15 / 49
第十五話「私の『運命の番』」
◇◇◇
美しい銀髪の狼獣人は「エリオット」という名前らしい。
『王シン』で聞いたことのない名前だ。恐らく、私の行動がストーリーから外れているのだろう。
一緒に食事がしたいと言われたので、一人で食べるよりは楽しいかなと思い同意した。
お互いイチゴのスイーツやカレーなどの料理を取って、席に座る。
私はエリオットさんの言っていることが未だに信じられなくて、ある単語が頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
私と、今目の前に座っている人が『運命の番』……? 本当なの?
「エリオットって呼び捨てで呼んでくれると嬉しい。君の名前は?」
「わ、私は……アイリス」
「アイリス。……本当に出会えて嬉しいよ」
アイリスなんてどこにでもいる名前だから、家名さえ言わなければ大丈夫だろう。
実際に、私は外に出られなかったから殿下と一緒に歩いているところさえ学園以外で誰にも見られていない。
貴族以外の人には、私を見ても殿下の元婚約者だとはわからないはずだ。
エリオットが幸せそうに微笑む。
私は、『運命の番』というものがいまいち理解できなかった。
「本当に、私たちは『運命の番』なんですか?」
「そうだよ。朝、ここの外で並んでいるときから感じた。『運命の番』がこの中にいるって」
じゃあ、並んでいたときに感じていた匂いは、女性の香水じゃなくてエリオットからの匂いだったの!?
しかも、イチゴタルトを取ろうとしたときに感じた匂いだって……。
「この香りは、イチゴの香りじゃなかったんですね……」
「……ふっ」
エリオットが吹き出し、くく、と笑いを堪える。
「イチゴの香りじゃないよ。実際俺が近くにいると、香ってくるだろう?」
確かに、エリオットが目の前にいるとすごく落ち着く香りがしてくる。
ずっと一緒にいたいような、安心する匂い。
まさかこれが自分の『運命の番』から発するものだなんて、思わなかった。
「君は、イチゴが好きなの?」
「え?」
エリオットの視線が私の皿に移る。
私の皿にはイチゴタルト、ショートケーキ、イチゴゼリー、イチゴのシュークリーム、イチゴマカロン……などなど、イチゴだらけだ。
カレーやフライドポテトなどのセイボリーは盛られていない。
「その……甘いもの全般が好きなんです」
「俺も好きなんだ、甘いもの。今日は仕事が非番だったから来たんだよ。まさか『運命の番』に会えるなんて、思いもしなかった」
「私も……」
いざ『運命の番』と出会ってしまうと、緊張してしまって上手く話せない。
だって、殿下が私を捨てて『運命の番』と婚約したくらいなのだ。
それほどの強烈な人と出会ってしまうだなんて、予想していなかった。
会ってみたいと憧れてはいたけれど、思っていたのと違う気がする。
なんかこう、もっと……運命! この人がいないと私はダメになってしまう! というような依存的なものかと思っていたけれど……この人と一緒にいれば落ち着く、といったような『ふんわり』としたものだ。
――『運命の番』って、出会った瞬間運命! って感じるものなの?
――うーん……一説によると男性のほうが感じやすいと聞いたことがあります。
ルルアに聞いた話では、男性のほうが運命と感じるのは強い……。
『王シン』では、確かに男性からアプローチしていた。
『運命の番』に出会った男性は一生相手を離さないというように独占欲が強く、嫉妬深い。
相手に近寄ってきた男には牽制する。
天寿を全うするまで相手に愛を伝え、相手に尽くす……という設定だったはずだ。
……この人が?
「……っ!」
ぼわっと顔が熱くなって思わず俯いた。
ちらりとエリオットに視線を向けると、彼は大きく口を開けてイチゴのロールケーキを頬張っている。
艶やかな銀髪に、太陽で煌めく海のような蒼の瞳。
洋画に出てくる俳優のような高い鼻に、少し口角が上がっている唇。
背も高くて、手足がすらっと長い。
狼の耳は銀色で、整っている。
美しい顔立ちに狼の耳が生えた、モデルのような男性の獣人だった。
「獣人騎士団って知ってる?」
「いえ、何も」
ヴィーレイナ家では獣人の話は一切されなかった。
きっと私と殿下を婚約させるために、『運命の番』がいるかもしれない獣人という種族に興味を持たせないようにしていたのだろう。
「近衛騎士団とは違って、王都だけじゃなく、王国随所を護衛してるんだ。俺は王都と近隣の街の護衛を団長から任されてる。もちろん森に住む魔物の討伐もしてるよ」
「獣人のみの騎士団なのですか?」
「ああ。全員獣人だ」
なにそれ! ぜひとも見て見たいわ! そしてあわよくばモフモフさせてほしい!
「俺は獣人騎士団の副団長を勤めてる。一応騎士団長候補なんだ」
「え……! 団長!?」
「候補ってだけだよ。でもそのくらい鍛えてるから、君のことを絶対に守りたいと思ってる」
エリオットがにこりと笑う。
笑った顔がすごく美しくて、思わずドキリとしてしまう。
速い鼓動を押さえるためにイチゴゼリーを口にするけれど、美味しいとは思うのに、一人で食べるときより細かな味がいまいちわからなかった。
「俺はベスティエ街に住んでる。アイリスは?」
「あ……えっと……」
正直に言うべきか迷った結果、自分の素性は伏せて端的に話した。
両親に家を追い出され、新しい住居の手配もしていなかったから宿を転々としていること。
家にいたときに所持していたお金でカフェ巡りをしていること。
王都は家賃が高いから、王都に少し近い別の街で住居を探そうと思っていること。
大体のことを話したら、エリオットは「そうか……大変だったな」と悲しい面持ちで口にした。
しばらくエリオットが顎に手をあてて熟考したあと、私と視線を合わせる。
「アイリスが良ければでいいんだけど……俺の家に住まない?」
「えっ!?」
「俺の家、結構広くて。使ってない部屋もあるんだ。もちろん君に乱暴な真似なんてしたりしない。家賃も俺の家だから、払わなくていい。どう?」
「え……うーん……」
正直男の人と一緒に住むのは気が引けてしまう。
前世だって男の人と一緒に住んだ経験なんてないし、今世だって男性といったら殿下くらいとしか関わりがなかった。
一緒に住むなんて、殿下と結婚してからの話だったし……。
私が悩んでいたら、ふっとエリオットが笑った。
「異性と一緒に住むのは怖い?」
「そうですね。私、男性と一緒に住んだことがないので……」
「大丈夫だよ。同意がないのに襲ったりなんて、絶対しない。君を絶対大事にしたいと思ってるから」
同意がないのにって……私が同意したら襲うってこと!?
泳がせていた目をエリオットのほうに向ける。
真剣な眼差しでこちらを見つめていて、どうやら嘘は吐いていないようだ。
「それに……」
「……?」
「獣人騎士団として、この国のいろんなところを周ってる。辺境から王都の地まで、美味しいスイーツが食べられる店を知ってるよ」
なんですって!?
「一緒に住みます!」
私はガタッと立ち上がり、前のめりになって言った。
私はまだ王都すら知り尽くせていない。
辺境の地なんて何も知らない私にとって、エリオットの言葉は私の心を大いに動かした。
辺境にはどんなスイーツがあるのだろう……!
前世でなかったようなスイーツがあったらどうしよう!
妄想を膨らませている私の傍で、エリオットがこっそり「これは卑怯だったかな……」と呟いていたのは全く聞こえなかった。
美しい銀髪の狼獣人は「エリオット」という名前らしい。
『王シン』で聞いたことのない名前だ。恐らく、私の行動がストーリーから外れているのだろう。
一緒に食事がしたいと言われたので、一人で食べるよりは楽しいかなと思い同意した。
お互いイチゴのスイーツやカレーなどの料理を取って、席に座る。
私はエリオットさんの言っていることが未だに信じられなくて、ある単語が頭の中をぐるぐると駆け巡っていた。
私と、今目の前に座っている人が『運命の番』……? 本当なの?
「エリオットって呼び捨てで呼んでくれると嬉しい。君の名前は?」
「わ、私は……アイリス」
「アイリス。……本当に出会えて嬉しいよ」
アイリスなんてどこにでもいる名前だから、家名さえ言わなければ大丈夫だろう。
実際に、私は外に出られなかったから殿下と一緒に歩いているところさえ学園以外で誰にも見られていない。
貴族以外の人には、私を見ても殿下の元婚約者だとはわからないはずだ。
エリオットが幸せそうに微笑む。
私は、『運命の番』というものがいまいち理解できなかった。
「本当に、私たちは『運命の番』なんですか?」
「そうだよ。朝、ここの外で並んでいるときから感じた。『運命の番』がこの中にいるって」
じゃあ、並んでいたときに感じていた匂いは、女性の香水じゃなくてエリオットからの匂いだったの!?
しかも、イチゴタルトを取ろうとしたときに感じた匂いだって……。
「この香りは、イチゴの香りじゃなかったんですね……」
「……ふっ」
エリオットが吹き出し、くく、と笑いを堪える。
「イチゴの香りじゃないよ。実際俺が近くにいると、香ってくるだろう?」
確かに、エリオットが目の前にいるとすごく落ち着く香りがしてくる。
ずっと一緒にいたいような、安心する匂い。
まさかこれが自分の『運命の番』から発するものだなんて、思わなかった。
「君は、イチゴが好きなの?」
「え?」
エリオットの視線が私の皿に移る。
私の皿にはイチゴタルト、ショートケーキ、イチゴゼリー、イチゴのシュークリーム、イチゴマカロン……などなど、イチゴだらけだ。
カレーやフライドポテトなどのセイボリーは盛られていない。
「その……甘いもの全般が好きなんです」
「俺も好きなんだ、甘いもの。今日は仕事が非番だったから来たんだよ。まさか『運命の番』に会えるなんて、思いもしなかった」
「私も……」
いざ『運命の番』と出会ってしまうと、緊張してしまって上手く話せない。
だって、殿下が私を捨てて『運命の番』と婚約したくらいなのだ。
それほどの強烈な人と出会ってしまうだなんて、予想していなかった。
会ってみたいと憧れてはいたけれど、思っていたのと違う気がする。
なんかこう、もっと……運命! この人がいないと私はダメになってしまう! というような依存的なものかと思っていたけれど……この人と一緒にいれば落ち着く、といったような『ふんわり』としたものだ。
――『運命の番』って、出会った瞬間運命! って感じるものなの?
――うーん……一説によると男性のほうが感じやすいと聞いたことがあります。
ルルアに聞いた話では、男性のほうが運命と感じるのは強い……。
『王シン』では、確かに男性からアプローチしていた。
『運命の番』に出会った男性は一生相手を離さないというように独占欲が強く、嫉妬深い。
相手に近寄ってきた男には牽制する。
天寿を全うするまで相手に愛を伝え、相手に尽くす……という設定だったはずだ。
……この人が?
「……っ!」
ぼわっと顔が熱くなって思わず俯いた。
ちらりとエリオットに視線を向けると、彼は大きく口を開けてイチゴのロールケーキを頬張っている。
艶やかな銀髪に、太陽で煌めく海のような蒼の瞳。
洋画に出てくる俳優のような高い鼻に、少し口角が上がっている唇。
背も高くて、手足がすらっと長い。
狼の耳は銀色で、整っている。
美しい顔立ちに狼の耳が生えた、モデルのような男性の獣人だった。
「獣人騎士団って知ってる?」
「いえ、何も」
ヴィーレイナ家では獣人の話は一切されなかった。
きっと私と殿下を婚約させるために、『運命の番』がいるかもしれない獣人という種族に興味を持たせないようにしていたのだろう。
「近衛騎士団とは違って、王都だけじゃなく、王国随所を護衛してるんだ。俺は王都と近隣の街の護衛を団長から任されてる。もちろん森に住む魔物の討伐もしてるよ」
「獣人のみの騎士団なのですか?」
「ああ。全員獣人だ」
なにそれ! ぜひとも見て見たいわ! そしてあわよくばモフモフさせてほしい!
「俺は獣人騎士団の副団長を勤めてる。一応騎士団長候補なんだ」
「え……! 団長!?」
「候補ってだけだよ。でもそのくらい鍛えてるから、君のことを絶対に守りたいと思ってる」
エリオットがにこりと笑う。
笑った顔がすごく美しくて、思わずドキリとしてしまう。
速い鼓動を押さえるためにイチゴゼリーを口にするけれど、美味しいとは思うのに、一人で食べるときより細かな味がいまいちわからなかった。
「俺はベスティエ街に住んでる。アイリスは?」
「あ……えっと……」
正直に言うべきか迷った結果、自分の素性は伏せて端的に話した。
両親に家を追い出され、新しい住居の手配もしていなかったから宿を転々としていること。
家にいたときに所持していたお金でカフェ巡りをしていること。
王都は家賃が高いから、王都に少し近い別の街で住居を探そうと思っていること。
大体のことを話したら、エリオットは「そうか……大変だったな」と悲しい面持ちで口にした。
しばらくエリオットが顎に手をあてて熟考したあと、私と視線を合わせる。
「アイリスが良ければでいいんだけど……俺の家に住まない?」
「えっ!?」
「俺の家、結構広くて。使ってない部屋もあるんだ。もちろん君に乱暴な真似なんてしたりしない。家賃も俺の家だから、払わなくていい。どう?」
「え……うーん……」
正直男の人と一緒に住むのは気が引けてしまう。
前世だって男の人と一緒に住んだ経験なんてないし、今世だって男性といったら殿下くらいとしか関わりがなかった。
一緒に住むなんて、殿下と結婚してからの話だったし……。
私が悩んでいたら、ふっとエリオットが笑った。
「異性と一緒に住むのは怖い?」
「そうですね。私、男性と一緒に住んだことがないので……」
「大丈夫だよ。同意がないのに襲ったりなんて、絶対しない。君を絶対大事にしたいと思ってるから」
同意がないのにって……私が同意したら襲うってこと!?
泳がせていた目をエリオットのほうに向ける。
真剣な眼差しでこちらを見つめていて、どうやら嘘は吐いていないようだ。
「それに……」
「……?」
「獣人騎士団として、この国のいろんなところを周ってる。辺境から王都の地まで、美味しいスイーツが食べられる店を知ってるよ」
なんですって!?
「一緒に住みます!」
私はガタッと立ち上がり、前のめりになって言った。
私はまだ王都すら知り尽くせていない。
辺境の地なんて何も知らない私にとって、エリオットの言葉は私の心を大いに動かした。
辺境にはどんなスイーツがあるのだろう……!
前世でなかったようなスイーツがあったらどうしよう!
妄想を膨らませている私の傍で、エリオットがこっそり「これは卑怯だったかな……」と呟いていたのは全く聞こえなかった。
あなたにおすすめの小説
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
【完結】捨てられた悪役はきっと幸せになる
ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。
強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。
その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。
それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。
「ヴィヴィア、あなたを愛してます」
ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。
そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは?
愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。
※本作は、一般的な爽快ざまぁ・即溺愛を主軸とした作品ではありません。
また、人によっては元鞘に見える展開や、ヒーローが執着・独占欲強め(ヤンデレ寄り)と感じられる描写があります。
残酷な描写、精神的トラウマ描写を含みますので、苦手な方はご注意ください。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。