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カリソメ擬似家族
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”その男”と出会ったのは、雨の日だった。
いつものように、酒浸りで帰宅した母親をいつものように介抱して、いつものように寝かしつけた。それが乱暴だと咎められて、いつものように叩かれた。この頃の母親は、もう何を言っても喚き散らすだけの肉塊だったから、彼女は出来るだけ大人しくしていた。声も発さず、表情も動かさず、じっと部屋の隅に蹲っていた。するとまた母親は薄気味が悪いとか何とかで、いつも彼女を閉め出してしまう。放置された彼女は、母の癇癪が治るまで待つために、家の近くの公園に足を向け、散歩することが日課だった。彼女の不遇を嘆いたのか、単に目にゴミでも入ったのか、空がしとしと泣き始めて、すぐにびしょ濡れになった。雨の音が可愛くて、自分に寄り添ってミャーミャー言う子猫みたいで、彼女は歌い出した。誰もいない公園で、天を仰いで、ただ歌っていた。そうしていれば、何も考えないでいられた。
近くに黒い車が停まって、中から男が一人降りてきた。背の高い、黒髪の、目を見張るような美貌の持ち主。幼い彼女でも、綺麗だと思った。彼の瑠璃の瞳は、母が以前貰い物だといって見せてくれた、楕円形のブローチによく似ていた。男は彼女に傘を差し掛けて、おもむろに尋ねた。
『君が……歌っていたのか?』
違う、と首を振った。実際には歌っていたのだが、何となく、認められなかったのだ。自分は自分の自由意志で、歌っていたわけではない。空が、彼女に歌を歌わせてくれたに過ぎなかった。雨の伴奏がなくては、リズムを取れなかったし、音程も掴めなかった。だが、子供の拙い語彙で説明するのは困難で、結局曖昧な反応しか返せなかった。
『……そうか』
要領を得ない彼女の言葉を、男は叱ったり殴ったりしなかった。端的に頷いて、再び質問をする。
『レッスンの経験は?』
『……え?』
『今まで、誰かに歌を習ったことはあるかということだ』
『……ないわ』
あるわけがなかった。子供の彼女にも、自身の家庭が貧しく劣悪であることぐらい、とっくに分かっていたから。歌のレッスンだなんて、金のかかりそうな行いを、母が許可するはずがない。フーゾクだか何だか知らないが、ドレスを着てキラキラに飾って出かける割に、稼ぎは少なく、それとてもすぐにタバコやら酒やらホストやら、正体不明のものに消えていく。酷い時はたまに家にやってくる、若い男の食費やパチンコ代にもなっていた。彼女も何度か危ない目に遭いかけたが、幸い、母のおかげで危機を免れることが出来ていた。女としての意識が強い母は、娘がライバルとなることを、非常に強く恐れているのだ。だから、彼女の家にくる男たちは皆、彼女には一ミリも興味がないことをアピールし続けなければならない。三食昼寝付き無償を得るためには、人一人を完全に意識の外に追い出すスキルを身に付ける必要があるなんて、男たちも大変だなーと彼女はぼんやり思っている。
『そうか』
ところどころ本題を逸脱しつつも、ポツポツと語ると、男はまた頷いて顎をさすった。テレビの中の探偵みたいな仕草だが、俳優のような見た目の彼がやると芝居臭くなくて、様になっている。
『君のご両親は、今どこに?』
『りょうしん?』
『ママと、パパだ。君の話には、ママしか出てこなかったが。パパはどこへ行った?』
『パパは……パパは、しんだって。ママが』
『死んだ?』
男の確認に、こっくりと首を振って応じる。
父親に関する話題は、我が家の中でも最も重大な禁句とされていた。理由は当然で、彼女という命は、強引な肉体関係の末に与えられたものだからだ。ただの客に押し倒され、妊娠させられた母は、それでも授かった子供を育てると決めた。貧しい生活でありながらも、理想の母親を演じるべく、懸命に努力を重ねてきた。
だが、願望だけがあっても、現実はどうにもならない。目減りする貯金と、比例して侘しくなる食卓。娘は夜な夜な泣きじゃくり、自分は睡眠もろくに取れずに疲弊していく。傍らを行き過ぎるのは、派手に着飾り金持ちの男の腕に絡まった、同年代の女たち。何故、自分はあの中にいないのだろう。何故、自分だけがこんな思いをしているのだろう。どうして、自分だけが。
母を襲うのは、激しい劣等感と、憎しみ。心を飲み込まれないようにするためには、分かりやすい敵が必要だった。中絶費用にも事欠く未成年を捕まえて、望まぬ妊娠をさせたろくでもない男、つまり父親だ。既に連絡も取れない相手だったが、だからこそ、格好の標的となった。父の話をする時の母は、まるで化け物のように、目を血走らせ周囲の物を手当たり次第に投げて破壊し尽くす、乱暴者と化した。そのあまりの剣幕に圧倒され、子供ながらにタブーの存在を知ったのである。以来、彼女の心の中で、父親という生き物は死んだことにされている。尤も、音信不通なのだから、真実死んでいる可能性もあるが。
『ふむ……で、ママは?』
『ママは、おうち。ねてる。と、おもう』
あるいは、彼女が隠した酒瓶を見つけ出して、飲んでいるかも知れない。少なくとも、不在の娘を探しに行ったりはしていないだろう。これまでも、そうだった。
『分かった。君、名前は?』
『なまえ……?』
『ないのか?』
『……わからない』
『いつもは何と呼ばれているんだ?』
『おい、とかおまえ、とか、それ』
深く、男が溜め息を吐いた。きっと、呆れているのだろう。異常な家庭に、軽蔑の気持ちでも抱いているのだろうか。想像すると訳もなく恥ずかしくなって、居た堪れなくなって、彼女は俯く。こんなことをしているから母にも疎まれるのだと分かっているのに、止められなかった。
彼女は、いつもこうだった。学校に通っても、近所の子供と交流しても、いつもどこか違うところを見抜かれて、除け者にされてしまう。それは母と、家庭とに由来する問題と分かったけれど、子供の彼女に改善する術はなかった。何度か自宅にジソウとやらが訪ねてきたこともあるが、母が烈火の如く怒る内、いつしか来なくなっていた。見捨てられたと思った。当たり前のことだ。金がないと文句を垂れるが、要らぬ博打や男には惜しげもなく大枚を叩く。現状が辛いと嘆く割に、改善しようとはしない。そんな女、誰が助けるというのだろう。愚かな母を冷静に眺めつつも、同時に彼女は、憐憫の情をも抱いていた。泥の中に飲み込まれるしかない可哀想な女を、無視しておけなかった。それに、どんな親であれ、実の母であることには変わりがないのだから。だから、ただ助けが来るのを待つしかなかった。ちゃんとした名前もない彼女に出来ることは、その程度だった。
『じゃあ、業報と名付けよう』
男の視線を恐れて、足元を見下ろしもじもじとしていた彼女の耳に、朗々とした声が飛び込んでくる。
『えっ……?』
驚いて、思わず顔を上げた。男は真剣な面持ちで、高そうなスーツが汚れるのも構わず、彼女の眼前に膝をつく。
『カルマとは、個人の意思と行為とが生み出す、結果の原因……私の協力者となる人物に、最も相応しい名だ』
それは、まるで生前から連れ添っていたかのように、しっくりと彼女の心に馴染んだ。単語の小難しい注釈は、微塵も頭に入らなかったけれど、彼女の耳には、存在しないはずの音が鳴り響いていたのである。己の人生が、新しく開ける音。輝かしい未来への道が、長々と伸びていく音が。
『君は適格だ、カルマ。破滅の歌声を持つ少女。我が歌姫。一緒に来てくれるかい?』
『わ、わかった……』
本音を言えば半分も分かっていなったが、もう本能で了承していた。彼女にとっては、これ以上ない幸福だったのだ。殴られることも叱られることもなく、話を聞いてもらえて、新しい名前までつけてもらった。男は自分が濡れるのも厭わず、彼女を雨から守ってくれた。こんなに綺麗で、誰からも好かれていそうな彼が、自分なんかに優しくしてくれた。その時点で、カルマの心は虜になっていたのである。彼に望まれるなら、どんなことだって頑張るつもりだった。無論男からしてみれば、獲物を捕らえたと実感する、まさにその瞬間に過ぎなかったのだが。
『私の名はメレフ。呼びたければ、パパとでも呼ぶがいい。好きにして構わない。今から君は、私の娘になるのだから』
メレフは躊躇なく彼女を抱え、すっくと立ち上がる。手からこぼれた傘が、音もなく地面に落ちた。気が付けば雨は止み、澄んだ薄い青空が、古ぼけた家々の頭上に晴れやかに広がっていた。
『えっ……むすめ?』
いきなりのことに彼女は戸惑い、ちっとも会話についていけなかった。メレフは気にすることなく、カルマを抱え直すと笑顔で宣言した。
『私と君とで、世界を作り変えよう、カルマ。共に歌を紡ぎ、地上の楽園を築き上げるのだ!真に才ある者だけが、等しく平和に暮らしていける、理想郷を!!』
それが、破滅の歌姫カルマの、華々しい誕生の日となった。
いつものように、酒浸りで帰宅した母親をいつものように介抱して、いつものように寝かしつけた。それが乱暴だと咎められて、いつものように叩かれた。この頃の母親は、もう何を言っても喚き散らすだけの肉塊だったから、彼女は出来るだけ大人しくしていた。声も発さず、表情も動かさず、じっと部屋の隅に蹲っていた。するとまた母親は薄気味が悪いとか何とかで、いつも彼女を閉め出してしまう。放置された彼女は、母の癇癪が治るまで待つために、家の近くの公園に足を向け、散歩することが日課だった。彼女の不遇を嘆いたのか、単に目にゴミでも入ったのか、空がしとしと泣き始めて、すぐにびしょ濡れになった。雨の音が可愛くて、自分に寄り添ってミャーミャー言う子猫みたいで、彼女は歌い出した。誰もいない公園で、天を仰いで、ただ歌っていた。そうしていれば、何も考えないでいられた。
近くに黒い車が停まって、中から男が一人降りてきた。背の高い、黒髪の、目を見張るような美貌の持ち主。幼い彼女でも、綺麗だと思った。彼の瑠璃の瞳は、母が以前貰い物だといって見せてくれた、楕円形のブローチによく似ていた。男は彼女に傘を差し掛けて、おもむろに尋ねた。
『君が……歌っていたのか?』
違う、と首を振った。実際には歌っていたのだが、何となく、認められなかったのだ。自分は自分の自由意志で、歌っていたわけではない。空が、彼女に歌を歌わせてくれたに過ぎなかった。雨の伴奏がなくては、リズムを取れなかったし、音程も掴めなかった。だが、子供の拙い語彙で説明するのは困難で、結局曖昧な反応しか返せなかった。
『……そうか』
要領を得ない彼女の言葉を、男は叱ったり殴ったりしなかった。端的に頷いて、再び質問をする。
『レッスンの経験は?』
『……え?』
『今まで、誰かに歌を習ったことはあるかということだ』
『……ないわ』
あるわけがなかった。子供の彼女にも、自身の家庭が貧しく劣悪であることぐらい、とっくに分かっていたから。歌のレッスンだなんて、金のかかりそうな行いを、母が許可するはずがない。フーゾクだか何だか知らないが、ドレスを着てキラキラに飾って出かける割に、稼ぎは少なく、それとてもすぐにタバコやら酒やらホストやら、正体不明のものに消えていく。酷い時はたまに家にやってくる、若い男の食費やパチンコ代にもなっていた。彼女も何度か危ない目に遭いかけたが、幸い、母のおかげで危機を免れることが出来ていた。女としての意識が強い母は、娘がライバルとなることを、非常に強く恐れているのだ。だから、彼女の家にくる男たちは皆、彼女には一ミリも興味がないことをアピールし続けなければならない。三食昼寝付き無償を得るためには、人一人を完全に意識の外に追い出すスキルを身に付ける必要があるなんて、男たちも大変だなーと彼女はぼんやり思っている。
『そうか』
ところどころ本題を逸脱しつつも、ポツポツと語ると、男はまた頷いて顎をさすった。テレビの中の探偵みたいな仕草だが、俳優のような見た目の彼がやると芝居臭くなくて、様になっている。
『君のご両親は、今どこに?』
『りょうしん?』
『ママと、パパだ。君の話には、ママしか出てこなかったが。パパはどこへ行った?』
『パパは……パパは、しんだって。ママが』
『死んだ?』
男の確認に、こっくりと首を振って応じる。
父親に関する話題は、我が家の中でも最も重大な禁句とされていた。理由は当然で、彼女という命は、強引な肉体関係の末に与えられたものだからだ。ただの客に押し倒され、妊娠させられた母は、それでも授かった子供を育てると決めた。貧しい生活でありながらも、理想の母親を演じるべく、懸命に努力を重ねてきた。
だが、願望だけがあっても、現実はどうにもならない。目減りする貯金と、比例して侘しくなる食卓。娘は夜な夜な泣きじゃくり、自分は睡眠もろくに取れずに疲弊していく。傍らを行き過ぎるのは、派手に着飾り金持ちの男の腕に絡まった、同年代の女たち。何故、自分はあの中にいないのだろう。何故、自分だけがこんな思いをしているのだろう。どうして、自分だけが。
母を襲うのは、激しい劣等感と、憎しみ。心を飲み込まれないようにするためには、分かりやすい敵が必要だった。中絶費用にも事欠く未成年を捕まえて、望まぬ妊娠をさせたろくでもない男、つまり父親だ。既に連絡も取れない相手だったが、だからこそ、格好の標的となった。父の話をする時の母は、まるで化け物のように、目を血走らせ周囲の物を手当たり次第に投げて破壊し尽くす、乱暴者と化した。そのあまりの剣幕に圧倒され、子供ながらにタブーの存在を知ったのである。以来、彼女の心の中で、父親という生き物は死んだことにされている。尤も、音信不通なのだから、真実死んでいる可能性もあるが。
『ふむ……で、ママは?』
『ママは、おうち。ねてる。と、おもう』
あるいは、彼女が隠した酒瓶を見つけ出して、飲んでいるかも知れない。少なくとも、不在の娘を探しに行ったりはしていないだろう。これまでも、そうだった。
『分かった。君、名前は?』
『なまえ……?』
『ないのか?』
『……わからない』
『いつもは何と呼ばれているんだ?』
『おい、とかおまえ、とか、それ』
深く、男が溜め息を吐いた。きっと、呆れているのだろう。異常な家庭に、軽蔑の気持ちでも抱いているのだろうか。想像すると訳もなく恥ずかしくなって、居た堪れなくなって、彼女は俯く。こんなことをしているから母にも疎まれるのだと分かっているのに、止められなかった。
彼女は、いつもこうだった。学校に通っても、近所の子供と交流しても、いつもどこか違うところを見抜かれて、除け者にされてしまう。それは母と、家庭とに由来する問題と分かったけれど、子供の彼女に改善する術はなかった。何度か自宅にジソウとやらが訪ねてきたこともあるが、母が烈火の如く怒る内、いつしか来なくなっていた。見捨てられたと思った。当たり前のことだ。金がないと文句を垂れるが、要らぬ博打や男には惜しげもなく大枚を叩く。現状が辛いと嘆く割に、改善しようとはしない。そんな女、誰が助けるというのだろう。愚かな母を冷静に眺めつつも、同時に彼女は、憐憫の情をも抱いていた。泥の中に飲み込まれるしかない可哀想な女を、無視しておけなかった。それに、どんな親であれ、実の母であることには変わりがないのだから。だから、ただ助けが来るのを待つしかなかった。ちゃんとした名前もない彼女に出来ることは、その程度だった。
『じゃあ、業報と名付けよう』
男の視線を恐れて、足元を見下ろしもじもじとしていた彼女の耳に、朗々とした声が飛び込んでくる。
『えっ……?』
驚いて、思わず顔を上げた。男は真剣な面持ちで、高そうなスーツが汚れるのも構わず、彼女の眼前に膝をつく。
『カルマとは、個人の意思と行為とが生み出す、結果の原因……私の協力者となる人物に、最も相応しい名だ』
それは、まるで生前から連れ添っていたかのように、しっくりと彼女の心に馴染んだ。単語の小難しい注釈は、微塵も頭に入らなかったけれど、彼女の耳には、存在しないはずの音が鳴り響いていたのである。己の人生が、新しく開ける音。輝かしい未来への道が、長々と伸びていく音が。
『君は適格だ、カルマ。破滅の歌声を持つ少女。我が歌姫。一緒に来てくれるかい?』
『わ、わかった……』
本音を言えば半分も分かっていなったが、もう本能で了承していた。彼女にとっては、これ以上ない幸福だったのだ。殴られることも叱られることもなく、話を聞いてもらえて、新しい名前までつけてもらった。男は自分が濡れるのも厭わず、彼女を雨から守ってくれた。こんなに綺麗で、誰からも好かれていそうな彼が、自分なんかに優しくしてくれた。その時点で、カルマの心は虜になっていたのである。彼に望まれるなら、どんなことだって頑張るつもりだった。無論男からしてみれば、獲物を捕らえたと実感する、まさにその瞬間に過ぎなかったのだが。
『私の名はメレフ。呼びたければ、パパとでも呼ぶがいい。好きにして構わない。今から君は、私の娘になるのだから』
メレフは躊躇なく彼女を抱え、すっくと立ち上がる。手からこぼれた傘が、音もなく地面に落ちた。気が付けば雨は止み、澄んだ薄い青空が、古ぼけた家々の頭上に晴れやかに広がっていた。
『えっ……むすめ?』
いきなりのことに彼女は戸惑い、ちっとも会話についていけなかった。メレフは気にすることなく、カルマを抱え直すと笑顔で宣言した。
『私と君とで、世界を作り変えよう、カルマ。共に歌を紡ぎ、地上の楽園を築き上げるのだ!真に才ある者だけが、等しく平和に暮らしていける、理想郷を!!』
それが、破滅の歌姫カルマの、華々しい誕生の日となった。
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