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第二部第四章 クーデターイベント(当日)
セッション62 切断
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狼王フェンリル。
悪神ロキの息子。巨大なる狼であり、その口は開けば上顎が天にも届いたという。神話の終末では北欧の大神を喰い殺した。
◇
「ステファ! しっかりしろ、ステファ!」
「あっ……ぎっ、ひっ……ひぃあっ……!」
滝の様な脂汗を浮かべてステファが膝を突く。ステファは悲鳴を上げそうになりながら、苦痛のあまりに声も出ない様子だ。奥歯をカチカチと鳴らしている。
右腕は二の腕の半ばから先がなく、右腕だったものは幾十もの肉片となって地面に落ちていた。僕はすぐさまステファに駆け寄ったが、出来る事が何もない。僕の治癒聖術ではどうあっても彼女の腕は治せない。
「……空間切断……ですか?」
「えっ……?」
涙を滲ませて深呼吸を数度繰り返し、ようやくステファは少しだけ落ち着いた。痛みに震えながらも彼女は気丈にロキを見上げる。
「今……貴方の手刀が目の前に迫った瞬間、貴方の姿が縦に割れて見えました……。まるで一枚の絵を裂いたみたいな……不自然な割れ方……。恐らく、原因はその手刀……つまりその手刀で空間を斬った結果と思われます……!」
「空間を斬った……?」
戦慄の感情と共にロキを見る。ロキは感心したと眉を弧にして軽く微笑んだ。
「目敏い娘ねぇ。そこまで見破られているのなら、御褒美として解説してあげましょうか。
貴女の推理は半分まで正解よ。何故ならこの手刀は時空切断。空間だけじゃなく、時間をも断つの。この手刀に斬れないものはないわ」
「時空切断……!」
「そう――個人ではなく世界に対する魔術よ」
ロキ曰く、彼の手刀は空間を切断し、時間を無視し、あらゆる事象を粉砕せしめる魔術なのだという。世界より下位の存在である人類には防ぐ事は叶わず、対象は時空ごと切り裂かれる。それはまるで三次元の人間が二次元の絵を、紙ごと裂くかの如く一方的に。如何なる防御も無効化する絶対切断。それがロキの左手に宿る力――狼王の権能だ。
「手刀である以上、腕の届く範囲でしか攻撃出来ないのが難点だけどねぇ。まあ、それを補うのがこの鎖鎌な訳で」
言って、ロキが鎖鎌の刃をかざす。狼を模した刃だ。油が滴りそうな光沢を放ち、鋭さを見せ付けている。ステファの首など容易く掻き切れると言わんばかりだ。
「痛いのは辛いでしょう。今、楽にしてあげるわ――息の根を止めてね」
「テッッッメ――――!」
激昂の声を上げ、僕はロキに突貫する。突貫しながら柄を短く持った。杖を曲刀と同程度の扱いにしたのだ。これで実質二刀流だ。曲刀と杖に『剣閃一断』を纏わせてロキの鎖にも対抗出来る様にする。
ロキが僕を凶笑と鎖で迎える。攻防一体のドームが三度展開された。
「『剣閃一断』同時二撃――『二重桜』!」
曲刀と杖を鋏の様に交差させて同時に放つ。弾かれる。鎖のドームを突破出来ない。構わない。頭に血が上った僕は一度防がれた程度では止まらない。
「『剣閃一断』平行二撃――『桜並斬』!」
平行に並べた曲刀と杖で斬り込む。弾かれる。鎖の勢いはまるで収まらない。まだだ。まだ魔力は残っている。まだ攻撃を終わらせない。
「『剣閃一断』交差連撃――『桜閃々』!」
曲刀で斬り付け、曲刀の峰に杖を叩き付ける。交差する形で打たれた曲刀が更に一撃分、強い力で鎖を打ち抜く。しかし、これも弾かれる。
畜生、やはり駄目だ。ステファがいても太刀打ち出来なかったというのに、僕一人じゃどれ程猛ろうともロキを攻略出来ない。
だが、まだだ。まだ諦めない。
「『竜の吐息』――!」
口腔内から魔力の砲撃を放つ。蛇王から奪ったばかりの竜の吐息だ。伝説の生物が誇る伝家の宝刀。ステファの結界すら粉砕する破壊の奔流だ。幾らロキといえど直撃を受ければ無事では済まない。
かくして、鎖のドームは砕かれた。だが、
「駄目よぉ、竜の吐息は高威力な分、隙が大きいんだから。もっと距離を取ってから使わないと、その隙にこうやって簡単に近付かれちゃうわよ」
「しまっ――」
ロキには届いていなかった。
僕が竜の吐息を使おうとした瞬間、既にロキは鎖のドームを捨てていた。鎖を囮に僕の注意を逸らし、僕の懐に潜り込もうと判断したのだ。その判断は功を奏し、ロキは僕に肉薄する事に成功した。
「――『大神呑み込む狼王』!」
ロキが左手刀を振るう。躱そうと足掻くが、竜の吐息を放った直後で態勢が悪い。掬い上げる様に繰り出された手刀が逃げ遅れた僕の左脚を断つ。手刀の切れ味は鋭いという概念を超え、太腿から下を一切の抵抗なく斬り落とした。
「ぐっ、ぎぃああぁあああぁぁぁぁぁっ!」
痛い、痛い痛い痛い痛い痛い!
激痛と喪失感が脳を支配する。何度も死んで、自殺すら経験した僕だが、痛覚が軽くなった訳ではない。負傷の度に痛覚は依然として僕を苛んでいるのだ。ましてや四肢の欠損となれば苦痛は一際だ。脈打つ痛みに意識が明滅する。
「ぐっ、うぐぅ、あぁああっ……! はあ、はあ……! て、テメー……! 今の一撃、何故胴体を狙わなかった!?」
「胴体を貫いて貴女が死んだら、女神が出てくるかもしれないでしょう? そうでなくても、蘇生の為に私が喰われるかもしれないじゃない。だったら即死しそうな部位は避けるわよ。危険は冒さないわ」
「ちっ……!」
そうだった。こいつ、ヘルに「僕を殺すな」と忠告していたんだった。僕を殺す事で何が起きるかを既に知っているんだった。
「左脚を失っちゃあもう逃げる事も戦う事も出来ないでしょう? でも念の為……そうね、右腕も落としておきましょうか。そっちの娘……ステファちゃんっていったっけ? ステファちゃんとお揃いにしてあげるわね」
「畜生……!」
どうする。ここはまた自殺して、シュブ=ニグラスを召喚するか? 僕がシュブ=ニグラスを出してくるのを警戒しているという事は、ロキにとってもシュブ=ニグラスは厄介な敵の筈。召喚すれば、あるいは勝てるか?
いや、ここは天空議事堂だ。こんな場所で五〇〇メートルもの巨体を持つ彼女が現れたら議事堂が落っこちてしまう。そうなったら全滅だ。ステファも会議室にいる栄も死んでしまう。シュブ=ニグラスを喚べないのはこちらも同じだ。
とはいえ、残存魔力量は少ない。撃てる大技は一発が限度か。もう無駄遣いは出来ない。やはり技は連発するものではなかったかと思うが、しかし連発なくしてロキの鎖とは拮抗出来なかった。であれば、どうするか。
…………。
……クソ。何のアイデアも思い付かない。考えろ。ここで僕が戦闘不能になったらステファが殺されるんだぞ。考えろ、考えろ考えろ考えろ……!
焦燥に脳漿が沸騰する。だが、何の策も思い浮かばない。そうこうしている内にロキが一歩、また一歩と近付いてきていた。とうとうロキが僕の目の前に立ち、鎖鎌を掲げる。ぎらつく刃を僕はただ睨む事しか出来ない。
ロキが鎌を振り下ろす。迫る凶刃に背筋が凍て付いた。その時だった。
桜嵐が死体のまま跳ね起き、ロキを軍刀で叩き斬った。
悪神ロキの息子。巨大なる狼であり、その口は開けば上顎が天にも届いたという。神話の終末では北欧の大神を喰い殺した。
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「ステファ! しっかりしろ、ステファ!」
「あっ……ぎっ、ひっ……ひぃあっ……!」
滝の様な脂汗を浮かべてステファが膝を突く。ステファは悲鳴を上げそうになりながら、苦痛のあまりに声も出ない様子だ。奥歯をカチカチと鳴らしている。
右腕は二の腕の半ばから先がなく、右腕だったものは幾十もの肉片となって地面に落ちていた。僕はすぐさまステファに駆け寄ったが、出来る事が何もない。僕の治癒聖術ではどうあっても彼女の腕は治せない。
「……空間切断……ですか?」
「えっ……?」
涙を滲ませて深呼吸を数度繰り返し、ようやくステファは少しだけ落ち着いた。痛みに震えながらも彼女は気丈にロキを見上げる。
「今……貴方の手刀が目の前に迫った瞬間、貴方の姿が縦に割れて見えました……。まるで一枚の絵を裂いたみたいな……不自然な割れ方……。恐らく、原因はその手刀……つまりその手刀で空間を斬った結果と思われます……!」
「空間を斬った……?」
戦慄の感情と共にロキを見る。ロキは感心したと眉を弧にして軽く微笑んだ。
「目敏い娘ねぇ。そこまで見破られているのなら、御褒美として解説してあげましょうか。
貴女の推理は半分まで正解よ。何故ならこの手刀は時空切断。空間だけじゃなく、時間をも断つの。この手刀に斬れないものはないわ」
「時空切断……!」
「そう――個人ではなく世界に対する魔術よ」
ロキ曰く、彼の手刀は空間を切断し、時間を無視し、あらゆる事象を粉砕せしめる魔術なのだという。世界より下位の存在である人類には防ぐ事は叶わず、対象は時空ごと切り裂かれる。それはまるで三次元の人間が二次元の絵を、紙ごと裂くかの如く一方的に。如何なる防御も無効化する絶対切断。それがロキの左手に宿る力――狼王の権能だ。
「手刀である以上、腕の届く範囲でしか攻撃出来ないのが難点だけどねぇ。まあ、それを補うのがこの鎖鎌な訳で」
言って、ロキが鎖鎌の刃をかざす。狼を模した刃だ。油が滴りそうな光沢を放ち、鋭さを見せ付けている。ステファの首など容易く掻き切れると言わんばかりだ。
「痛いのは辛いでしょう。今、楽にしてあげるわ――息の根を止めてね」
「テッッッメ――――!」
激昂の声を上げ、僕はロキに突貫する。突貫しながら柄を短く持った。杖を曲刀と同程度の扱いにしたのだ。これで実質二刀流だ。曲刀と杖に『剣閃一断』を纏わせてロキの鎖にも対抗出来る様にする。
ロキが僕を凶笑と鎖で迎える。攻防一体のドームが三度展開された。
「『剣閃一断』同時二撃――『二重桜』!」
曲刀と杖を鋏の様に交差させて同時に放つ。弾かれる。鎖のドームを突破出来ない。構わない。頭に血が上った僕は一度防がれた程度では止まらない。
「『剣閃一断』平行二撃――『桜並斬』!」
平行に並べた曲刀と杖で斬り込む。弾かれる。鎖の勢いはまるで収まらない。まだだ。まだ魔力は残っている。まだ攻撃を終わらせない。
「『剣閃一断』交差連撃――『桜閃々』!」
曲刀で斬り付け、曲刀の峰に杖を叩き付ける。交差する形で打たれた曲刀が更に一撃分、強い力で鎖を打ち抜く。しかし、これも弾かれる。
畜生、やはり駄目だ。ステファがいても太刀打ち出来なかったというのに、僕一人じゃどれ程猛ろうともロキを攻略出来ない。
だが、まだだ。まだ諦めない。
「『竜の吐息』――!」
口腔内から魔力の砲撃を放つ。蛇王から奪ったばかりの竜の吐息だ。伝説の生物が誇る伝家の宝刀。ステファの結界すら粉砕する破壊の奔流だ。幾らロキといえど直撃を受ければ無事では済まない。
かくして、鎖のドームは砕かれた。だが、
「駄目よぉ、竜の吐息は高威力な分、隙が大きいんだから。もっと距離を取ってから使わないと、その隙にこうやって簡単に近付かれちゃうわよ」
「しまっ――」
ロキには届いていなかった。
僕が竜の吐息を使おうとした瞬間、既にロキは鎖のドームを捨てていた。鎖を囮に僕の注意を逸らし、僕の懐に潜り込もうと判断したのだ。その判断は功を奏し、ロキは僕に肉薄する事に成功した。
「――『大神呑み込む狼王』!」
ロキが左手刀を振るう。躱そうと足掻くが、竜の吐息を放った直後で態勢が悪い。掬い上げる様に繰り出された手刀が逃げ遅れた僕の左脚を断つ。手刀の切れ味は鋭いという概念を超え、太腿から下を一切の抵抗なく斬り落とした。
「ぐっ、ぎぃああぁあああぁぁぁぁぁっ!」
痛い、痛い痛い痛い痛い痛い!
激痛と喪失感が脳を支配する。何度も死んで、自殺すら経験した僕だが、痛覚が軽くなった訳ではない。負傷の度に痛覚は依然として僕を苛んでいるのだ。ましてや四肢の欠損となれば苦痛は一際だ。脈打つ痛みに意識が明滅する。
「ぐっ、うぐぅ、あぁああっ……! はあ、はあ……! て、テメー……! 今の一撃、何故胴体を狙わなかった!?」
「胴体を貫いて貴女が死んだら、女神が出てくるかもしれないでしょう? そうでなくても、蘇生の為に私が喰われるかもしれないじゃない。だったら即死しそうな部位は避けるわよ。危険は冒さないわ」
「ちっ……!」
そうだった。こいつ、ヘルに「僕を殺すな」と忠告していたんだった。僕を殺す事で何が起きるかを既に知っているんだった。
「左脚を失っちゃあもう逃げる事も戦う事も出来ないでしょう? でも念の為……そうね、右腕も落としておきましょうか。そっちの娘……ステファちゃんっていったっけ? ステファちゃんとお揃いにしてあげるわね」
「畜生……!」
どうする。ここはまた自殺して、シュブ=ニグラスを召喚するか? 僕がシュブ=ニグラスを出してくるのを警戒しているという事は、ロキにとってもシュブ=ニグラスは厄介な敵の筈。召喚すれば、あるいは勝てるか?
いや、ここは天空議事堂だ。こんな場所で五〇〇メートルもの巨体を持つ彼女が現れたら議事堂が落っこちてしまう。そうなったら全滅だ。ステファも会議室にいる栄も死んでしまう。シュブ=ニグラスを喚べないのはこちらも同じだ。
とはいえ、残存魔力量は少ない。撃てる大技は一発が限度か。もう無駄遣いは出来ない。やはり技は連発するものではなかったかと思うが、しかし連発なくしてロキの鎖とは拮抗出来なかった。であれば、どうするか。
…………。
……クソ。何のアイデアも思い付かない。考えろ。ここで僕が戦闘不能になったらステファが殺されるんだぞ。考えろ、考えろ考えろ考えろ……!
焦燥に脳漿が沸騰する。だが、何の策も思い浮かばない。そうこうしている内にロキが一歩、また一歩と近付いてきていた。とうとうロキが僕の目の前に立ち、鎖鎌を掲げる。ぎらつく刃を僕はただ睨む事しか出来ない。
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