<完結>追放された。おじさま執事長は元SSS冒険者。新しい仕事先で波乱の人生を送る。

書くこと大好きな水銀党員

文字の大きさ
11 / 14
執事長の復讐

観察終幕

しおりを挟む

 国取り合戦は私達が勝った。国の悪いところを正直に言い。魔国傘下だけど……傘下になれば今より待遇が良くなる事を大体的に行った。


 冒険者主体の国家だったが衛兵主体により……執事長……バルバロスは英雄になって帰ってきたというちょっとあれなことで纏まった。


 他の国のSなんたら冒険者を寄越してたが。そういうのも辟易してた国民が追い出し。周りは敵国だが魔国の都市となった。


 そして………この激戦区に兵が駐屯する。


「よっ!! 女王陛下アモン~」

「側近……オオコ」


 側近の部隊が駐留することになった。


「執事長は?」

「会ってすぐそれ!?」

「もちろん!! これの御礼言ってないから……」


 頬を染めて首に四角い御守りをかけていた。どんな宝石よりも嬉しいらしく。大事にしているのだろう。すっごーくズルい。


「オオコさん。こんにちは」

「おお!! 執事長!! 活躍は聞いている。流石は執事長」

「お恥ずかしいです。そして……流石は側近……完敗しました。7日間でしたね」

「ああ……アモン。執事長を借りるぞ」

「えっ? な~に~!?」


 私はどういうことか聞く。どういうこと? どういうこと!?


「申し訳ありません。私がふがいないばかりに………」

「ククク。実はな賭け事をしていてな……私はアモンが国を取る。もしくは女王になるのが先と予言したんだ。執事長は先に婚約者を見つける方に信じて賭けていたな」

「はい……休暇中でも見つけると信じてましたよ」


 私はプルプル震える。


「無効じゃああああああ!! ワシのもんじゃあああああああ!!」

「アモン。魔王両陛下に援軍の功で執事長の件を貰ってる!! いやぁ~努力して報われるのいいわぁ~働きかいがある」


 オオコが国印を押された証明書をかざす。本物である。


「なかなか。側近殿は用意周到ですね……少し何を言い渡されるか不安です。7日間」

「なーに……無理は言いませんわ~」


 御守りをにぎりしめて甘い声で執事長の前に立つ。


「執事長……騎士として命ずる。恋人の振りを7日間頼みます」

「……ん?」

「だめじゃろおおおおおお!!」


 私は玉座から立ち。側近に詰め寄った。


「お前はああああ!! そんな事!! 執事長も困ってるし。執事長も断れよ」

「………わかりました」

「にやぁ……」

「7日間よろしくおねがいします」

「はいいいいいい!?」


 私は睨んだ。側近は………


「ひぐ……ひぐ………」


 泣き出した。


「知りませんでした。好意をお持ちだったとは………応える事は出来ませんが賭け事に負けた身……偉そうな事は言えません」


 私は……おじさまが笑顔で側近の頭を撫でるのを見た瞬間。なにも言えなくなる。


 憑き物が取れたような優しい笑みに見とれ……目を閉じてしょうがないと思うのだった。


「はぁ……しょうがない。執事長……7日間駐屯する故に準備があるだろう。側近について回れ」

「ありがとうございます。お嬢様」

「ありがとう。アモン女王」

「………7日後。オオコ……期待しとれよ。女王hは私だからな」

「怖い」ぎゅう


 オオコがおじさまの腕に抱き付く。


「……」ピクッ


 ヤバイ。殺したい。


「ふぅ。側近どの……姫様を苛めるのはそれぐらいにしてください。では行きます」


 執事長は銀時計を開けた。そして……空間を移動する準備をした。


「執事長……文字が……変わってる?」

「そうですね。命日とは別に別れの日を書きました……」


チッチッチッチッ


 銀時計の音が響き。二人は何処かへ転移したのだった。









チッチッチッチッチッチッチッチッカチッ


「そこに居るのは分かってます。そろそろ時間ですね」


 銀時計を閉じて。何もない路地裏に執事長は立っていた。僕は私は自分は笑顔で彼の前にでる。


「こんにちは。いい散歩日和ですね。バルバロスさん」


 僕は私は自分は彼に声をかける。主役にお願いしに。


「やぁやぁ~復讐かっこよかったです」

「それはどうも……名前は無いのでしたね」

「……いやー知ってるでしょう? そう言う能力もある」

「銀を崇拝し、色んな所で活動する変人しか……わかりません。その姿も偽りであり……性別も不明。見た目は女性に見えますがね」

「まぁ、合ってる合ってる」


 執事長はゆっくりと近付いてくる。銀時計を開けて。


チッチッチッチッ


「あと少しですね。20分」

「そう、それでお願いしに来た。期間延長を」

「お断りします。1月の中で10日だけの取材です」

「どうしても……ダメ?」


 この姿で可愛く言ってみる。鼻で笑われた。


「ダメです」

「……はぁ。しょうがない。完結としよう」

「そうです。これ以上、お嬢様やオオコ様を辱しめるのは許せません。危害を加えないと言うことでの契約です。すでに内面を見られている」

「そう言うもんだから……ごめんね」

「許しません。ですが……勝てないのも事実。いえ……勝とうと努力しましょうか?」


 こいつ……中々ヤバイね……危ない。


「はぁ~面白い人だったのに残念ね。これからあなたがどちらを選ぶかが見物だったのに」


 ヤレヤレと肩を落とす。


「それを流石に見世物にする気はございません」

「ん? ああ……」


 にやっと笑う。


「君は極力感情を見せなかった。だから好意を抱いてるのはキサラギさんしかわからなかった。そこでひとつ。質問いいかい?」


 執事長は銀時計を見た。


「あと1分どうぞ」

「オオコちゃんの好意は知っている。なら……アモンちゃんの好意の向けているのは知っているかい?」

「………残念ですが時間切れです」

「1分内じゃないか!?」

「残念。私は嘘をつかないとは言ってません」

「………ここで時間の嘘をつくのかい」

「では、さようなら」

「はぁ。さようなら」


 僕は私は自分はその劇場から消え失せる。残した映像に執事長はため息を吐く映像が写った。


「全く……契約違反です。忘れ物ですね」


チッチッカチ!!


ガシャアアアアアアアアアアアン


 全部壊されてしまった。あーあ。あのキャラ大好きだったのに。じゃぁ~他いきましょう。そう……いっぱい類似の世界があるのだから。









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます

黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

【完結】義姉上が悪役令嬢だと!?ふざけるな!姉を貶めたお前達を絶対に許さない!!

つくも茄子
ファンタジー
義姉は王家とこの国に殺された。 冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。 全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。 巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【死に役転生】悪役貴族の冤罪処刑エンドは嫌なので、ストーリーが始まる前に鍛えまくったら、やりすぎたようです。

いな@
ファンタジー
【第一章完結】映画の撮影中に死んだのか、開始五分で処刑されるキャラに転生してしまったけど死にたくなんてないし、原作主人公のメインヒロインになる幼馴染みも可愛いから渡したくないと冤罪を着せられる前に死亡フラグをへし折ることにします。 そこで転生特典スキルの『超越者』のお陰で色んなトラブルと悪名の原因となっていた問題を解決していくことになります。 【第二章】 原作の開始である学園への入学式当日、原作主人公との出会いから始まります。 原作とは違う流れに戸惑いながらも、大切な仲間たち(増えます)と共に沢山の困難に立ち向かい、解決していきます。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...