ふたりの愛らぶyou

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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終わらないクリスマス

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僕は、ゆっくり目を開けた。

「おはよう」

「華君」

華君が、笑っていた。

ゆっくりと起き上がった。

「月(るい)は?」

「少し眠ってる。」

「ご飯は?」

「お腹すいてるかわかんない。栞さんまで、どうしたの?」

「たまたまだよ。」

「今日は、いつかわかる?」

「12月25日」

「そうだね。」

華君が、頭を撫でてくれる。

暖かくて、優しい。

栞さんが、お粥を渡してくれた。

「ちょっとだけでも、食べて。って、華が作ったんだけどね」

って笑ってる。

「わかった。」

僕は、受け取って少しだけ胃の中にいれた。

ギュギュと胃が、締め付けられた。

「僕、氷雨に会いに行かないと」

立ち上がろうとした僕の手を華君が掴んだ。

「どうして、会いに行くの?」

「一緒に、花丘台に行く約束をしたの」

目から涙が溢(こぼ)れ落ちる。

「花丘台に行ってなにするの?」

「逝こうって思った。もう、どうにもならないなら逝こうって」

「それは、星君の本心なのかな?」

華君が、頭を優しく撫でてくれる。

「わからない」

「そうだね。でも、今日は遅いから会うのは明日にしたらどうかな?」

「わかった。」

僕は、ゆっくり頷いた。

「少し休む?」

「うん」

華君が、毛布をかけてくれた。

「おやすみ」

「おやすみ」

.
.
.
.
.

「危ないから、おろそうね」

華君に言われて、グラスを渡した。

「ありがとう」

何をしようとしたの?僕

「月は?」

「少し眠ってる」

「僕、氷雨に会いに行かないと」

「どうして、会いに行くの?」

「花丘台に行く約束をしたから」

「でも、今日は遅いから明日会いに行く事にしたら?」

「わかった。」

栞さんが、暖かいミルクをくれた。

「甘い」

「少し砂糖いれたの」

「ありがとう」

「うん」

僕は、ミルクを飲んでソファーに横になる。

「おやすみ」

「おやすみ」

華君が、毛布をかけてくれた。

クリスマスが、終わらない。

何でかな?

一日は、24時間だよね。

.
.
.
.
.

「危ないよ」

栞さんが、僕の腕を掴んだ。

ガンガンとシンクに包丁が、落ちた。

「僕が、やったの?」

「大丈夫、大丈夫」

栞さんが、頭を撫でてくれた。

ソファーに連れてきてくれる。

「少し休む?」

「うん」

「おやすみ」

「おやすみ」

毛布をかけてくれた。

「月は?」

「少し休んでるよ」

そう言って笑ってくれた。

目を閉じた。

.
.
.
「氷雨、逝こう」

「いいよ、星」

氷雨と僕は、歩きだした。

「星、逝かせない」

「離して、月、離してよ。」

月が、僕を離してくれない。

苦しい、痛い、悲しい。
.
.
.
.
.

「はなしてよ」

華君?

「怖い、夢見た?」

「夢だったの」

「寝てたよ。」

僕の頭を撫でてくれる。

手をずっと握ってくれてたんだ。

「タオル、とってくるね。しおりん、一緒にいてね」

「はい」

栞さんが、僕の傍にきてくれた。

「月は?」

「眠ってるよ」

「クリスマスが終わらないの」

「そうだね。」

栞さんは、柔らかい笑顔を向けてくれた。

華君が、タオルを持ってやってきた。

僕のおでこや首の汗を拭いてくれる。

「今日は、何月何日?」

「12月25日だよ。」

華君は、笑ってくれた。

「長いね、クリスマス」

「そうかな?」

「二人は、何でいるの?」

「クリスマスケーキ持ってきただけだよ。」

「月が、頼んだの?」

「そうだよ」

「そうなんだね」

僕は、華君に笑いかけた。

「何か飲む?」

「お水が欲しい」

「わかった。」

そう言って、華君はお水をくれた。

ドクン胸が波打って、突然、涙が流れ出す。

溢(あふ)れて溢(あふ)れて止まらない。

「大丈夫だよ。」

華君が、僕を優しく抱きしめてくれた。

「月に、会いたい」

「もうすぐ、起きてくるよ」

目が覚めたらいつもいるのに、何でいないの…。

「月が、いないのは嫌だよぉー」

涙が、たくさん流れてきた。

「大丈夫いるよ。月君は、いるから」

僕は、華君に抱きしめられる。

「ちょっと休もうか?」

「うん」

「おやすみ」

「おやすみ」

僕は、ソファーに横になって眠った。

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