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引き金
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コーヒーを飲みながら、三人で話す。
的井「触れることをしないってのは、無理だよな。」
れん「そうですね。でも、前に沙織や向島の言葉を話してからは拜島さんは僕にキスや抱き締めてくる行為をしてこなくなったから…。拜島さんの体が阻止してる気がしてます。」
的井「そういう事か…。」
灰谷「触れたくても、触れると記憶が甦るから出来ないのですね」
れん「僕はいいんですよ。手を繋いだり、頭を撫でたり、そんな事出来ますから」
灰谷「でも、宮守君だって、辛い時、悲しい時、誰かに抱き締めてもらいたくなるでしょ?」
れん「大丈夫ですよ」
灰谷「一人で抱え込まないで。その為の私達ではないですか?」
灰谷さんの言葉に涙が流れてくる。
的井「そうそう。みんなが、守るよ。」的井さんが、頭を撫でてくれる。
灰谷「15歳の頃の拜島さんを見つけにいかないといけませんね。」
的井「それって、向島の家が用意したとこに行くのか?」
灰谷「今の家に全てあるとは思えないのですよね。」
的井「まだ、契約してる?拜島さん」
灰谷「社長に確認してみます。」
れん「イチゴのケーキの作り方もわかりますかね?」
灰谷「レシピですね。あるかもしれません。」
的井「行くなら、手伝うよ。萩原さんにも声かける。」
灰谷「そうですね、人数はいりますね。」
れん「15歳の頃からやり直すって事?」
灰谷「やり直させてあげたいですが、それは無理でしょうから…。引き金になるものを一つでもなくす為に見つけにいきましょう。」
れん「そうですよね。」
的井「坊っちゃんに出会わない拜島さんを作れたら一番いいんだけどな。」
そう言って的井さんは、考える。
向島に会わない拜島さん…。
れん「的井さん、それいい考えですね。」
的井「どういうこと?」
れん「記憶が戻っても壊れない為には、向島と出会わない拜島さんの思い出がいるかもしれないです。」
灰谷「拜島さんの記憶を上書きするんですね。」
れん「出来ればやってみたいです。」
的井「出来るか出来ないかじゃなくて、やってみよう。うまくいったら記憶を取り戻しても大丈夫かもしれないよな」
灰谷「拜島さんは、一人で坊っちゃんと向き合ってきました。そこを変えれたら一番いいのかもしれませんね。」
的井「坊っちゃんと宮守君達に起きた出来事をみんなで共有する事は可能かな?言いたくない事は、別として」
れん「言える範囲でいいなら、構いませんよ。」
灰谷「じゃあ、全てを片付けたらみんなに今までの事を話しましょうか」
れん「はい。」
灰谷さんと的井さんは、コーヒーを飲み干した。
的井「タクシーかけてくる。」そう言って的井さんは、電話してる。
れん「灰谷さん、いつもありがとう」
灰谷「いえ、私は何もしてませんよ。」
れん「僕ね、灰谷さんを見てるとあの頃の拜島さんを感じられるんだよ!」
灰谷「似ていますか?」
れん「誰よりも似てますよ。」
灰谷「よかったです。」
灰谷さんは、そう言ってから僕を抱き締めてくれた。
灰谷「私に拜島さんを感じれるなら、辛いとき、悲しいとき、私が宮守君を抱き締めてあげますよ。」
涙が、込み上げてきた。
(れん、愛してるよ)あの日の拜島さんの声が聞こえた気がした。
れん「ありがとう、灰谷さん」
そういうと灰谷さんは、僕から離れた。
的井「帰りましょうか」
灰谷「そうですね。」
れん「明日、またお店で」
的井「餃子特訓な、じゃあな」
灰谷「おやすみなさい」
れん「おやすみなさい」
灰谷さんと的井さんが、帰っていった。
僕は、洗面所に行って顔を洗って歯を磨いた。
パジャマに着替えて、拜島さんの部屋に行く。
寝るのは、やっぱり一緒がいい。
ベッドに寝転がる。
拜島さんは、スヤスヤ寝てる。
このままでいいよ。
大好きだよ、拜島さん。
的井「触れることをしないってのは、無理だよな。」
れん「そうですね。でも、前に沙織や向島の言葉を話してからは拜島さんは僕にキスや抱き締めてくる行為をしてこなくなったから…。拜島さんの体が阻止してる気がしてます。」
的井「そういう事か…。」
灰谷「触れたくても、触れると記憶が甦るから出来ないのですね」
れん「僕はいいんですよ。手を繋いだり、頭を撫でたり、そんな事出来ますから」
灰谷「でも、宮守君だって、辛い時、悲しい時、誰かに抱き締めてもらいたくなるでしょ?」
れん「大丈夫ですよ」
灰谷「一人で抱え込まないで。その為の私達ではないですか?」
灰谷さんの言葉に涙が流れてくる。
的井「そうそう。みんなが、守るよ。」的井さんが、頭を撫でてくれる。
灰谷「15歳の頃の拜島さんを見つけにいかないといけませんね。」
的井「それって、向島の家が用意したとこに行くのか?」
灰谷「今の家に全てあるとは思えないのですよね。」
的井「まだ、契約してる?拜島さん」
灰谷「社長に確認してみます。」
れん「イチゴのケーキの作り方もわかりますかね?」
灰谷「レシピですね。あるかもしれません。」
的井「行くなら、手伝うよ。萩原さんにも声かける。」
灰谷「そうですね、人数はいりますね。」
れん「15歳の頃からやり直すって事?」
灰谷「やり直させてあげたいですが、それは無理でしょうから…。引き金になるものを一つでもなくす為に見つけにいきましょう。」
れん「そうですよね。」
的井「坊っちゃんに出会わない拜島さんを作れたら一番いいんだけどな。」
そう言って的井さんは、考える。
向島に会わない拜島さん…。
れん「的井さん、それいい考えですね。」
的井「どういうこと?」
れん「記憶が戻っても壊れない為には、向島と出会わない拜島さんの思い出がいるかもしれないです。」
灰谷「拜島さんの記憶を上書きするんですね。」
れん「出来ればやってみたいです。」
的井「出来るか出来ないかじゃなくて、やってみよう。うまくいったら記憶を取り戻しても大丈夫かもしれないよな」
灰谷「拜島さんは、一人で坊っちゃんと向き合ってきました。そこを変えれたら一番いいのかもしれませんね。」
的井「坊っちゃんと宮守君達に起きた出来事をみんなで共有する事は可能かな?言いたくない事は、別として」
れん「言える範囲でいいなら、構いませんよ。」
灰谷「じゃあ、全てを片付けたらみんなに今までの事を話しましょうか」
れん「はい。」
灰谷さんと的井さんは、コーヒーを飲み干した。
的井「タクシーかけてくる。」そう言って的井さんは、電話してる。
れん「灰谷さん、いつもありがとう」
灰谷「いえ、私は何もしてませんよ。」
れん「僕ね、灰谷さんを見てるとあの頃の拜島さんを感じられるんだよ!」
灰谷「似ていますか?」
れん「誰よりも似てますよ。」
灰谷「よかったです。」
灰谷さんは、そう言ってから僕を抱き締めてくれた。
灰谷「私に拜島さんを感じれるなら、辛いとき、悲しいとき、私が宮守君を抱き締めてあげますよ。」
涙が、込み上げてきた。
(れん、愛してるよ)あの日の拜島さんの声が聞こえた気がした。
れん「ありがとう、灰谷さん」
そういうと灰谷さんは、僕から離れた。
的井「帰りましょうか」
灰谷「そうですね。」
れん「明日、またお店で」
的井「餃子特訓な、じゃあな」
灰谷「おやすみなさい」
れん「おやすみなさい」
灰谷さんと的井さんが、帰っていった。
僕は、洗面所に行って顔を洗って歯を磨いた。
パジャマに着替えて、拜島さんの部屋に行く。
寝るのは、やっぱり一緒がいい。
ベッドに寝転がる。
拜島さんは、スヤスヤ寝てる。
このままでいいよ。
大好きだよ、拜島さん。
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