固まった。
暗にテントの前にいるヒトをどうにかしろ、と言っていたのだ。
まさか気がつかれていたなど思っていないプセーフォスは驚きからやや目を見開く。それから取り繕うように「では私たちはお暇させていただきます」と言葉の意味を理解してませんというように去っていった。
結局テントの前の二人組の気配はそこにある。
苛立った様子で何回目かの息を外にいる二人にわざと聴かせるように吐いた。
しばらくして、アリオストロがフラフラと帰ってきた。
腕に乗る皿は四皿。二皿は手で持ち、もう二皿は絶妙なバランスを持って腕の上に置かれている。それをサイドテーブルに置いたのを見届けたメアリーはアリオストロを引き摺り込むようにベッドへと振り落とし、ボフッと音をならせて片手をアリオストロの側頭部近くに叩き込んだ。
「お前、バレとるやんけ!!」
小声でメアリーは怒鳴る。
伽藍堂になっていたアリオストロの瞳が光を取り戻して、困惑を浮かべる。薄い唇が「幻滅したんじゃないのか?」と形作られた瞬間にメアリーの堪忍袋の尾が綺麗に切れた。
「この作戦の要はお前なんだぞ!?それに私が、この私が王にするって決めたんだから見捨てるわけないだろう!!」
そういうと、メアリーはすぐにアリオストロを解放する。
そしてすぐさまサイドテーブルに置かれた中で保存の効きそうなものを手に取る。林檎、パン、シフォンケーキ。この辺りから、思わずメアリーはツッコミたくなる。皆が着るものたちよりも断然に食物の文明が高いのだ。林檎も、よく見てみれば、遺伝子組み換えによって甘くなっているようなもの――つまり鶯鳴時代に見たもの――に見える。この世界やっぱりおかしい。その感想がメアリーの頭によぎった。
とりあえず。旅路に必要な食べ物はこのくらいで問題ないだろう。
厳選したものをズダ袋に入れ、それ以外の日持ちしなさそうな物をそのままサイドテーブルに戻す。
時刻はいつかわからないものの、夕方にはなったくらいだろう。部屋の中にある松明がさらに輝いているのを横目にまだベッドで放心するアリオストロに「ほら、食うぞ」と声をかけた。
アリオストロはのそのそと起き上がる。
その目には疑心のようなものが写っていて、困ったような表情を浮かべていた。
「俺も、いいのか……?」
「ダメって言ったら食わないのか?」
そう言いながら、ハンバーガーと思わしきそれをアリオストロの手に乗せる。
文字文字と何か言ってはいるが、最終的に「いや、食べるけど」と言って、それにかぶりついた。
「うっっま」
思わずというようにそういうアリオストロにメアリーはふっと笑った。
その初々しい反応が面白かったからではない、キトンを着てハンバーガーを食べてるヒトという構図がどうしても面白かったのだ。
さて、自分の腹も満たすか、そう思ってメアリーは皿の上に乗ったホットドックぽいものを掴む。
それから不思議そうにそれを見つめてから、ガブッと噛み付いた。
うん。ホットドッグだ。
記憶の中にある大型ショッピングモールで狂っていたように食べていた記憶を思い出しながら、メアリーはそう感想を零した。本当にこの時代はどうなっているのだろう。間違いなく、古代ギリシャにトリップなんていう線は無くなった。ホットドッグが古代ギリシャにあってたまるか。
「そういえば、他の頼んでたものは準備できたの?」
「え、ああ、家に置いてあるけど、とりあえずのところ集めれた」
「そう、なら今日、ここを出て行くよ」
「ああ、わかった……って今日!?」
「うるさい」
自分の食べていたホットドッグをアリオストロの口の中に捩じ込む。
フガフガ言いつつも咀嚼している姿は欲に忠実すぎた。そんなアリオストロを見てから「それらをなんかの袋に入れて夜にこの近くにいて」と言った。
「お前はどうするんだ?」
「私は隙を見てここから脱出する」
「俺が手伝うことは?」
「そうだな……あんたの家って燃やすことできる?」
「は?」
アリオストロの口からぽろっと刻まれた玉ねぎが落ちた。
こういう作法は後々学ばせよう。上に立つと決めたのだから、最低限の上品さは必要だ。そう思いながら、メアリーはアリオストロに説明する。
「ぼや騒ぎを出して、混乱のうちに逃げるんだよ」
「なるほど……確かに理にかなっているが……」
「確定で監視がいくとは思えないってことでしょう?そこは私の演技力に任せて欲しい」
「……わかった」
「とにかくあんたは見つからないこと、ここから出たあと私と一緒にいるところを見られれば、あんた殺されるよ」
短い言葉だった。
メアリーの言葉は、まるで明日の天気を告げるような軽やかな言葉で、それでいてアリオストロの命を左右させる言葉でもあった。今まで驚き続けたアリオストロも、叫び声すらわせれた様子で固まる。
一瞬で理解できなかったのだろう。アリオストロの顔から表情が失せて、真顔になり茫然としたようなぼんやりとした表情が現れる。それはまるであどけない、という言葉が似合うような気がして、メアリーは思わずクスッとした。だが、クスッとできないアリオストロは次の瞬間全てを察して叫ぶ……叫ぼうとして、メアリーの手によって沈められることになる。
「な、な――!」
「うるさい」
ベッドに再度投げ出されたアリオストロは、緩やかに意識を吹き飛ばした。
頬には誰かに打たれたのか、大きなアザがある。思わずその姿に動揺する。飲み込んだ息がこれほどまでに重かったことは経験としてメアリーにとっては初めてのことであった。
記憶の中ならもしかしてあったかもしれない。
けれどそれを冷静に掘り出すくらい、メアリーは落ち着いてなかった。
どうする、ここからどうする。
下手に関係がバレれば間違いなくアリオストロは殺されるだろう。であればどうする。ここで無視することなんて最悪だよ逃げができなくなるし、もしかしたら助けてくれないと知ったアリオストロがメアリーの夜逃げ作戦を密告する可能性もある。
落ち着け。落ち着くんだ。
メアリーは心にそう響かせる。
一度大きく深呼吸してメアリーは考えをまとめた。それから「こいつ、先ほど戴冠者様に呼ばれていたものでは?」という疑問を口にするプセーフォスに困ったような表情で、
「彼にお腹が空いたからご飯をもらってきて欲しいと頼んだんが」
そう言った。
アリオストロの方がピクリと跳ねる。
それを見て、生きていることを確認したメアリーは続けた。
「プセーフォスさんにはご迷惑だと思って、最初に出会った彼にお願いしたんだ」
「ああ、そうだったんですね!それは私たちの配慮不足でした!ほら、お前、さっさと戴冠者様に配給物を取ってこい」
地面に投げ出されたアリオストロにプセーフォスはそう言って、その体を足で蹴った。
そして地面で拭うような仕草を見せてから、鼻を押さえて気持ち悪そうに蹴った足を揺らすプセーフォスに思わずメアリーは「ここは神聖な場所だよ」と冷たくいった。
「ああ、申し訳ない!!」
取り乱すように言ったプセーフォスにメアリーは続けて、めんどくさそうに目を回す。
「わかったんだったらいいけど、急がせたら落とすかもしれないから、なるべく慎重に持ってきな。神からのありがたい致しなんだから」
「流石は戴冠者様!おい、聞いていたか、聞いていたのだったらさっさと動け」
その言葉にアリオストロはふらりと立ち上がった。
伽藍堂な瞳をメアリーに向けて、それからプセーフォスにコクリと頷く。
メアリーはそんなアリオストロなんて眼中にないと言ったように、視線をすぐにプセーフォスに向けてから「一人にさせてくれ、食事くらいゆっくり食べたい」といえばプセーフォスの体が明らかに固まった。
暗にテントの前にいるヒトをどうにかしろ、と言っていたのだ。
まさか気がつかれていたなど思っていないプセーフォスは驚きからやや目を見開く。それから取り繕うように「では私たちはお暇させていただきます」と言葉の意味を理解してませんというように去っていった。
結局テントの前の二人組の気配はそこにある。
苛立った様子で何回目かの息を外にいる二人にわざと聴かせるように吐いた。
しばらくして、アリオストロがフラフラと帰ってきた。
腕に乗る皿は四皿。二皿は手で持ち、もう二皿は絶妙なバランスを持って腕の上に置かれている。それをサイドテーブルに置いたのを見届けたメアリーはアリオストロを引き摺り込むようにベッドへと振り落とし、ボフッと音をならせて片手をアリオストロの側頭部近くに叩き込んだ。
「お前、バレとるやんけ!!」
小声でメアリーは怒鳴る。
伽藍堂になっていたアリオストロの瞳が光を取り戻して、困惑を浮かべる。薄い唇が「幻滅したんじゃないのか?」と形作られた瞬間にメアリーの堪忍袋の尾が綺麗に切れた。
「この作戦の要はお前なんだぞ!?それに私が、この私が王にするって決めたんだから見捨てるわけないだろう!!」
そういうと、メアリーはすぐにアリオストロを解放する。
そしてすぐさまサイドテーブルに置かれた中で保存の効きそうなものを手に取る。林檎、パン、シフォンケーキ。この辺りから、思わずメアリーはツッコミたくなる。皆が着るものたちよりも断然に食物の文明が高いのだ。林檎も、よく見てみれば、遺伝子組み換えによって甘くなっているようなもの――つまり鶯鳴時代に見たもの――に見える。この世界やっぱりおかしい。その感想がメアリーの頭によぎった。
とりあえず。旅路に必要な食べ物はこのくらいで問題ないだろう。
厳選したものをズダ袋に入れ、それ以外の日持ちしなさそうな物をそのままサイドテーブルに戻す。
時刻はいつかわからないものの、夕方にはなったくらいだろう。部屋の中にある松明がさらに輝いているのを横目にまだベッドで放心するアリオストロに「ほら、食うぞ」と声をかけた。
アリオストロはのそのそと起き上がる。
その目には疑心のようなものが写っていて、困ったような表情を浮かべていた。
「俺も、いいのか……?」
「ダメって言ったら食わないのか?」
そう言いながら、ハンバーガーと思わしきそれをアリオストロの手に乗せる。
文字文字と何か言ってはいるが、最終的に「いや、食べるけど」と言って、それにかぶりついた。
「うっっま」
思わずというようにそういうアリオストロにメアリーはふっと笑った。
その初々しい反応が面白かったからではない、キトンを着てハンバーガーを食べてるヒトという構図がどうしても面白かったのだ。
さて、自分の腹も満たすか、そう思ってメアリーは皿の上に乗ったホットドックぽいものを掴む。
それから不思議そうにそれを見つめてから、ガブッと噛み付いた。
うん。ホットドッグだ。
記憶の中にある大型ショッピングモールで狂っていたように食べていた記憶を思い出しながら、メアリーはそう感想を零した。本当にこの時代はどうなっているのだろう。間違いなく、古代ギリシャにトリップなんていう線は無くなった。ホットドッグが古代ギリシャにあってたまるか。
「そういえば、他の頼んでたものは準備できたの?」
「え、ああ、家に置いてあるけど、とりあえずのところ集めれた」
「そう、なら今日、ここを出て行くよ」
「ああ、わかった……って今日!?」
「うるさい」
自分の食べていたホットドッグをアリオストロの口の中に捩じ込む。
フガフガ言いつつも咀嚼している姿は欲に忠実すぎた。そんなアリオストロを見てから「それらをなんかの袋に入れて夜にこの近くにいて」と言った。
「お前はどうするんだ?」
「私は隙を見てここから脱出する」
「俺が手伝うことは?」
「そうだな……あんたの家って燃やすことできる?」
「は?」
アリオストロの口からぽろっと刻まれた玉ねぎが落ちた。
こういう作法は後々学ばせよう。上に立つと決めたのだから、最低限の上品さは必要だ。そう思いながら、メアリーはアリオストロに説明する。
「ぼや騒ぎを出して、混乱のうちに逃げるんだよ」
「なるほど……確かに理にかなっているが……」
「確定で監視がいくとは思えないってことでしょう?そこは私の演技力に任せて欲しい」
「……わかった」
「とにかくあんたは見つからないこと、ここから出たあと私と一緒にいるところを見られれば、あんた殺されるよ」
短い言葉だった。
メアリーの言葉は、まるで明日の天気を告げるような軽やかな言葉で、それでいてアリオストロの命を左右させる言葉でもあった。今まで驚き続けたアリオストロも、叫び声すらわせれた様子で固まる。
一瞬で理解できなかったのだろう。アリオストロの顔から表情が失せて、真顔になり茫然としたようなぼんやりとした表情が現れる。それはまるであどけない、という言葉が似合うような気がして、メアリーは思わずクスッとした。だが、クスッとできないアリオストロは次の瞬間全てを察して叫ぶ……叫ぼうとして、メアリーの手によって沈められることになる。
「な、な――!」
「うるさい」
ベッドに再度投げ出されたアリオストロは、緩やかに意識を吹き飛ばした。
0
あなたにおすすめの小説
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
いいえ、望んでいません
わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」
結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。
だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。
なぜなら彼女は―――
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
捨てられた悪役はきっと幸せになる
ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。
強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。
その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。
それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。
「ヴィヴィア、あなたを愛してます」
ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。
そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは?
愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。
※本作は、一般的な爽快ざまぁ・即溺愛を主軸とした作品ではありません。
主人公は苦悩や葛藤を抱えながら選択を重ねていくタイプの物語です。
また、人によっては元鞘に見える展開や、ヒーローが執着・独占欲強め(ヤンデレ寄り)と感じられる描写があります。
残酷な描写、精神的トラウマ描写を含みますので、苦手な方はご注意ください。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる