満たされなかった心たちへ

三愛 紫月 (さんあい しづき)

文字の大きさ
1 / 1

僕に捧げる。

しおりを挟む
ずっと大事に抱え込んでいた荷物をようやくおろせたのは、今年のはじめだった。

なりたいもの、目指したい道、やりたいこと。

絡み合った複雑を、一つずつほどいていく作業をしたのは、今から三年前だった。

あれから、二度の冬を迎え。

今年の冬の朝は、ピーンと張りつめた空気が清々しい気持ちを呼び起こしてくれた。

昨年末から、一つずつやりたい事を叶えられている自分に驚いている。

着実に前に歩みを進め。
そんな自分に拍手を送りたい気分だ。

細く長く続けてきたなかで、何度も何度も完結させてきた。

指先のポチポチだけで、誰かと繋がって……。

感想に上がったり落ちたりした。

評価を気にしすぎて、何度も落ちて。
コンテストに応募しては落選し。

そんな繰り返しを経て、ようやくここまでやってきた。

もう辞めよう、もう書けないそんな時に送られてきたコメントに奮い立たされて書いた事が何度もある。



初めていただいたコメントは忘れられない。
初めていただいたエブリスタのスターギフトは忘れられない。
初めてエブリスタの特集に載れた事は忘れられない。
初めて小説家なろうで編集者の方の感想があたってもらった時は忘れられない。
カクヨムで初めて削除になるって言われて必死で修正した夜を忘れられない。
初めて物語を完成させた日を忘れられない。
アルファポリスで初めて読まれた日を忘れられない。

忘れられない出来事達は、絶望と暗闇の中を歩いていた私の道しるべのように光っていた!

それがあったから、今日まで書いてこれた。

頭の中をいっぱいにして、主人公が導いてくれる。

私の意思と連動するように、こうやって話を進めてと……。

そんな物語を読んでくれる人がどんどん増えていく。

私が思った形じゃなくても、受け取った誰かの形に変わっていく。

見方は様々で、解釈も様々だ。

正解は私が持っているけれど、誰かの答えも不正解ではない。

いろんな人がいるのだから、いろんな正解があっていいのだ。

書いた私として望む事は1つだけ、好きになってもらえたらそれでいい。


指先から繋がった先の未来に、私を応援してくれる人がいたら嬉しい。

私の物語を待ってくれている人がいたら嬉しい。

そんないつかが来ることを願いながら、今日も指先で物語を描こう。

自分自身の心を満たすために、誰かに好きになってもらえるように……。



何年も絶望と悲しみの中を生きていた。
満たされなかった心に教えてあげたい。
苦しんで泣いてばかりいた自分《きみ》に教えてあげたい。
一人でいれなくて、不安な日々ばかり送っていた自分《きみ》に言ってあげたい。



Web小説の世界は、優しい人が溢れていることを……。
君の作品を読んでくれる人がいるっ
てことを……。


だから、評価なんか気にしないで、数字なんか気にしないで。

君の書きたいものを書き続ければいい。
それが、君を満たすのだから。



今までの満たされない心達よ!
Happy Birthday。

今年の君は、去年よりもっとHAPPYになるのがわかる。

だって、今年の君は少しだけ満たされてきているから。

この先にある光をたどりながら今年も進んでいこう。

新しい誰かに出会うために……。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話

家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。 高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。 全く勝ち目がないこの恋。 潔く諦めることにした。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

さようなら、たったひとつの

あんど もあ
ファンタジー
メアリは、10年間婚約したディーゴから婚約解消される。 大人しく身を引いたメアリだが、ディーゴは翌日から寝込んでしまい…。

処理中です...