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絶対服従幼稚園 3話
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おばあさんから「魔法のお守り」を受け取った次の日。タクミは、いつもと何も変わらない様子で、幼稚園での時間を過ごしていた。クラスごとに集まって、歌をうたったり、工作をしたり。こうして午前中が穏やかに過ぎていくのも、いつものことだった。
そして、今日も給食が終わり、問題の時間がやってくる。ショウタが我が物顔でおもちゃを独占する、自由遊びの時間だ。
「ねぇ、一緒にお医者さんごっこやろ!」
「アハハ!」
園内に楽し気な声が響き渡る、いつもの昼下がり。タクミは、今日もお気に入りの救急車のおもちゃを確保し、部屋の一角で遊んでいた。だがそんな時間は、ショウタの大きな声によって終わりを告げた。
「おいタクミ!そのおもちゃは俺が遊ぶから、お前はあっちに行け!」
「ショ、ショウタくん…。」
言葉が先か手が先か、といったタイミングで、ショウタは躊躇なく救急車のおもちゃを取り上げ、ズンズンと教室の中央へと歩きはじめる。
「やめてよ、それ、僕が先に…。」
タクミは勇気を振り絞った言葉は、どうやらショウタの耳には届いていないらしい。タクミは、目にじんわりと涙を浮かべながら、父親のアドバイスを思い出していた。
「(お父さんのウソつき…僕、ちゃんとダメだよって言ってるのに、ショウタくんは聞いてくれないじゃないか…。)」
口を真一文字に結び、俯いたタクミは、ズボンのポケットに何かが入っているのに気づいた。そう、あのお守りだ。今日の朝、タクミは誰にも見つからないように、お守りをポケットに入れていたのだった。
「…このお守り…本物なのかな…。」
タクミは少し躊躇しながらも、昨日出会ったおばあさんの、優しい顔と声を思い出していた。そしてゆっくり目を閉じると、心の中でお守りに語り掛けた。
「(…お願いします…ショウタくんを、『ゼッタイフクジュウ』させてください…。)」
それから、タクミはカッと目を見開くと、遠ざかっていくショウタの背中に向って、精いっぱいの大きな声で声を掛けた。
「ショウタくん!その救急車のおもちゃ、僕が先に使ってたから、持って行っちゃダメだよ!」
「…。」
タクミの声がちゃんと聞こえたのか、ショウタはその場で立ち止まった。そして、そのまま動きを止め、その場に立ち尽くしてしまった。
「あの…ショウタくん…?」
動かなくなったショウタに、タクミが恐る恐る近づき、声をかける。それでも、ショウタは振り向かず、その視線は、ぼ~っと教室の壁を見つめていた。
そして、今日も給食が終わり、問題の時間がやってくる。ショウタが我が物顔でおもちゃを独占する、自由遊びの時間だ。
「ねぇ、一緒にお医者さんごっこやろ!」
「アハハ!」
園内に楽し気な声が響き渡る、いつもの昼下がり。タクミは、今日もお気に入りの救急車のおもちゃを確保し、部屋の一角で遊んでいた。だがそんな時間は、ショウタの大きな声によって終わりを告げた。
「おいタクミ!そのおもちゃは俺が遊ぶから、お前はあっちに行け!」
「ショ、ショウタくん…。」
言葉が先か手が先か、といったタイミングで、ショウタは躊躇なく救急車のおもちゃを取り上げ、ズンズンと教室の中央へと歩きはじめる。
「やめてよ、それ、僕が先に…。」
タクミは勇気を振り絞った言葉は、どうやらショウタの耳には届いていないらしい。タクミは、目にじんわりと涙を浮かべながら、父親のアドバイスを思い出していた。
「(お父さんのウソつき…僕、ちゃんとダメだよって言ってるのに、ショウタくんは聞いてくれないじゃないか…。)」
口を真一文字に結び、俯いたタクミは、ズボンのポケットに何かが入っているのに気づいた。そう、あのお守りだ。今日の朝、タクミは誰にも見つからないように、お守りをポケットに入れていたのだった。
「…このお守り…本物なのかな…。」
タクミは少し躊躇しながらも、昨日出会ったおばあさんの、優しい顔と声を思い出していた。そしてゆっくり目を閉じると、心の中でお守りに語り掛けた。
「(…お願いします…ショウタくんを、『ゼッタイフクジュウ』させてください…。)」
それから、タクミはカッと目を見開くと、遠ざかっていくショウタの背中に向って、精いっぱいの大きな声で声を掛けた。
「ショウタくん!その救急車のおもちゃ、僕が先に使ってたから、持って行っちゃダメだよ!」
「…。」
タクミの声がちゃんと聞こえたのか、ショウタはその場で立ち止まった。そして、そのまま動きを止め、その場に立ち尽くしてしまった。
「あの…ショウタくん…?」
動かなくなったショウタに、タクミが恐る恐る近づき、声をかける。それでも、ショウタは振り向かず、その視線は、ぼ~っと教室の壁を見つめていた。
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