俺の王子様-3lover-

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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おかんとランチ

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「よく寝たよ。」

そう言って、心春が起きてきた。

「おはよう」

「おはよう」

そう言って、俺の隣のソファーに座った。

「今、何時?」

「9時」

そう言って、秋帆が心春にもコーヒーを渡す。

「俺、おかんと11時半に待ち合わせしとるから。」

「うん。」

俺は、コーヒーを飲む。

「一週間以内に、お隣さんに行くからね。」

そう言って心春が、笑った。

「そんな早くこれるん?」

「いけるで、俺等、荷物少ないし」

「引っ越したら、連絡するから」

そう言って、連絡先を交換した。

「コーヒー、めっちゃうまい。」

「でしょ?秋帆がいれるコーヒーはすごく美味しいんだよ。」

「そうなんやね。ホンマに、うまいわ」

そう言って、コーヒーを飲んだ。

「これからは、幸せになろうね。美月」

「うん」

「そうやな」

そう言って心春と秋帆は、俺の頭を撫でてくれる。

俺、王子様みたいなヒーローと一緒にいる。

コーヒー飲み終わった俺に秋帆が、「スーツ着替えて行ったり、お母さん待ってまうやろ」って笑った。

「そやな、行くわ」

「先に、顔洗う」

そう言って、心春が洗面所に連れてきてくれた。

顔を洗った。

「シャワー浴びなくてよかった?」

「1日ぐらい、ええよ。」

「じゃあ」

心春が、髪の毛にヘアクリームをつけてくれた。

めちゃくちゃいい匂いがする。

「これで、バッチリやね」

そう言って笑った。

俺は、リビングに戻ってスーツに着替えた。

「カッター洗ってくれたん?」

「ああ、アイロンもあてといた」

そう言って、秋帆が笑った。

「ありがとう」

俺は、スーツに着替えた。

二人といると時間が、過ぎるのはあっという間だった。

「ほんなら、行くわ」

「じゃあね」

「気をつけや、じゃあな」

そう言って、俺は二人の家を後にした。

おかんと待ち合わせの駅にやってきた。
11時20分にはなってた。

「みっくん、早いな」

おかんが、走ってきた。

「お土産、ヤバいな」

「いっぱい、もろてん。」

「持ったるわ、重いやろ」

「ありがとう」

俺は、おかんと並んで歩いた。

「駅のロッカーで、預けよか」

「なんで?」

「みっくんと行きたいとこあんねん」

そう言われて駅のロッカーに荷物を預けた。

「タクシー乗るで」

おかんに言われてタクシーに乗る。

しばらく走ったら、お洒落なレストランについた。

「どこ、ここ?」

「お父ちゃんが、お母ちゃんにプロポーズした店」

そう言って入った。

おかんは、勝手にランチを頼んだ。

「みっくんのその姿見たらお父ちゃん思い出すわ」

ニコニコ嬉しそうにしてる。

「よかったな。」

俺も、なんか嬉しいわ。

「みっくん、ヒーローにおうて、つきもんとれたんやな」

おかんが、笑(わろ)てる。

「つきもんってなんやねん」

「明日にでも死ぬか殺るかって顔しとったで。」

おかんは、ニコニコ笑てる。

「なんやねん、それ」

ランチが、運ばれてきた。

「みっくん、デザート食べる時にお願い聞いてくれへん?」

「お願いって何?」

「明美さん、俺と結婚してくれませんか?ってゆうてーな。」

「なんでやねん。」

「ええやんか、減るもんやないし」

「35歳の男が、63歳のおばはんにそんなんゆわんわ」

「なんやの、酷いわ」

そう言いながら、おかんはご飯を食べてる。

途中から、泣きながら食べだした。

「こっちゃんの一周忌の5日前に、お母ちゃん、お父ちゃんとここのランチ食べにきたんよ。これ、食べて。二人で笑ったわ。」

そう言って泣いてる。

知らんかった。

それなら、しゃーないな。

食べ終わった皿が下げられて、ショートケーキとコーヒーが運ばれてきた。

こっちゃんの大好物やんけ。

俺まで泣きそうなる。

ショートケーキは、二度と家では出しません。おかんがあの日宣言したのを思い出した。

「一回しか言わんから、よく聞けよ」

ショートケーキ食べようとしたおかんが、俺をジッーと見る。

「明美さん、俺と結婚してくれませんか?」

そう言ったら、おかんの顔がパァーって明るくなった。

「嬉しいです。丈太郎さんと一緒にいれるなんて幸せやわ」って笑った。

「よかったな。」

俺は、おかんに笑って泣きながらショートケーキ食べた。

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