ゾッコントローラー

いちまる

文字の大きさ
上 下
2 / 2

2

しおりを挟む





「好きです付き合ってください」
今日もまた告られる

「私好きな人いるの」
今日もふる。
後ろを向いて終わり…のはずなのに今日は違った。
後ろから声がした


「なら先輩を振り向かせてみせます」
「…え。」


予想外だった。

「先輩」

「…はい?」

「覚悟しといてくださいね」

と含み笑いをした

なんなのよ。

これじゃ私が弄ばれてるじゃない






翌日、下駄箱で靴を履き替えていると何やら黄色い歓声(?)のようなものが聞こえてきた


一年の下駄箱を見ると昨日宣戦布告をしてきたあいつがいた。



女1「望くーん!今日一緒にお弁当食べない?」

  「ごめんな!俺好きな人できたから!」


あいつの名前は山下望。大阪から引っ越してきたらしくこっちではあまりみない関西弁だ
入学してはや3ヶ月同学年にはとどまらず全学年の女子を虜にしている。
私はああいう顔はタイプじゃない。どっちかというと私の幼馴染の方が好きな顔だったりする。



「っと、」
でもわたしと慎はそんな関係にはならない。
だって、男として見たことないもの。「ちょっと!」

「何?」


「何じゃないですよ!さっきからずっとよんでたのに…」

「ごめんね」


「昼休みそっちのクラス行くんで誰とも約束しないでくださいよ?」

「え、ちょっと!」
行ってしまった。



~教室~


「しーんー、今日一緒にご飯食べよー」

「なんだそれ笑毎日食べてますけど?」
こいつだけ私の本当の性格を知っている。

「なんか、一年の山下望っているじゃん?そいつが今日お昼食べるんで約束しないでって。キモいんだけど」

「こらこら、聞こえるぞ?笑でもなんでお前が誘われんの?」

「昨日告られたの。」

「はあ?!あいつに?返事は!?」

「いやうるさ。断ったに決まってんでしょ。」

「小声)ああよかった…    そうか。付き合えばよかったのに」

「いや、あれはタイプじゃない」

しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...