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気持ち
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俺は、部屋の扉を閉めてリビングに行った。
「星君(ひかるくん)、メール読んだの?」
華君だけが、起きてた。
「ああ、スマホ見てた。」
「月君(るいくん)の事も話したの?」
「ああ、話した。」
昨日、華君と二人だけで起きていた時間があって寝る前に少し話をした。
流星が、公園で待ってる事を…。
「怒ってなかった?」
「怒ってただろうね」
「それでも、星君を選んだ事わかってくれたらいいのにね」
「伝えたけどね。」
俺は、キッチンに行く。
華君もついてきた。
「怖くなったの?本当は、自分の化け物が…」
「怖くなった。制御できない化け物を抱えた事がとてつもなく怖くなった。だから、会いたくなかった。」
「そうだよね。まだ、月君はちゃんと化け物をヒモに繋げてない。星君の為に、必死だったから仕方ないよね。」
「だよね。俺、まだ無理だよ。」
そう言いながら、コーヒーを淹れた。
「でも、二度と会わないってはいってた…。辛いでしょ?」
「辛くて痛くて消えたいよ。だけど、俺に会わないって決めたならそれは仕方ないよ。会いたいなら、普通そんな事言わないだろ?」
俺は、華君を覗き込んだ。
「会いたくても、会えないんだよ。だけど、僕もメールだけで一方的に終わらされるのは嫌だな。だって、何の気持ちも伝えられなくてこっちはモヤモヤするだけだよね。」
そう言って、華君は笑ってくれた。
「だよな。パン焼こうか」
「うん」
「華君、俺、星が氷雨君にまやたく君の結婚式で会ったら次の日流星に会いに行ってみるよ。」
「会ってどうするの?」
「どうするかな?ありったけの想いをぶつけてくるよ」
そう言って、笑った。
パンが焼けたと同時に星が、部屋から戻ってきた。
「パン食べる?」
「うん」
俺は、星と晴海君のパンも焼いた。
「あ、朝か」
晴海君が、起きた。
パンとコーヒーを持っていく。
「あのさ、僕なんかあったよね?」
星の言葉にみんなは、何もないよって笑った。
「嘘だよね。僕、なんかしたよね」
「何もないよ」
「だって、僕。月の気持ちも駄目にしたでしょ?」
「してないよ。俺が怖かったから行かなかっただけだから」
星は、ポロポロ泣き出した。
「大丈夫だよ。何にもなかったんだよ」
華君は、星の頭を撫でる。
「ほら、食べて。初詣行くんだよ」
俺は、パンを食べる。
晴海君は、トイレに行った。
華君もパンを食べてる。
「僕が、それしたんだよね?」
星は、自分の手と華君の顔を見てる。
「これ?違うよ。晴海と喧嘩しただけ」
晴海君も戻ってきた。
「華が、酷いこと言うからだ。」
そう言って、座ってパンを食べ始めた。
「じゃあ、この手は」
「それ、酔っぱらって壁殴ったやつだろ?」
「どこの壁?」
「どこだっけ、俺も酔ってたからな」
星は、俺をジッーと見つめる。
「嘘が下手」
「嘘じゃない」
「あっ、ほら、店だったよ。海の華、みんなで行ったから」
晴海君が誤魔化してる。
「フフ、いいじゃん。知らなくてもいいことは知らなくて」
華君は、星に笑いかけた。
「星君が、知らなきゃいけない事はひとつだけだよ。」
「なに?」
「月君が、星君の事が、大切で仕方ないって事だけだよ。」
華君の笑顔に星が目を伏せた。
「じゃあ、食べたら着物着替えに行こう。ね、晴海」
「うん、そうだね」
そう言って、二人はパンとコーヒーを食べてる。
星があの事を思い出す必要なんてないよ。
あれは、俺達三人が覚えてるだけでいい。
星は、何も覚えてなくていい。
「星、りんご飴食べるんだろう?」
「今年の屋台にもあるよね。」
「星君、りんご飴好きなんだね」
「うん、パリパリとシャキシャキがいいの」
「僕も食べて見ようかな」
「うん、美味しいよ。すごく」
「今年は、三人だからさらに目立ちそうだな」
俺は、笑った。
「ああ、人混み行ったら囲まれがちだよね。」
華君が晴海君に笑いかける。
「詩音の笑顔が反則なんだろ?」
「あー、それあるね」
「じゃあ、行くか」
「気をつけてね」
「じゃあ、後でね」
二人は、帰っていった。
俺と星は、お皿を下げて洗う。
「じゃあ、着物に着替えようか」
俺は、星に笑いかけた。
「星君(ひかるくん)、メール読んだの?」
華君だけが、起きてた。
「ああ、スマホ見てた。」
「月君(るいくん)の事も話したの?」
「ああ、話した。」
昨日、華君と二人だけで起きていた時間があって寝る前に少し話をした。
流星が、公園で待ってる事を…。
「怒ってなかった?」
「怒ってただろうね」
「それでも、星君を選んだ事わかってくれたらいいのにね」
「伝えたけどね。」
俺は、キッチンに行く。
華君もついてきた。
「怖くなったの?本当は、自分の化け物が…」
「怖くなった。制御できない化け物を抱えた事がとてつもなく怖くなった。だから、会いたくなかった。」
「そうだよね。まだ、月君はちゃんと化け物をヒモに繋げてない。星君の為に、必死だったから仕方ないよね。」
「だよね。俺、まだ無理だよ。」
そう言いながら、コーヒーを淹れた。
「でも、二度と会わないってはいってた…。辛いでしょ?」
「辛くて痛くて消えたいよ。だけど、俺に会わないって決めたならそれは仕方ないよ。会いたいなら、普通そんな事言わないだろ?」
俺は、華君を覗き込んだ。
「会いたくても、会えないんだよ。だけど、僕もメールだけで一方的に終わらされるのは嫌だな。だって、何の気持ちも伝えられなくてこっちはモヤモヤするだけだよね。」
そう言って、華君は笑ってくれた。
「だよな。パン焼こうか」
「うん」
「華君、俺、星が氷雨君にまやたく君の結婚式で会ったら次の日流星に会いに行ってみるよ。」
「会ってどうするの?」
「どうするかな?ありったけの想いをぶつけてくるよ」
そう言って、笑った。
パンが焼けたと同時に星が、部屋から戻ってきた。
「パン食べる?」
「うん」
俺は、星と晴海君のパンも焼いた。
「あ、朝か」
晴海君が、起きた。
パンとコーヒーを持っていく。
「あのさ、僕なんかあったよね?」
星の言葉にみんなは、何もないよって笑った。
「嘘だよね。僕、なんかしたよね」
「何もないよ」
「だって、僕。月の気持ちも駄目にしたでしょ?」
「してないよ。俺が怖かったから行かなかっただけだから」
星は、ポロポロ泣き出した。
「大丈夫だよ。何にもなかったんだよ」
華君は、星の頭を撫でる。
「ほら、食べて。初詣行くんだよ」
俺は、パンを食べる。
晴海君は、トイレに行った。
華君もパンを食べてる。
「僕が、それしたんだよね?」
星は、自分の手と華君の顔を見てる。
「これ?違うよ。晴海と喧嘩しただけ」
晴海君も戻ってきた。
「華が、酷いこと言うからだ。」
そう言って、座ってパンを食べ始めた。
「じゃあ、この手は」
「それ、酔っぱらって壁殴ったやつだろ?」
「どこの壁?」
「どこだっけ、俺も酔ってたからな」
星は、俺をジッーと見つめる。
「嘘が下手」
「嘘じゃない」
「あっ、ほら、店だったよ。海の華、みんなで行ったから」
晴海君が誤魔化してる。
「フフ、いいじゃん。知らなくてもいいことは知らなくて」
華君は、星に笑いかけた。
「星君が、知らなきゃいけない事はひとつだけだよ。」
「なに?」
「月君が、星君の事が、大切で仕方ないって事だけだよ。」
華君の笑顔に星が目を伏せた。
「じゃあ、食べたら着物着替えに行こう。ね、晴海」
「うん、そうだね」
そう言って、二人はパンとコーヒーを食べてる。
星があの事を思い出す必要なんてないよ。
あれは、俺達三人が覚えてるだけでいい。
星は、何も覚えてなくていい。
「星、りんご飴食べるんだろう?」
「今年の屋台にもあるよね。」
「星君、りんご飴好きなんだね」
「うん、パリパリとシャキシャキがいいの」
「僕も食べて見ようかな」
「うん、美味しいよ。すごく」
「今年は、三人だからさらに目立ちそうだな」
俺は、笑った。
「ああ、人混み行ったら囲まれがちだよね。」
華君が晴海君に笑いかける。
「詩音の笑顔が反則なんだろ?」
「あー、それあるね」
「じゃあ、行くか」
「気をつけてね」
「じゃあ、後でね」
二人は、帰っていった。
俺と星は、お皿を下げて洗う。
「じゃあ、着物に着替えようか」
俺は、星に笑いかけた。
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