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絶対服従幼稚園 5話
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はじめてお守りの力を使って以来、タクミは穏やかな日々を過ごしていた。
どうやらお守りの効果は長続きしないらしく、ショウタは次の日にはいつもの調子に戻っていたが、おもちゃを取られそうになる度に、タクミはお守りに祈りながら、ショウタに言葉をかけた。
最初のうちは言葉の選び方が難しく、時折ショウタがその場で固まって動かなくなってしまうこともあったが、程なくしてそれにも慣れ、タクミは快適な幼稚園生活を過ごしていた。
「今は僕が遊んでるから、持って行かないで!こっちのおもちゃなら持って行っていいよ。」
「時計の長い針が2になったら、貸してあげる。だから、それまでは他のおもちゃで遊んでてね。」
「そんなに怖い言い方しないで、もっと優しい言い方でしゃべってよ!」
「…うん、分かった。」
今まであんなに横暴だったショウタが、タクミの言うことにだけは従順で、きちんと指示に従う。そんな様子は、これまで同じくショウタに迷惑していた園児たちの中でも、一目置かれるようになっていった。
「ねぇ、タクミくん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど…。」
そう声を掛けてきたのは、ミク。大人しい性格で、時折ショウタからおもちゃを強奪されることもある、ちょっと気弱な女の子だ。
「なあに?ミクちゃん。」
「あのね…あの、ショウタくんのことなんだけど…どうしたら、タクミくんみたいに、ショウタくんが言うことを聞いてくれるようになるのかな、って…。」
「…言うことを…聞くように?」
「うん…少し前まで、タクミくんもショウタくんからおもちゃ取られたり、すべり台の順番を抜かされたりしてたでしょ?」
「あ~…うん。」
「それなのに、最近はそういうことされてないみたいだし、タクミくんが言うと、ショウタくんがちゃんと言うことを守ってるみたいだから…どうしたら、そうなれるのかな…。」
「えっと、それは…その…。」
タクミは、困った表情で黙り込み、どうしたものかと思考を巡らせた。まさか、ミクにこのお守りの存在を話すわけにはいかない。
「(どうしよう…お守りの力で『ゼッタイフクジュウ』させてるなんて知ったら、ミクちゃんに嫌われちゃうかもしれない…でも、変なこと言ってミクちゃんが嫌な思いするのも…。)」
「…タクミくん?…どうしたの?」
「えっ、いや、その、別に…あの…。」
「…?」
どうすべきか困ったタクミは、咄嗟にポケットに入っているお守りに祈り、ミクに言葉をかけた。
「ミクちゃん…僕とショウタくんのことは気にしないで、好きに遊んでて…。」
「…うん、分かった。」
タクミの言葉を聞いたミクは、何もなかったかのようにタクミのもとから去り、遊具で遊び始めた。
「…ごめん、ミクちゃん…。」
タクミは、モヤモヤとした罪悪感に苛まれながら、一日を過ごした。
どうやらお守りの効果は長続きしないらしく、ショウタは次の日にはいつもの調子に戻っていたが、おもちゃを取られそうになる度に、タクミはお守りに祈りながら、ショウタに言葉をかけた。
最初のうちは言葉の選び方が難しく、時折ショウタがその場で固まって動かなくなってしまうこともあったが、程なくしてそれにも慣れ、タクミは快適な幼稚園生活を過ごしていた。
「今は僕が遊んでるから、持って行かないで!こっちのおもちゃなら持って行っていいよ。」
「時計の長い針が2になったら、貸してあげる。だから、それまでは他のおもちゃで遊んでてね。」
「そんなに怖い言い方しないで、もっと優しい言い方でしゃべってよ!」
「…うん、分かった。」
今まであんなに横暴だったショウタが、タクミの言うことにだけは従順で、きちんと指示に従う。そんな様子は、これまで同じくショウタに迷惑していた園児たちの中でも、一目置かれるようになっていった。
「ねぇ、タクミくん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど…。」
そう声を掛けてきたのは、ミク。大人しい性格で、時折ショウタからおもちゃを強奪されることもある、ちょっと気弱な女の子だ。
「なあに?ミクちゃん。」
「あのね…あの、ショウタくんのことなんだけど…どうしたら、タクミくんみたいに、ショウタくんが言うことを聞いてくれるようになるのかな、って…。」
「…言うことを…聞くように?」
「うん…少し前まで、タクミくんもショウタくんからおもちゃ取られたり、すべり台の順番を抜かされたりしてたでしょ?」
「あ~…うん。」
「それなのに、最近はそういうことされてないみたいだし、タクミくんが言うと、ショウタくんがちゃんと言うことを守ってるみたいだから…どうしたら、そうなれるのかな…。」
「えっと、それは…その…。」
タクミは、困った表情で黙り込み、どうしたものかと思考を巡らせた。まさか、ミクにこのお守りの存在を話すわけにはいかない。
「(どうしよう…お守りの力で『ゼッタイフクジュウ』させてるなんて知ったら、ミクちゃんに嫌われちゃうかもしれない…でも、変なこと言ってミクちゃんが嫌な思いするのも…。)」
「…タクミくん?…どうしたの?」
「えっ、いや、その、別に…あの…。」
「…?」
どうすべきか困ったタクミは、咄嗟にポケットに入っているお守りに祈り、ミクに言葉をかけた。
「ミクちゃん…僕とショウタくんのことは気にしないで、好きに遊んでて…。」
「…うん、分かった。」
タクミの言葉を聞いたミクは、何もなかったかのようにタクミのもとから去り、遊具で遊び始めた。
「…ごめん、ミクちゃん…。」
タクミは、モヤモヤとした罪悪感に苛まれながら、一日を過ごした。
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