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井田さんと二人
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「晩御飯、何にする?井田さん」
「真白でいいよ。」
「じゃあ、俺も千尋で。で、晩御飯何にする?」
「冷蔵庫見てみる」
「真白さんが、作ってくれるの?」
「これでも、弁当屋さんの店長ですよ」
「そうでしたね」
真白さんは、冷蔵庫を開けた。
「鶏肉あるじゃん。チキンステーキしましょう?」
「いいですね」
真白さんは、手際よく料理を作ってくれた。
「白ワイン飲みません?」
「いいですね」
テーブルにご飯を並べてくれた。
俺は、白ワインを持っていった。
「いただきます」
「どうぞ」
「めちゃくちゃ、うまいです」
俺の言葉に、真白さんは笑った。
「仕事、どうしてクビになったんですか?」
「あっ、辰己先輩にある動画をばら蒔かれまして。その中で、俺が暴力や襲ってるシーンがありましてね。それで、クビです。」
「そうですか、再就職は?」
「決まりません。どうやら、面接行く場所がわかったら動画を送りつけられているようです。」
「うちで、働きませんか?」
「えっ、悪いですよ」
「ちょうど、来週一人辞めるのでよかったら働きませんか?」
「いいのでしょうか?」
「いいですよ。私、店長だから、私で決めれるんですよ。だから、大丈夫です。」
「でも、動画がまたくるかもしれないです。」
「送られてきたら、私が対処しときますから、ね?」
「嫌いなのに、優しいですね。」
俺は、真白さんに笑いかけた。
「梨寿(りじゅ)を助けてくれたお礼だから」
「消えるって話し?」
「うん。付き合う前にね、梨寿(りじゅ)が、子供を欲しがっていてね。友達のsns見て、悲しい顔してね。それで、真白帰るねって言ったんだけど…。フラフラでね。抱き寄せた。消えちゃいそうな顔で泣いた。消えたいって言ったんだよ。子供が出来ない事に押し潰されていた。だから、私は抱き締める事しか出来なかった。何か、うまく話せなくてごめんね」
真白さんは、そう言って涙を拭っていた。
「ううん。言いたい事は、ちゃんと伝わってるから。由紀斗も梨寿(りじゅ)さんも、二人ぼっちの檻の中にいたって言ってたな。」
「やっぱり、そうなんだね。話さなくても、そんな気がしていた。」
「でもさ、今は俺達もその檻に一緒に入ってると思うよ」
「うん」
「まだ、子供に縛られてる所はあると思うんだ。でも、このシェアハウスから前に進んでいけたらいいって思ってるんだけど…。ダメかな?」
「ううん、いいと思うよ。」
「だよな」
俺は、真白さんに笑ってワインを飲んだ。
ここから、みんなで幸せになればいい。
「あのさー。真白さんは、昔から女性が好きだったの?」
「うん、好きだったよ。そっちも?」
「ああ、男が好きだった。でも、スゲー好きだったやつに傷つけられて。辰己先輩に、両方いける体にされた。」
「それで、どっちもいけるのか。酷い事言ってごめん。」
「全然、いいよ。俺が、両方いけるのは事実だから」
「でも、その人酷いね。」
「まあ、俺も断りきれなかったからね。いつ、動画晒されるかわかんなくてさ。」
「今は、縁切れたの?」
「切れたよ。会社辞めたから、関係ないしね」
「それなら、よかったね」
「ありがとう」
俺は、ワインを飲む。
「どうぞ」
真白さんについであげる。
「千尋さんはさ、梨寿(りじゅ)の事、正直どう思ってる?」
「正直?」
「うん。梨寿(りじゅ)は、足悪いの気にしてるからさ」
「足かぁー。気にならないな。梨寿(りじゅ)さんは、信じられないぐらい魅力的だよ。足なんか気にならないくらい。」
「でしょ?私も、面接に来た時気にならなかったもん。なんて言っても、顔面偏差値高いよね」
「確かに、そうかも。それだけじゃなくて、漂う雰囲気もすごいよね」
「うん。だから、仕事場ですごい気に入られてる。」
そう言いながら、真白さんはニコニコ笑う。
「好きなんだね、梨寿(りじゅ)さんの事が本当に」
「好きだよ。ううん、そんな言葉じゃ足りないよ」
「わかる、俺もそうだから」
「今日は、嫌な思いして帰ってくるんだろうね」
「だろうな…」
「優しくしてあげたい」
「わかる」
俺と真白さんは、そう言いながらワインを飲んでいた。
「真白でいいよ。」
「じゃあ、俺も千尋で。で、晩御飯何にする?」
「冷蔵庫見てみる」
「真白さんが、作ってくれるの?」
「これでも、弁当屋さんの店長ですよ」
「そうでしたね」
真白さんは、冷蔵庫を開けた。
「鶏肉あるじゃん。チキンステーキしましょう?」
「いいですね」
真白さんは、手際よく料理を作ってくれた。
「白ワイン飲みません?」
「いいですね」
テーブルにご飯を並べてくれた。
俺は、白ワインを持っていった。
「いただきます」
「どうぞ」
「めちゃくちゃ、うまいです」
俺の言葉に、真白さんは笑った。
「仕事、どうしてクビになったんですか?」
「あっ、辰己先輩にある動画をばら蒔かれまして。その中で、俺が暴力や襲ってるシーンがありましてね。それで、クビです。」
「そうですか、再就職は?」
「決まりません。どうやら、面接行く場所がわかったら動画を送りつけられているようです。」
「うちで、働きませんか?」
「えっ、悪いですよ」
「ちょうど、来週一人辞めるのでよかったら働きませんか?」
「いいのでしょうか?」
「いいですよ。私、店長だから、私で決めれるんですよ。だから、大丈夫です。」
「でも、動画がまたくるかもしれないです。」
「送られてきたら、私が対処しときますから、ね?」
「嫌いなのに、優しいですね。」
俺は、真白さんに笑いかけた。
「梨寿(りじゅ)を助けてくれたお礼だから」
「消えるって話し?」
「うん。付き合う前にね、梨寿(りじゅ)が、子供を欲しがっていてね。友達のsns見て、悲しい顔してね。それで、真白帰るねって言ったんだけど…。フラフラでね。抱き寄せた。消えちゃいそうな顔で泣いた。消えたいって言ったんだよ。子供が出来ない事に押し潰されていた。だから、私は抱き締める事しか出来なかった。何か、うまく話せなくてごめんね」
真白さんは、そう言って涙を拭っていた。
「ううん。言いたい事は、ちゃんと伝わってるから。由紀斗も梨寿(りじゅ)さんも、二人ぼっちの檻の中にいたって言ってたな。」
「やっぱり、そうなんだね。話さなくても、そんな気がしていた。」
「でもさ、今は俺達もその檻に一緒に入ってると思うよ」
「うん」
「まだ、子供に縛られてる所はあると思うんだ。でも、このシェアハウスから前に進んでいけたらいいって思ってるんだけど…。ダメかな?」
「ううん、いいと思うよ。」
「だよな」
俺は、真白さんに笑ってワインを飲んだ。
ここから、みんなで幸せになればいい。
「あのさー。真白さんは、昔から女性が好きだったの?」
「うん、好きだったよ。そっちも?」
「ああ、男が好きだった。でも、スゲー好きだったやつに傷つけられて。辰己先輩に、両方いける体にされた。」
「それで、どっちもいけるのか。酷い事言ってごめん。」
「全然、いいよ。俺が、両方いけるのは事実だから」
「でも、その人酷いね。」
「まあ、俺も断りきれなかったからね。いつ、動画晒されるかわかんなくてさ。」
「今は、縁切れたの?」
「切れたよ。会社辞めたから、関係ないしね」
「それなら、よかったね」
「ありがとう」
俺は、ワインを飲む。
「どうぞ」
真白さんについであげる。
「千尋さんはさ、梨寿(りじゅ)の事、正直どう思ってる?」
「正直?」
「うん。梨寿(りじゅ)は、足悪いの気にしてるからさ」
「足かぁー。気にならないな。梨寿(りじゅ)さんは、信じられないぐらい魅力的だよ。足なんか気にならないくらい。」
「でしょ?私も、面接に来た時気にならなかったもん。なんて言っても、顔面偏差値高いよね」
「確かに、そうかも。それだけじゃなくて、漂う雰囲気もすごいよね」
「うん。だから、仕事場ですごい気に入られてる。」
そう言いながら、真白さんはニコニコ笑う。
「好きなんだね、梨寿(りじゅ)さんの事が本当に」
「好きだよ。ううん、そんな言葉じゃ足りないよ」
「わかる、俺もそうだから」
「今日は、嫌な思いして帰ってくるんだろうね」
「だろうな…」
「優しくしてあげたい」
「わかる」
俺と真白さんは、そう言いながらワインを飲んでいた。
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