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抱き締めてくれる
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俺は、ずっと泣いていた。
「ごめんな。最後まで助けてやれんかった。ホンマにごめん。なんで、いないの気づかんかったんや。俺、美月を守るって約束したのに」
そう言って、秋帆が泣いてる。
「もう、あいつに二度と会いたない。殺してやりたかった。今日かて殺してやりたかった。」
俺は、握り拳作って太ももを叩き続ける。
心春は、その手を優しく包んだ。
「殺そうか、僕が…」
「えっ?」
「それで、美月が救われるなら僕がする。」
「いらんよ。そんなんいらん」
俺は、首を横にふった。
「されたん、それだけやないんやな」
秋帆が、さっきの言葉で何かに気づいた。
「最後に、気持ち悪いって言うてもうたんや。あいつに…。そしたら、俺の首絞めて殺そうとしてきた。」
心春は、俺から目をそらした。
「誰かがトイレに入ってきた音でやめてくれた。でも、首絞められながら思ったんや。解放されんのやったら、かまわへんかって」
そう言った俺の顔を秋帆が覗き込んだ。
「なんで、一人で抱え込むんや。そんな事されたって言ってくれたらよかったんやで」
「言えんかった。二人に気持ち悪いって思われたくなかってん。」
心春の、手が震えてる。
「心春、大丈夫?」
「大丈夫じゃない。そいつの気持ちも僕は、わかる。でも、そいつを殺りたくなった自分が怖くなった。」
「心春、俺のためにそんなん考えんでええから」
俺は、心春の頭を撫でる。
「だって、首絞めて殺そうとしたんだよ。大好きな美月が、いなくなってたら生きてなどいけなかったよ。あー」
心春は、声を出して泣いてる。
「20年前の話やから、気にすんなよ。」俺は、心春を抱きしめた。
心春は、泣いていた。
何故だろう
二人といるとあの頃にもどれて、その日々が、嫌なものじゃなかったのを感じる。
「これからは、ずっと一緒や」
一番手が長くて、身長も高い秋帆が、俺と心春をギュッーって抱きしめた。
どれくらい三人で、そうしてたかな
泣き止んだのを確認して、秋帆が離れた。
「美月は、姉弟は姉ちゃんだけか?」
「ううん。双子の姉ちゃんがいた。名前は、虎太朗(こたろう)」
「姉ちゃんの名前が、虎太朗?」
「うん、おとんが出生届間違ってだした。」
二人は、驚いて俺をみる。
「でも、中学では双子の姉ちゃんなんかいたか?」
「おらんよ、死んだから」
「えっ?いつ」
「小学校卒業して、中学にあがる前に事故で死んだ。」
二人が、俺を黙って見つめてる。
「姉ちゃんが死んだのは、今日やわ」
「えっ?帰らんでええんか?」
「ええねん。おかんもママ友と遊んでる。」
そう言って、俺はワインを飲んだ。
「なんで、亡くなったか聞いてええか?」
「俺は、事故やと思い込もうとしてたんやけど。おかんとおとんは、自殺やって話してんの聞いた。」
「自殺だったの?」
「名前が、嫌いやったんはずっとしっとたんやけど。家の中では、こっちゃんや姉ちゃんやったのに何で死んだんやろか」
「美月にとっては、一番の理解者やったんやろ?」
そう言って秋帆は、頭を撫でる。
「うん。だって、双子やで!姉ちゃんは、何も話さんでも全部わかってくれた。それが、めちゃくちゃ楽やった。」
「そうだよね。何で亡くなったのかな」
「事故やって思ってるけど、おかんはずっと自殺や言うねん。でも、自殺やって思ったら俺は生きてかれへん。だって、姉ちゃんは俺の一番の理解者で俺も一番の理解者やと思ってるから。だから、おかんがその話してきたらいつも無視するねん。だって、姉ちゃんは俺が守るって約束したんや。物心ついてから、ずっと」
泣いてる俺を二人が、抱き締めてくれた。
体の中が、暖かくなってくる。
「ごめんな。最後まで助けてやれんかった。ホンマにごめん。なんで、いないの気づかんかったんや。俺、美月を守るって約束したのに」
そう言って、秋帆が泣いてる。
「もう、あいつに二度と会いたない。殺してやりたかった。今日かて殺してやりたかった。」
俺は、握り拳作って太ももを叩き続ける。
心春は、その手を優しく包んだ。
「殺そうか、僕が…」
「えっ?」
「それで、美月が救われるなら僕がする。」
「いらんよ。そんなんいらん」
俺は、首を横にふった。
「されたん、それだけやないんやな」
秋帆が、さっきの言葉で何かに気づいた。
「最後に、気持ち悪いって言うてもうたんや。あいつに…。そしたら、俺の首絞めて殺そうとしてきた。」
心春は、俺から目をそらした。
「誰かがトイレに入ってきた音でやめてくれた。でも、首絞められながら思ったんや。解放されんのやったら、かまわへんかって」
そう言った俺の顔を秋帆が覗き込んだ。
「なんで、一人で抱え込むんや。そんな事されたって言ってくれたらよかったんやで」
「言えんかった。二人に気持ち悪いって思われたくなかってん。」
心春の、手が震えてる。
「心春、大丈夫?」
「大丈夫じゃない。そいつの気持ちも僕は、わかる。でも、そいつを殺りたくなった自分が怖くなった。」
「心春、俺のためにそんなん考えんでええから」
俺は、心春の頭を撫でる。
「だって、首絞めて殺そうとしたんだよ。大好きな美月が、いなくなってたら生きてなどいけなかったよ。あー」
心春は、声を出して泣いてる。
「20年前の話やから、気にすんなよ。」俺は、心春を抱きしめた。
心春は、泣いていた。
何故だろう
二人といるとあの頃にもどれて、その日々が、嫌なものじゃなかったのを感じる。
「これからは、ずっと一緒や」
一番手が長くて、身長も高い秋帆が、俺と心春をギュッーって抱きしめた。
どれくらい三人で、そうしてたかな
泣き止んだのを確認して、秋帆が離れた。
「美月は、姉弟は姉ちゃんだけか?」
「ううん。双子の姉ちゃんがいた。名前は、虎太朗(こたろう)」
「姉ちゃんの名前が、虎太朗?」
「うん、おとんが出生届間違ってだした。」
二人は、驚いて俺をみる。
「でも、中学では双子の姉ちゃんなんかいたか?」
「おらんよ、死んだから」
「えっ?いつ」
「小学校卒業して、中学にあがる前に事故で死んだ。」
二人が、俺を黙って見つめてる。
「姉ちゃんが死んだのは、今日やわ」
「えっ?帰らんでええんか?」
「ええねん。おかんもママ友と遊んでる。」
そう言って、俺はワインを飲んだ。
「なんで、亡くなったか聞いてええか?」
「俺は、事故やと思い込もうとしてたんやけど。おかんとおとんは、自殺やって話してんの聞いた。」
「自殺だったの?」
「名前が、嫌いやったんはずっとしっとたんやけど。家の中では、こっちゃんや姉ちゃんやったのに何で死んだんやろか」
「美月にとっては、一番の理解者やったんやろ?」
そう言って秋帆は、頭を撫でる。
「うん。だって、双子やで!姉ちゃんは、何も話さんでも全部わかってくれた。それが、めちゃくちゃ楽やった。」
「そうだよね。何で亡くなったのかな」
「事故やって思ってるけど、おかんはずっと自殺や言うねん。でも、自殺やって思ったら俺は生きてかれへん。だって、姉ちゃんは俺の一番の理解者で俺も一番の理解者やと思ってるから。だから、おかんがその話してきたらいつも無視するねん。だって、姉ちゃんは俺が守るって約束したんや。物心ついてから、ずっと」
泣いてる俺を二人が、抱き締めてくれた。
体の中が、暖かくなってくる。
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