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第二章 わだつみの娘と海の国の婚約者
22、冬の遠泳はもうしない。
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「「あ」」
手話で沖の小舟に乗るシーアから作戦の決行を指示されたドレファン一家の操舵士ギルと、シーアの乗る小舟に砲弾を撃ち込んだ老翁セドリックはシーアが跳ね飛ばされるのを見るや同時に声を上げた。
「あちゃあ、ちぃとズレな。帰ったら嬢に文句言われるのぉ」
さらりと恐ろしいことを吐いて「はい、ちょいとごめんなさいよ」と砲台を降りる少し腰の曲がった好々爺。
セドリックの呟きは、ギルの合図によって新たに発射された砲弾の轟音にかき消されたが、彼の隣で砲弾の弾を新たに詰める作業に取り掛かっていた海軍の砲兵達だけはかろうじてそれを聞き取った。
あれほど的確に船首に砲弾を撃ち込んでおいて、それをミスしたと?
それを海に突っ込んだ海姫が叱責すると?
小舟は当然大破するものと思われたが、船の中央を船首から船尾へと走る柱とも言える竜骨を捕えた砲弾は、シーソーの要領でシーアを空へと打ち放った。
海に生きるものは総じて目がいい。
海姫が艦隊のマストよりも高い位置まで吹き飛ばされた後、きれいに入水したのは見て取れた。
きれいな体勢だったとはいえ、あの高さから飛び込んだとなると意識を失っている可能性もある。
海王率いるドレファン一家の連中はいつも、こんな事をやっているのか。
ぞっとした。
早朝、セドリックは初めて扱う移動式の砲台を祝砲を装って試し打ちしただけである。
ギルも風を確認したが、これだけ正確に竜骨に当てられただけでも奇跡的だ。
稀代の砲撃手と名高いセドリックでなければ不可能だった。
それでも、ずれたのだという。
その感覚にオーシアンの人間は恐ろしい物を見るように彼等を見た。
これは、シーアとセドリックの遊びだった。
漂流船などを見つけると訓練代わりに狙いを定めて砲撃する。
シーアが難破船か確認するために確かめに泳いで行くうちに、「小舟だったら船尾に置いといたら吹っ飛ぶんじゃないか?」と試し始めたのが始まりだった。
始めは樽などの不用品だったが、やがてシーア自身が飛び込むという実に危険な遊びに変わった。
予定では、もう少し岸側まで飛ばせるはずだった。
「ヤバいな、これは後でお嬢に何と言われるか」
次々と一定の間隔で砲弾を発射させながらギルは暗澹たる思いに眉をひそめたのだった。
よく訓練されている。
海面を睨み、一瞬のタイミング。それを逃さず次を放つ合図を出しながらギルはそう感じる。
レオンは帰国後、海王の下で学んだ技術を取り入れ海軍を整え直した。
大砲部隊の指揮権を任せられたギルは、その成果に瞠目せざるを得ない。
これならシーアの望み通りの波を起こせるだろう。
シーアは泳いで岸まで戻る手筈であるが、彼女の速度も位置もギルは計算に入れていた。
彼女の動きに支障のないよう、海面を砲撃する。
とはいっても入り江内ではすでに高い波が起こっている。
常人では泳ぐなど不可能な海になっていたが、彼女はわだつみの娘とも海姫とも呼ばれるシーアだ。
厳しいだろうが彼女はやり遂げる。
そして計画通り順調に砲撃を繰り返しながら、ドレファン一家の代表者二人は、役目が終わると同時に一刻も早く離脱する算段を始めていた。
彼女の無事を確信している彼等は文句を言われる前に早々に撤収する事を心に決めたのだった。
◆◇◆
港から小型の海軍の船3隻が出航して行く。
シーアは東側の岩場まで泳いで戻る計画だが、国は国民に対し彼女の救出成功を示す必要があった。
荒波を乗り越え、決死の覚悟で「婚約者」が着水した海域まで船を進めると救出作業に入る。
それは式典に集まった民衆の心を打つ光景だった。
船が港に戻ると、港に待機していた担架が運び込まれる。
「少し失礼させていただきます」
そう言ってオーシアン国王は優美な所作で席を離れた。
主賓席と来賓の席を区切る柵に片手を乗せ身軽に横飛びに飛び越えると、颯爽と港へ歩み進み担架を取り囲む軍服の集団の輪に入った。
やがて担架と集団は国王を取り残して、式典会場を後にする。
婚約者の無事を確かめた国王は整った顔に明確な微笑を乗せて群衆に向けて片手を上げ、彼女の無事を知った人々は割れんばかりの歓声を上げる。
それは5年前の金の海原を彷彿とさせる光景だった。
砲弾を終えても強い波はしばしおさまらず、それは人々の高揚を表わしているようだった。
地を震わせるような歓声を前に、北の台地の王弟は立ち尽くす。
昨夜、夜会にて挨拶した「海の国の黒真珠」。確かにその名を彷彿とさせる女であった。
あの女が海賊が捕えられた女と同一人物である必要性はない。
誰もその顔は確認できていないのだから。
だがオーシアンはそう主張し、あの姿を見た国民はみな海姫の雄姿に酔いしれている。
海賊団は東西から順に入り江から撤退して行った。
強く噛みしめた奥歯がぎりりと鳴る。
口内に血の味が広がった。
あの女だ。
あの女のせいで━━
◆◇◆
くそ、あいつら。もう少し岸側まで飛ばせたろうに。
シーアは岩場に上がりながら肩を上下させながら大きく息をつく。
天気は良かったがシーアが予測したよりも格段に風が冷たかった。三角波を起こすために風が強いのは好都合だが、遠泳をする方としては運が悪い。
難しいもんだ。
シーアは作戦の成功を予感して笑いたい反面━━
「くっそ、さみぃっ。二度と冬の海で泳いだりするもんか」
悪態をつきながら、冷たい岩場にあおむけに倒れ込んだ。
容赦なく吹き付ける風に、奥歯がカチカチと鳴るのを止められない。
一面青空の視界にふいに男の姿が入る。
「何か掛かったか?」
シーアは転がったまま馴染みのある顔に尋ねた。
レイスノートの雇った面々を見て、指南した人間がいるのではないかという疑いをレオンとシーアは抱いた。
もしそんな人間がいるとしたらそれは、オーシアンの海軍の情報ではないか。
海軍に内通者がいる。
その疑念が払拭されないままこの日を迎えた。
情報が漏れていた場合、海から上がったシーアの身が危険に晒される。ここでも海姫は自身を餌として提供した。
そして、その際には内通者を捕える絶好の機会でもある。
彼女が上陸する岩場にて安全を確保し、不審者がいれば捕えるのが男の仕事だった。その重要な役割を、レオンは彼が最も信頼する人間に託したのだった。
「誰もいない」
グレイは周囲を見渡しながらつまらなそうに答えた。
やはりか、とシーアは頷いた。
通訳を乗せていた海賊船の船長は情報通だ。
海賊団の選抜もその男の指南によるものだったのだろう。
こんな事なら入り江内で海軍の船に拾ってもらえばよかった。
とんだ骨折りだ、とは思ったが大衆に海姫の素顔を知られるのは避けたいのだから今更言っても仕方がないかとも思う。
地味顔が知れ渡ったのではドレファン一家の船を降りてから後、何かと不都合が生じるからだ。
それでいくと「海の国の黒真珠」などという、実際とはかけ離れた大層な呼び名がついたのは好都合だった。
「俺、お前の警護でここにいるけどよ。もし俺がレイスノートと繋がってたらとんだお笑い草だよな」
シーアは頭上に立つグレイを見上げる。
レイスノートとの国境に隣接する山岳地帯出身の彼は、静かに彼女を見下ろしていた。
手話で沖の小舟に乗るシーアから作戦の決行を指示されたドレファン一家の操舵士ギルと、シーアの乗る小舟に砲弾を撃ち込んだ老翁セドリックはシーアが跳ね飛ばされるのを見るや同時に声を上げた。
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それを海に突っ込んだ海姫が叱責すると?
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海に生きるものは総じて目がいい。
海姫が艦隊のマストよりも高い位置まで吹き飛ばされた後、きれいに入水したのは見て取れた。
きれいな体勢だったとはいえ、あの高さから飛び込んだとなると意識を失っている可能性もある。
海王率いるドレファン一家の連中はいつも、こんな事をやっているのか。
ぞっとした。
早朝、セドリックは初めて扱う移動式の砲台を祝砲を装って試し打ちしただけである。
ギルも風を確認したが、これだけ正確に竜骨に当てられただけでも奇跡的だ。
稀代の砲撃手と名高いセドリックでなければ不可能だった。
それでも、ずれたのだという。
その感覚にオーシアンの人間は恐ろしい物を見るように彼等を見た。
これは、シーアとセドリックの遊びだった。
漂流船などを見つけると訓練代わりに狙いを定めて砲撃する。
シーアが難破船か確認するために確かめに泳いで行くうちに、「小舟だったら船尾に置いといたら吹っ飛ぶんじゃないか?」と試し始めたのが始まりだった。
始めは樽などの不用品だったが、やがてシーア自身が飛び込むという実に危険な遊びに変わった。
予定では、もう少し岸側まで飛ばせるはずだった。
「ヤバいな、これは後でお嬢に何と言われるか」
次々と一定の間隔で砲弾を発射させながらギルは暗澹たる思いに眉をひそめたのだった。
よく訓練されている。
海面を睨み、一瞬のタイミング。それを逃さず次を放つ合図を出しながらギルはそう感じる。
レオンは帰国後、海王の下で学んだ技術を取り入れ海軍を整え直した。
大砲部隊の指揮権を任せられたギルは、その成果に瞠目せざるを得ない。
これならシーアの望み通りの波を起こせるだろう。
シーアは泳いで岸まで戻る手筈であるが、彼女の速度も位置もギルは計算に入れていた。
彼女の動きに支障のないよう、海面を砲撃する。
とはいっても入り江内ではすでに高い波が起こっている。
常人では泳ぐなど不可能な海になっていたが、彼女はわだつみの娘とも海姫とも呼ばれるシーアだ。
厳しいだろうが彼女はやり遂げる。
そして計画通り順調に砲撃を繰り返しながら、ドレファン一家の代表者二人は、役目が終わると同時に一刻も早く離脱する算段を始めていた。
彼女の無事を確信している彼等は文句を言われる前に早々に撤収する事を心に決めたのだった。
◆◇◆
港から小型の海軍の船3隻が出航して行く。
シーアは東側の岩場まで泳いで戻る計画だが、国は国民に対し彼女の救出成功を示す必要があった。
荒波を乗り越え、決死の覚悟で「婚約者」が着水した海域まで船を進めると救出作業に入る。
それは式典に集まった民衆の心を打つ光景だった。
船が港に戻ると、港に待機していた担架が運び込まれる。
「少し失礼させていただきます」
そう言ってオーシアン国王は優美な所作で席を離れた。
主賓席と来賓の席を区切る柵に片手を乗せ身軽に横飛びに飛び越えると、颯爽と港へ歩み進み担架を取り囲む軍服の集団の輪に入った。
やがて担架と集団は国王を取り残して、式典会場を後にする。
婚約者の無事を確かめた国王は整った顔に明確な微笑を乗せて群衆に向けて片手を上げ、彼女の無事を知った人々は割れんばかりの歓声を上げる。
それは5年前の金の海原を彷彿とさせる光景だった。
砲弾を終えても強い波はしばしおさまらず、それは人々の高揚を表わしているようだった。
地を震わせるような歓声を前に、北の台地の王弟は立ち尽くす。
昨夜、夜会にて挨拶した「海の国の黒真珠」。確かにその名を彷彿とさせる女であった。
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誰もその顔は確認できていないのだから。
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海賊団は東西から順に入り江から撤退して行った。
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そして、その際には内通者を捕える絶好の機会でもある。
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「誰もいない」
グレイは周囲を見渡しながらつまらなそうに答えた。
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海賊団の選抜もその男の指南によるものだったのだろう。
こんな事なら入り江内で海軍の船に拾ってもらえばよかった。
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地味顔が知れ渡ったのではドレファン一家の船を降りてから後、何かと不都合が生じるからだ。
それでいくと「海の国の黒真珠」などという、実際とはかけ離れた大層な呼び名がついたのは好都合だった。
「俺、お前の警護でここにいるけどよ。もし俺がレイスノートと繋がってたらとんだお笑い草だよな」
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