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美月の苛立ち
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美月は、灰原にまた近寄ってきた。
「まだ、殺れてない、どけ殺れてないんや」
俺は、灰原をかばった。
「なんで、庇うねん。どけや」
「心春、美月のお母さんとこいつ連れていけ。」
「わかった。」
そう言うと灰原は、この部屋の鍵を俺に渡した。
「はよ、行け」
俺は、美月を押さえつけた。
「離せ、離せ、離せ。まだ、殺れてない」
「はよ、行け」
「わかってる。お母さん手伝って下さい。」
そう言って、美月のお母さんと心春が灰原を連れてく。
「やめろ、まだ殺れてない殺ろ。あいつだけやない、まだ殺れてない」
「美月」俺は、美月の頬を殴りつけた。
「あー、ああー」
美月が、泣き出した。
あいつが、そこまで殴られてないのに美月の手が血だらけやったんわ。
壁や、床を殴ってたからやとわかった。
「ごめん」
俺は、馬乗りになって押さえつけてたのをやめた。
「美月の姉ちゃん、同じことされてたんか?」
俺の言葉に美月が、俺を見た。
「手紙とメモ、見せられた。美月のお母さんに…心春やお母さんが気づいてるかは知らんけど。俺は、あの日の美月が浮かんできた。」
美月は、ポロポロと泣き出した。
「秋帆に話したやろ?あの日のこっちゃんとの話」
「うん。」
「昨日、灰原から電話がきた。同窓会の紙から番号を知ったって、明日きてくれんかったら奈美姉ちゃんの息子がどうなるかな?って言われた。それで、こっちゃんの事で伝えたい事があるって」
「それで、一人できたんやな」
「うん。こっちゃんあの日俺がこっちゃんに帰れって言うた日にあいつ等に会いに行ったって」
「そうか」
「佐々木は、こっちゃんがずっと好きやったってあいつ等は帰らされてこっちゃんと佐々木だけになった。」
「うん」
「なんで、止めてくれんかったんやって言ったら怖かったからできるわけないやんって」
「うん」
「こっちゃんが、自分自身を殺した日。佐々木は、灰原達にこっちゃんが自分を受け入れてくれてんって喜んで笑ってたって」
「クズが」
俺は、床を殴り付けた。
「殺りたい、佐々木を殺ってしまいたい」
「そうやな。でも、姉ちゃんは美月の幸せしか願ってへんかったで」
俺の言葉にポロポロと美月は、泣いた。
「なんでや、そんな奴は生きてて、こっちゃんは何でしななアカンかったんや」
「そやな、酷いよな」
「なんでなん?なんで、俺を許してくれへんの?なんで、あの日々から解放してくれへんの?」
俺は、美月を抱き締めた。
「なんで、こっちゃんはおらんの?なんで、俺だけ生きてんの?なんで、俺を連れてってくれんかったん?」
姉ちゃんが死んだ時の、美月の言葉が溢(あふ)れてる。
俺は、美月を抱き締める事しかできんかった。
「なんで、こっちゃん家に帰らんかったん?なんで、一人であいつ等に会いにいったん?俺は、こっちゃんに守られてばっかりで、こっちゃんを守れんかった。」
美月は、俺にしがみついて泣いてる。
「こっちゃんにあの日ごめんねって言えんかった。口も聞かんかった。こっちゃんを抱き締めてあげたらよかった。そしたら、こっちゃんは汚いって思わんかったかもしれんのに」
美月は、子供みたいに泣いてる。
あの日、謝れなかった思いは美月の中で石のように固まっている。
幸せになってはいけないと思っているようだった。
いつか、その石がなくなる日がくるのだろうか?
今日、あいつに言われた言葉でさらに石が積み上げられた気がする。
助けられなかった気持ちに押し潰されて美月がいなくなってしまいそうな気がした。
「美月、生きててな。俺、毎日でも美月の傍にいるから…。働かんでもいいで、見える所におってや」
俺の言葉に美月は、ワンワン泣いた。
泣いて、泣いて、泣き疲れて寝てしまった。
俺は、美月を横にさせた。
カーディガン脱いで、かけてあげた。
手当てするの買ってきたろかな。
一人で残していいんかな?
俺は、ガラスの破片から画面が割れまくったスマホを取り出した。
コンビニ、検索
「まだ、殺れてない、どけ殺れてないんや」
俺は、灰原をかばった。
「なんで、庇うねん。どけや」
「心春、美月のお母さんとこいつ連れていけ。」
「わかった。」
そう言うと灰原は、この部屋の鍵を俺に渡した。
「はよ、行け」
俺は、美月を押さえつけた。
「離せ、離せ、離せ。まだ、殺れてない」
「はよ、行け」
「わかってる。お母さん手伝って下さい。」
そう言って、美月のお母さんと心春が灰原を連れてく。
「やめろ、まだ殺れてない殺ろ。あいつだけやない、まだ殺れてない」
「美月」俺は、美月の頬を殴りつけた。
「あー、ああー」
美月が、泣き出した。
あいつが、そこまで殴られてないのに美月の手が血だらけやったんわ。
壁や、床を殴ってたからやとわかった。
「ごめん」
俺は、馬乗りになって押さえつけてたのをやめた。
「美月の姉ちゃん、同じことされてたんか?」
俺の言葉に美月が、俺を見た。
「手紙とメモ、見せられた。美月のお母さんに…心春やお母さんが気づいてるかは知らんけど。俺は、あの日の美月が浮かんできた。」
美月は、ポロポロと泣き出した。
「秋帆に話したやろ?あの日のこっちゃんとの話」
「うん。」
「昨日、灰原から電話がきた。同窓会の紙から番号を知ったって、明日きてくれんかったら奈美姉ちゃんの息子がどうなるかな?って言われた。それで、こっちゃんの事で伝えたい事があるって」
「それで、一人できたんやな」
「うん。こっちゃんあの日俺がこっちゃんに帰れって言うた日にあいつ等に会いに行ったって」
「そうか」
「佐々木は、こっちゃんがずっと好きやったってあいつ等は帰らされてこっちゃんと佐々木だけになった。」
「うん」
「なんで、止めてくれんかったんやって言ったら怖かったからできるわけないやんって」
「うん」
「こっちゃんが、自分自身を殺した日。佐々木は、灰原達にこっちゃんが自分を受け入れてくれてんって喜んで笑ってたって」
「クズが」
俺は、床を殴り付けた。
「殺りたい、佐々木を殺ってしまいたい」
「そうやな。でも、姉ちゃんは美月の幸せしか願ってへんかったで」
俺の言葉にポロポロと美月は、泣いた。
「なんでや、そんな奴は生きてて、こっちゃんは何でしななアカンかったんや」
「そやな、酷いよな」
「なんでなん?なんで、俺を許してくれへんの?なんで、あの日々から解放してくれへんの?」
俺は、美月を抱き締めた。
「なんで、こっちゃんはおらんの?なんで、俺だけ生きてんの?なんで、俺を連れてってくれんかったん?」
姉ちゃんが死んだ時の、美月の言葉が溢(あふ)れてる。
俺は、美月を抱き締める事しかできんかった。
「なんで、こっちゃん家に帰らんかったん?なんで、一人であいつ等に会いにいったん?俺は、こっちゃんに守られてばっかりで、こっちゃんを守れんかった。」
美月は、俺にしがみついて泣いてる。
「こっちゃんにあの日ごめんねって言えんかった。口も聞かんかった。こっちゃんを抱き締めてあげたらよかった。そしたら、こっちゃんは汚いって思わんかったかもしれんのに」
美月は、子供みたいに泣いてる。
あの日、謝れなかった思いは美月の中で石のように固まっている。
幸せになってはいけないと思っているようだった。
いつか、その石がなくなる日がくるのだろうか?
今日、あいつに言われた言葉でさらに石が積み上げられた気がする。
助けられなかった気持ちに押し潰されて美月がいなくなってしまいそうな気がした。
「美月、生きててな。俺、毎日でも美月の傍にいるから…。働かんでもいいで、見える所におってや」
俺の言葉に美月は、ワンワン泣いた。
泣いて、泣いて、泣き疲れて寝てしまった。
俺は、美月を横にさせた。
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手当てするの買ってきたろかな。
一人で残していいんかな?
俺は、ガラスの破片から画面が割れまくったスマホを取り出した。
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