ふたりの愛らぶyou

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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ごめん、結婚はできない。

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目が覚めてから、ずっと天井を見つめていた。

流星に会いたいと望む自分と否定する自分、どちらも俺で、どちらも本当の気持ちで…。

流星は、兄弟の範囲を越えた愛し方をする。だけど、流星は宇宙兄にどんな兄弟をしてもらってた?

俺は、何もしらないではないか…

俺は、流星の事を何もしらないではないか

だったら、確かめなければいけない。

流星に聞きたいことがたくさんあるのだ。

コンコン「はい」

カチャ「起きてんの?」薄く開けた扉から栞が俺を見てる。

「普通に開けろよ、栞」

「ごめん。」そう言って栞が扉を開けた。

「起きるわ」

「ごはん食べる、12時だよ」

「作ってくれたの?」

「麻美がね。」

心臓が、ドキリとした。

栞との事が、バレやしないだろうか?

「麻美は、部屋だから。食べるなら降りてきなね」そう言って栞は降りていった。

少しだけホッとした。麻ちゃんに会うのは、怖かった。

俺は、キャリーケースに荷物を積めて降りた。

「今日、会うんでしょ?」

栞は、コーヒーをいれながら言う

「ああ」

「ちゃんと終わらせれたらいいね。」

「うん。」コーヒーをくれた。

「いただきます。」麻ちゃんは、オムライスを作ってくれていた。

「うまいだろ?麻美のオムライス」

「めちゃくちゃ、うまいよ」 

「だろ?」そう言って栞も食べてる。

あんな事なんてなかったみたいだ。
俺は、栞に目を合わせないようにオムライスを食べる。

「僕を避ける?」

「いや。」

「これ、1週間分の給料」

「分厚くない?」

「30はいれてるから、色つけてる」

「なんで、そんなに」

「麻美と僕を守ってくれたお礼だよ。1週間休んだら、また来てね。」

「そうだね。」

「その間に、頭の中リセットしてきてね。」

「わかった。」

「よろしく」そう言って俺の食べ終わったお皿を下げていく。

俺は、コーヒーを飲み終わった。

「じゃあ、いくわ」鞄に茶封筒をいれた。

「気をつけて」

「うん。」

俺は、栞の家から出た、タクシーに電話しながら歩く。

太陽公園に来てもらった。

「星影公園まで」「はーい」そう言って連れてきてもらった。

星影公園についたのは30分前だった。
真子が、ベンチに座ってた。

「久々だね。月」あれから会ってなかったな。

「なかなか、連絡しなくてごめん。」

「ううん。栞さんも忙しい時期だったでしょう?」

「うん。」

真子は、俺に近づいてきた。

「どうしたの?この絆創膏」

「色々あってね。」

「大変だったんだね」

優しい声と優しい笑顔、切り出すタイミングがつかめない。

「しばらく、私なりに考えてたんだけど…。」

「うん。」

「月が、嫌なら結婚もう少し後でいいよ。」

えっ?ダメだ、流されるな。

「ごめん、結婚はできない。」

「どうして?嫌いになったの」

「いや、違う」

「じゃあ、何?」

言わなきゃいけないのに言葉がでてこない。

「ごめん。」しか出ない。

「好きな人できたの?」

「違う」

「じゃあ、何?」

深呼吸して、息吐くのと同じタイミングで言うんだ。

「俺は、真子に子供を作ってやれない」言えた。よかった。

「なに、それ?」

「7年前にそういう手術をうけた。」

「今まで騙してたの?」

「ごめん。真子の優しさに甘えてた。」

「最低」バチン…怪我してる頬を殴られた。

「私が、未来の話してるの聞いてバカにしてたんでしょ」

「ちが」バチン

「私が結婚したいっていってバカにしてたんでしょ」

「ち」バチン

「私が子供が欲しいって言ってるの聞いてバカにしてたんでしょ」

俺は、嫌われるんだろ?バチン

「そうだよ。バカなやつだってずっと思ってたよ。」

「最低、最低、最低、最悪」そう言って頬を何回も叩かれた。

「サヨナラ」コロコロって足元に指輪が転がってきた。

ごめん、真子。

ごめん、本当に

涙が、頬を伝う。

真子の指輪を拾ってポケットにしまった。

その場所から、暫く動けなかった。



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