神月流

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第6魂

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血だるまの中意識を取り戻した勘九郎は、
自身の中に居た人格が多く減ったことを先ず
感じた。
大体、1つの体に1000人以上の命を詰め込んだのだ。拒絶反応が無いわけが無い。
此処に有る骸達は自分達が万能で有ることを疑わなかった。
実に愚かである。
失敗のなかにこそ真に学ぶべき事が有るのは、
恐らく小さい子供ですら知っているというのに。
そんな他愛もないことを考えながら、
この愚か者達が言っていたニンゲン擬きを探しに行こうと勘九郎は歩きだした。
彼等に会えば、話せればこの不快な気持ちを和らげることが出きるかもしれない。
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